改善事例

CASE

BRANCH
名古屋
CATEGORY
その他

【発症から1年半】20代・交通外傷(蘇生後脳症)の改善事例

20代
男性

ご利用者様情報

年代
20代
性別
男性
疾患名
交通外傷(蘇生後脳症)
発症からの期間
1年半
症状
右足と体幹に失調症状あり(不随意で断続的な緊張・震え)。早く歩くことができず、長距離の歩行をすると震えが止まらなくなる。
ご利用期間・回数
8回/24回コース
リハビリ目標
長い距離を歩けるようになりたい。 発症前のように1人暮らしがしたい。

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

歩行中に後方から車にぶつかられたことによる交通外傷。胸椎レベルの圧迫骨折も受傷。心肺停止も短時間あり意識障害が続くが、その後意識レベルが回復したが、右上下肢と構音に障害が残る。
リハビリ病院で半年程入院しリハビリを続け、退院後は週2回外来リハビリに通っていた。
しかし、改善効果がみえずらかったことと頻度が減ってしまうことから、しっかりリハビリができる場所を探していた。
当リハビリセンターのホームページをみていただき、体験利用で来店いただく。

体験時の状況

右上下肢は不随意で断続的な緊張亢進と失調症状が著明でした。また、どの動作でも体幹部の動揺が強く、体幹の機能低下(筋力低下・体幹失調)を認めておりました。歩行は杖にて可能でしたが、全身に力が入っており疲労も感じやすく恐怖心も強い状態でした。ご自宅では長距離を歩くと足の根本から震えがあり、歩けなくなってしまうとのことでした。

リハビリ内容

脳神経リハビリセンター名古屋では、丁寧な評価を行うことで今まで気づけなかった原因・課題の洗い出しを行いました。
単なる「歩く練習」ではなく「なぜ歩けないか」を考え、それに対する具体的な練習・指導を行いました。ご本人に症状や原因をしっかり理解してもらいながら、一緒にリハビリを進めました。
初期は「体幹」に対するトレーニングを寝返り・床上での動作などの中で集中的に行いました。そして現在は、最終目標である歩行の改善に向け、徐々に歩行に向けたバランス・筋力・歩行の練習を行っております。
ご自宅で行うトレーニングの指導・サポートも行っております。

リハビリの結果

RESULT
歩幅・歩行速度(5メートル歩行)リハビリ前)18歩/17.28秒、リハビリ8回目)10歩/7.32秒
バランス(継脚立ち)      リハビリ前)右足後ろ 0.5秒 左足後ろ 9.2秒 リハビリ8回目)右足後ろ 24秒 左足後ろ 30秒
ふらつきも軽減したことで恐怖心もなく歩けるようになってきました。
現在は杖なしでの歩行やバランスを崩した時の対処といった練習にも取り組んでおります。

担当スタッフからのコメント

COMMENT
当リハビリセンター利用前も、歩行練習をされていましたが、震えが残っており、失調症状の影響がバランス・歩行に影響が出ており、転倒リスクも高い状態でした。
根本的な原因を探すため、問診・評価を丁寧に行いました。すると、手足の症状や歩行障害の原因が「体幹」であることが見えました。
お客様にも震えの原因などをしっかりと説明し、リハビリはお客様の習得度に合わせ、マット運動・徒手での体幹トレーニング・自主練習・curara®を使用した歩行練習を行いました。人によって感じ方や悩みは様々なためご本人の感覚や感想なども大切な手がかりにして、その方にあったリハビリを心がけております。自主練習の指導も動画で共有し、お客様も精力的にリハビリに取り組んで頂けました。
当リハビリセンターでのリハビリを週2回、計8回終了した時点で、大幅な改善が見られました。
今後は更に歩行が安定し、屋外や杖なしでも震えなく歩ける状態を目指していきます。
お客様の目標実現に向けて伴走します!!
担当者の画像

大野 真之介