【発症後1年4ヶ月】60代男性・林様・脳梗塞・複視/バランス障害の改善事例③
継ぎ足立ち
- 60代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 小脳梗塞 脳幹梗塞
- 発症からの期間
- 1年4ヶ月
- 症状
- 複視(眼球運動障害) バランス障害
- ご利用期間・回数
- 5ヶ月・30回
- リハビリ目標
- 複視の改善 歩行の安定性向上
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
1年10ヶ月前に小脳テントに髄膜腫を認めました。1年8ヶ月前に脳室が拡大し水頭症を発症、シャント術を施行。1年4ヶ月前に小脳テントの腫瘍摘出のため手術を受けた際に、小脳虫部、脳幹の一部に脳梗塞を発症されました。急性期・回復期病院に入院されリハビリを実施しました。
その後、自宅退院されましたが、複視やバランス障害が残存しており生活が送りにくい状況でした。
複視やバランス障害の改善を目的に当施設のご利用を開始されました。
体験時の状況
体験時は右目の眼球運動が低下しておりました。
そのため特に視野の下全体、左側に複視を強く認めていました。両目の協調した眼球運動も困難で左目の方が先に動く様子がみられました。
歩行は独歩で可能でしたが、体幹・右上下肢の失調症状によりふらつきを認めました。
また、複視を修正するために左側に頭部を傾けるため、歩行時の姿勢に影響を及ぼしていました。
リハビリ内容
複視に対する注視・追視などのリハビリは継続して行いました。
失調症状による影響で動作時の力のコントロールが難しい状態でしたので、臥位や座位・立位での活動を通して、連動した動きを促していきました。
リハビリの結果
RESULT特に継ぎ足立ち、片足立ちの保持時間が延長しました。
眼球の運動も大幅に改善しています。
体幹に対するアプローチを繰り返し行ったため、徐々にバランスの改善が得られてきています。
これはご本人、ご家族がリハビリを熱心に継続されてきた結果だと思っております。
今後もさらに安定した動作獲得を目指し、精一杯サポートしていきます。
百瀬 義一