【出生時発症】30代・女性・脳性麻痺の改善事例②
歩行の経過
- 30代
- 女性

ご利用者様情報
- 年代
- 30代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳性麻痺
- 発症からの期間
- 出生時
- 症状
- 四肢体幹機能障害
- ご利用期間・回数
- 5ヵ月・30回
- リハビリ目標
- 歩行の改善(転倒をなくしたい) 右大腿部痛の緩和
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
生まれつきの脳性麻痺で四肢の麻痺や体幹の機能低下がありました。
高校生まではリハビリをされていましたが、それ以降は実施していませんでした。
独歩にて屋外歩行も自立されていましたが、最近になり右大腿部の痛みや、転倒が増えてきたことにより、動くことに不安を感じていました。
「痛みや転倒をなくしたい」
という想いから、当施設でのリハビリを開始しました。
体験時の状況
・体幹の力が弱く足へ大きな負担がかかっていた(特に右足)。
・足の麻痺が強く、筋の張りも高緊張で随意運動のみならず、柔軟性も低下。
・主に上記2点の影響で、立位・歩行共にバランスが保ちにくい状態。
特に歩行時は体を左右に大きく揺らしながらバランスをとっている。
・体が左右に大きく揺れるため、頭頚部への負担が大きい状態。
・今まで歩行補助具を使用した経験は、ほぼ無い状態。
リハビリ内容
現在までに週2回、30回のリハビリを実施しています。
主なリハビリ内容は下記の通りです。
・体幹の活動を高めるためのリハビリ
・座位・立位バランスの改善を図るための姿勢の修正
・股関節・膝関節などの動きをイメージする練習と動きの実践
・両側ロフストランドクラッチでの歩行練習(屋内外)
・片側ロフストランドクラッチでの歩行練習(屋内外)
リハビリの結果
RESULT・右大腿部の疼痛は消失
・片側ロフストランドクラッチ歩行の安定性が向上し、平地での恐怖心は減少
・片側ロフストランドクラッチで屋外歩行練習を開始
当施設利用開始時にみられた右大腿部の疼痛は消失しました。
また、自宅周囲をご家族と一緒に歩行練習が可能な状態までになってきております。
リハビリにご本人、ご家族共に熱心に取り組んでくださった結果だと思っております。
ご本人とご家族の目標達成に向けて、今後も一緒にリハビリに取り組んでいきます。
百瀬 義一