【発症後11ヶ月】60代・男性・脳出血・右片麻痺の上肢機能の改善事例
【上肢機能の改善①】
- 60代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳出血
- 発症からの期間
- 約11か月
- 症状
- 右上下肢麻痺
- ご利用期間・回数
- 5ヶ月・24回コース・週3回
- リハビリ目標
- 旅行に行きたい・右上肢を使えるようになりたい・自動車の運転再開
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約10ヶ月前脳出血を発症され、急性期病院で治療加療。
その後、リハビリ病院にて約6か月間入院されていました。
リハビリ病院を退院後、老人保健施設入所か悩まれていたところ当施設のHPで宿泊プランを知り、
宿泊プランを利用されながら名古屋店にて約2か月、4~5日/週リハビリを実施。
その後、ご自宅へ退院。ご自宅近くの栄店で週2~3回程、定期的に通いにて継続的なリハビリを実施されています。
体験時の状況
体験時は、杖と装具なしで歩行は可能でしたが麻痺側の右足や体幹の支持性が乏しく杖なし歩行は不安定な状況でした。
また、歩行時にバランスを取る為、過剰に右上肢の力が入ってしまい歩くとすぐに右肩が痛くなってしまう状況でした。
右上肢に関しては、胸の高さくらいまでしか上げることが難しく、腕を上げるときに肘が曲がってしまう代償動作も見られていました。
その為実用的に、利き手である右上肢を使用することが困難な状態でした。
リハビリ内容
指先の随意運動(指は動かすことは可能)は比較的に保たれていましたが、肩周囲や体幹機能の低下により肩甲帯の不安定性を認めていました。
その為、まずは体幹・肩甲帯の安定性向上を目的とした介入を優先的に実施しました。
実際の腕のリハビリは、体幹筋群の活動を促しやすい立位姿勢の中で、力が入りやすいポジションでの反復した促通をおこなっていきました。徐々に体幹および肩甲帯の安定性が向上してきた段階で、上肢と体幹の協調性を高める練習(物品操作練習)へと移行しました。両手での物品操作や目的に合わせた課題を提供することで、右上肢が力まず自然に動かせるように工夫を行いました。また、実生活における具体的な課題を右手で練習することで、日常生活の中での右上肢の使用を促していけるようにしました。
当施設でのリハビリ以外でも、ご自宅でご家族のサポートのもと、常に意欲的にリハビリに取り組んで頂いていることは改善の大きな要因だと考えます。
まずは年末に1泊2日の旅行に行けるよう、上肢のみならず足のリハビリも引き続き並行して行っていき少しづつ目標に近づけられるように、精一杯サポートさせて頂きます。
水谷 滉希