【発症後10年】60代女性・B様・脊髄小脳変性症の改善事例
歩行(比較)
- 60代
- 女性

ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脊髄小脳変性症
- 発症からの期間
- 10年
- 症状
- 失調症状
- ご利用期間・回数
- 5ヶ月・43回
- リハビリ目標
- 自然な歩きに近づける
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
10年程前より歩きにくさを感じ始め、8年前に脊髄小脳変性症の診断を受けました。
医療・介護によるリハビリを希望するも、身体機能が高いことを理由に医療・介護でのリハビリを受けることができず、
自主的なリハビリを継続して機能を保ってきましたが徐々に歩きづらさが増してきたことをきっかけに自然な歩きに近づけたいというご希望で来店して頂きました。
体験時の状況
歩行時に体が左側に捻じれ右足を前に出す際に足を持ち上げるような振り出しとなってしまい左右の非対称性が目立った歩き方をしておられました。
リハビリ内容
B様は週2回、計43回のリハビリに通ってい頂いています。
取り組んだ主なリハビリ内容は以下の通りです:
【体幹】四つ這いや膝立ち、立位での動作に徒手療法を組み合わせ、体幹機能を回復
【バランス訓練】立ち座り動作、しゃがみこみ動作やステッピングなど、ダイナミックな動作の中でバランス反応を高める練習
【課題志向型練習】左右差の少ない自然な歩行に近づけるため歩行動作の中での課題となる動きを焦点化し動きの修正を反復して練習
ご本人の積極性とご家族様のサポートが、リハビリの質をさらに高めています。
リハビリの結果
RESULT| 歩行中に右足を高く持ち上げる →足の振り出しの左右差が減り、スムーズに |
| 体が左に傾きが捻じれが強かった → 姿勢の傾きと捻じれが減り正面を向けるように |
| ウォーキング時には杖が必須 → 杖なしでのウォーキングに取り組むことができるように! |
バランス反応を高める練習を繰り返しつつ、歩行動作中の課題に集中的に取り組んていくことで少しずつ歩容の変化を認めました。
現在は左右差の少ない歩容で歩くことを意識せずにできるように自動化に向けた反復練習を実施しています。今後は更なる歩容の改善と効率的な動作獲得を目標にリハビリを進めていきます。
中田 裕