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歩くことが怖い・怖くなったあなたへ

皆さん、こんにちは!脳神経リハビリセンター名古屋、理学療法士の熊谷です。
今回は、歩行について解説します。
一言で歩行と言ってもザックリしていますので、ここでは主に「歩行時の恐怖心」について解説します。
地球に住んでいる以上、人間の移動手段は主に歩行となってきます。朝起きてから出勤するまで、家事・買い物など、普段何気ない事にも歩行はつきものです。

歩行のココが怖い

普段の日常生活では歩行は意識していませんよね。
しかし、脳梗塞を発症して、改めて歩行の難しさ、意識すると歩き方がぎこちなくなるなど、普段意識していない事に集中してしまうと疲れやすくなります。
結果的に歩くことが辛くなったり、杖や壁などに頼らざるを得ない状況となってしまいます。
歩行において一番大切なのは、歩行の最中よりも、歩き始めで歩き方が決まります。
この「一歩目」に関しては、特に脳・神経を使いますが、歩いた後に関しては、同じ動作を繰り返すため、実はあまり関与していません。
脳梗塞による片麻痺の影響、普段デスクワークや動く機会が少ない、少なくなってしまった方は、特に歩くことに対して苦手意識があると思います。

歩くためのコツは体重移動

歩くためにはまず大事になるのは「体重移動」になります。特に踵から指先に向かって、ふらつきなく「体重移動」が出来るようになると良いです。
なぜかと言うと、先ほど述べたように、恐怖心が影響しているからです。
恐怖心によって普段意識しない事を意識した結果、全体的に筋肉は固まってしまいます。筋肉が固まってしまえば、関節の動きを制限してしまうので、「怖くて動きたいのに、動けない」状態に陥ってしまいます。結果、小刻みに歩いたり、脚だけ無理やり前に出して、力任せの歩行となってしまいます。
まずは、恐怖心を無くすことが大切となってきます。その為にはどうすればいいのでしょうか?

具体的な方法は「つま先立ち」

身近に行える方法としては「つま先立ち」になります。しかしここでは、ただの「つま先立ち」ではありません。大事なのは、踵を上げる事ではなく、体重を前に持っていく事になります。
前に進みたいのに体重が後ろの方にあると、進めなくなります。つまり体重を前に持っていく事が大切です。しかし、いきなり体重を前に持っていく事はかなり難易度が高いと思います。

はじめは怖いと思いますが、壁に触れながらゆっくり行ってください。壁に向かってでのつま先立ちを繰り返していき、慣れてきたら、手を使わないで維持していきます。
そして歩く際には、先ほど行った体重移動をイメージしながら歩行を始めると前に進みやすく効率よく歩くことが出来ます。
効率よく歩けるようになると、疲労感の軽減、歩行距離の増加、関節、筋肉の負担軽減となり、機能向上と予防を同時に行うことが出来ます。

終わりに

いかがでしょうか、
歩行を行うためには、体重移動が出来るようになると歩行に繋がります。体重移動しないまま、歩こうとすると力任せに動作を実行する為、効率的ではありません。まずは、怖くない範囲で、体重を前に意識したつま先立ちを試してみて下さい。
当施設では生活動作支援ロボットCurara®を導入しております。Curaraは、無理やり体を動かすロボットとは違い、使用している人のリズムに合わせて、下肢を誘導してくれるロボットです。その為、先ほどのつま先立ちを取り入れながら、Curaraが組み合わさることにより更なる改善が期待されます。また、これらを繰り返すことによって、お客様にとって、より一層効率の良い歩き方を覚えることができ、将来の怪我の防止や疲労感を軽減する事が可能となります。
分からない事や実際にやってみても効果が実感がわかない時は、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
熊谷 壮騎

熊谷 壮騎

理学療法士

理学療法士の熊谷壮騎と申します。私がリハビリを行う上で大切にしている事は、「聴く力」です。
施術する技術も大切ですが、治療効果を引き出すには、お客様が「何を」求めているのか、「どうなりたいのか」を聴く事が大切だと思っています。
脳梗塞・脳出血の患者様と共にリハビリをしましたが、同じ疾患・同じ怪我でも悩みは千差万別です。
是非、お客様の真の悩みやHOPE(希望)を話してみてください。お客様に合ったリハビリを共に考え、達成に向けて全力でサポートします。

【名古屋市で脳梗塞・脳出血の後遺症改善を目指す脳神経リハビリセンター名古屋】