【出生時発症】10代男性・脳性麻痺の改善事例
歩行(比較)
- 10代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 10代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳性麻痺
- 発症からの期間
- 出生時より
- 症状
- 両下肢麻痺
- ご利用期間・回数
- 7ヶ月・35回
- リハビリ目標
- ロフストランド杖と車椅子を併用して日常生活ができる
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
出生後より医療機関でのリハビリを継続して受けていました。これまで基礎的な動作を改善するリハビリを中心に行ってきていたため移動手段としては車椅子が主となり歩行は練習場面のみとなっていました。今後の成長を踏まえ更なる改善ができないかというご相談を頂きご来店して頂きました。
体験時の状況
歩行器を使用した歩行は手の支えもあるため可能でしたが、立ち上がりの場面では空間で体幹を保持する機能が十分でなく、手を使わない立ち上がりではお尻が持ち上がらない、又は上がっても座位に戻ってしまう状態でした。
リハビリ内容
週2回、計35回のリハビリに通って頂いています。
取り組んだ主なリハビリ内容は以下の通りです:
【体幹】四つ這いや膝立ち、立位での動作に徒手療法を組み合わせ、体幹機能を回復
【バランス訓練】立ち座り動作、壁を背にした状態でのスクワット、片足立ちなど、ダイナミックな動作の中でバランス反応を高める練習
【課題志向型練習】右足での支持性を高めるため歩行動作の中での課題となる動きを焦点化し動きの修正を反復して練習
【歩行練習】練習用マットを左右に配置した状態での歩行練習から開始し、短距離での両ロフストランド杖歩行から開始して徐々に距離を伸ばしていきました。
これらの練習に加え自宅での自主練習にも取り組んで頂いており、ご本人の意欲とご家族様のサポートがリハビリの質をさらに高めています。
リハビリの結果
RESULT| 歩行中の動作が全体的に緩慢 →杖の送り出しや歩幅が拡大し動作がスムーズに |
| 体の右側への捻じれが強かった → 姿勢の捻じれが減り正面を向けるように |
| 歩行速度が不十分(5mを59”5、34歩) → 歩行速度が大幅に改善(5mを14”2、18歩)! |
現在は更なる実用性を高めるため屋外での歩行練習や階段昇降の練習を実施しています。今後は片ロフストランド杖での歩行獲得を目標にリハビリを進めていきます。
中田 裕