【発症後2年8ヶ月】40代・男性・右脳梗塞・左片麻痺の歩行の改善事例
- 40代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 40代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 右脳梗塞
- 発症からの期間
- 2年8ヶ月
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 1ヶ月半・週1回・16回コース
- リハビリ目標
- 旅行に行く、走ることができる
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約2年7ヶ月前に右脳梗塞を発症される。
急性期・回復期病院に約9ヶ月間ご入院後、総合リハビリ施設に約9ヶ月間ご入所されたのち、ご自宅に退院される。
ご自宅退院後は、就労支援事業所に約11ヶ月間通われていました。その後、週5日勤務で職場復帰をされています。
当施設に通われるまでは、長い期間『金属支柱付き短下肢装具』や『SPS(短い装具)』を装着し歩行練習を行われていました。
装具なしでの歩行が可能となったものの、『旅行に行きたい』将来的には『再び走りたい』など、
さらなる機能回復による高い目標達成に向け、知人の紹介で当センターの無料リハビリ体験にお越しいただきました。
現在は、お仕事をされながら休日の週末に週1回のペースで継続的にリハビリをされています。
体験時の状況
屋内外ともに装具なしでの歩行が可能でしたが、屋外は慣れた道以外はT字杖を使用してご家族様の見守りが必要な状態であったため、体験時はご家族様とご一緒にご来店されていました。
また、歩行スピードが遅く横断歩道を渡り切れないことや歩行後に疲れやすいことを気にしておられました。
装具なしでは歩けますが、長期間の装具着用により左脚の筋出力のアンバランスさが見られました。
そのため左脚で体重を支える時に骨盤を過剰に引き上げてしまい、歩行効率が低下し、歩行スピードや歩行耐久性の低下につながっていました。
リハビリ内容
まずは、重力の影響を受けず難易度として簡単な仰向けや横向きなど、寝た姿勢で体幹の筋力を高めていきました。
次に長期間の装具の使用により生じていた足首周囲の筋力低下や荷重時の体幹ー股関節周囲筋と関連のある足部の可動域改善から始めました。
そのうえで難易度を徐々に上げて、実際の立ち上がり練習やステップ動作練習にて体幹筋・左股関節出力の向上を図りました。また、過剰に膝を伸ばし骨盤を引き上げてしまう歩きの癖を動作指導・誘導にて改善に向けて取り組みました。
リハビリの結果
RESULTそのため、現在では当施設まで公共交通機関を使用しお一人でご来店することが可能となり、栄周辺の5車線のスクランブル交差点もタイミングを見て1度で渡れるようになってきました。
左片麻痺による効率の悪い歩行パターンの改善を図っていくことで変化が見られています。
お一人で栄の店舗に公共交通機関を使用し通っていただけるようになったのも大きな進歩です!
病前から反り腰気味の姿勢でお腹周りの筋出力が弱く、長期間続けていた歩行パターンの改善が必要なためコツコツとリハビリを継続しましょう。先ずは旅行に行けるように屋外での歩行スピードの改善、疲労軽減を目指して一緒に頑張りましょう!
市橋 賢