【発症後1年】60代・男性・多発性脳梗塞による両片麻痺の方の改善事例
座位保持
- 60代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 多発性脳梗塞
- 発症からの期間
- 1年
- 症状
- 両片麻痺
- ご利用期間・回数
- 週1~2回・3ヶ月
- リハビリ目標
- 車いすの乗り移りができるようになる、歩けるようになる
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約1年前に多発性脳梗塞により両片麻痺(両側の片麻痺)を発症されました。急性期・回復期病院で半年間入院でのリハビリをされ、車いすにてご自宅へ退院されました。自宅では介護用リフトを使用して車いすとベッドの乗り移りをされています。
生活動作の介助量の軽減を目指して当施設にお越し頂きました。
体験時の状況
上肢・下肢・体幹すべてに可動域の制限を認めておりました。麻痺は両側上下肢ともに重度で、左上肢は軽度の動きはありますが、下肢は全く動かすことができない状態でした。
座位保持も10秒程でバランスを崩してしまい、車いす-ベッドの乗り移りや立ち座りはいずれも全介助を要しておりました。
リハビリ内容
まずは全身の硬さを取り、その後胸郭や下部の体幹の動きを引き出していきました。下肢の麻痺に対しては電気療法(IVES)も併用して、伸展筋力(伸ばす力)の改善を図りました。そして立ち座りや、立位・歩行の中で下肢・体幹の活動を引き出していきました。歩行練習をするにあたり、デイケアや訪問リハビリの療法士とも連携を図り、装具作成を行いました。
リハビリの結果
RESULT立ち上がりの際も左下肢を伸ばす力が入ってきており、介助量は軽減傾向です。起立時の姿勢もより伸展(伸びた)姿勢をとることができるようになりました。
立位・歩行を実施するにあたっては、拘縮・緊張亢進が著明であったことから、仕様や設定を詳細に決めて作成をしました。その際、デイや訪問の療法士とも連携を取り装具の作成を進めました。現在は装具を作成し、立位や歩行練習を開始しております。日常生活動作を改善できるよう、精一杯リハビリさせて頂きます。
大野 真之介