【発症後約1年10ヶ月】60代男性・脳挫傷・複視の改善事例
複視・歩行(比較)
- 60代
- 男性
ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳挫傷
- 発症からの期間
- 1年10ヶ月
- 症状
- 複視、左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 3ヵ月/18回 週2回
- リハビリ目標
- 複視の改善、杖なしで歩けるようになる
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
受傷後急性期や回復期病院でリハビリをされてきました。複視の改善を希望されており今まで複視に対するリハビリを受けていないため、積極的な改善に取り組みたいという理由でご来店して頂きました。
体験時の状況
杖を使用されて屋外を歩かれていました。複視の影響から歩行中に恐怖心があり小刻みな歩行となり、歩く速度もゆっくりとなっていました。眼球の運動は左右差があり、特に早い動きを追う際に複視が生じやすくなっていました。
リハビリ内容
週2回、18回のリハビリに通ってい頂いています。
取り組んだ主なリハビリ内容は以下の通りです:
【眼球運動練習】追従性眼球運動・輻輳・開散・衝動性眼球運動など機能低下が生じている運動に対して反復運動を行いました。
【迷路性眼球反射促通法】頭部位置を操作し反射的に眼球運動を生じさせる練習を反復して行いました。
【立位バランス練習】左足でのバランス反応を高めるため、様々なポジションでバランスを取る練習を繰り返し行いました。バランスを取りながら上記した眼球運動練習もへ移行して実施しました。
【歩行練習】フリーハンドでの歩行や走行などの練習を反復し行いました。屋外での歩行練習や歩行中の眼球運動練習をへ移行して行いました。
上記に加え自宅での自主トレーニングも実施頂き、相乗効果での回復につながっています。
リハビリの結果
RESULT| 正面及び左側に複視が生じていた →正面・左側の複視が消失・軽減 |
| 複視の影響と軽度の左麻痺により小刻み歩行 → 複視の軽減とバランス反応の改善により小走りも可能に |
| 歩幅が小さく時折ふらつきのある歩行(5mを6’6、14歩) →歩幅が拡大しダイナミックな歩行へ(5mを4’2、10歩)! |









現在はより実践的な場面を想定し複視が生じやすい場面でも歩行速度を維持できることを主目的にした練習を継続的に行っています。
中田 裕