【発症から7年】50代男性・木全様・脳出血・左片麻痺の改善事例
紙の固定(比較)
- 50代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 50代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳出血
- 発症からの期間
- 7年
- 症状
- 片麻痺
- ご利用期間・回数
- 週2回・2か月
- リハビリ目標
- 左手で物を押さえる、物を持つ
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
7年前に脳出血を発症され、急性期病院にて加療されました。その後回復期病棟に移り、リハビリを実施され、屋内は杖と装具で歩行が可能となりました。1年前にお仕事を退職され時間に余裕ができたため、リハビリをしようと決意をされ、当施設へご来店されました。
体験時の状況
股関節を曲げる筋肉や背中の筋肉の硬さが著明にあり、骨盤を起こして座ることが難しい状態でした。そのため、麻痺側臀部・下肢へ体重を乗せ切れず、手を動かすための姿勢にも悪い影響を与えていました。
左手は感覚障害もあり、選択的に力を入れることが困難で、手を動かす際には肩に過剰に力を入れてしまっていました。机上での物品支持には努力的になればなるほど、肘が曲がってきてしまい、左手を机上に置き続けることが困難でした。
リハビリ内容
週1回デイサービスでの個別リハビリを実施していましたが、数年前に個別でのリハビリが無くなってしまい、集団でのリハビリのみ実施していました。その他のリハビリは実施されておらず、麻痺側上肢に対するリハビリは積極的には実施できていませんでした。
まずは背中や股関節の可動性を増やし、骨盤を起こした状態での座位がとれるように体幹・下肢へのアプローチを中心に実施しました。重力の影響が少ないベッドに横になった状態での運動から始め、寝返りや側臥位など体幹・骨盤の回旋を少しずつ増やしながら筋肉の長さが出せるようにしました。立位では骨盤を起こして比較的真っ直ぐな姿勢をとることができたため、立位で左手に体重をかける練習を行い、左手での支持を練習しました。
姿勢の改善、体重を乗せる要領の理解が深まった所で座位での物品固定を練習を行いました。
リハビリの結果
RESULT左手に体重を乗せることは、感覚障害により荷重感覚自体を得ることは依然として難しいですが、視覚情報で代償しながら行えるようになってきました。ペットボトルの蓋の開け閉めやおわんの固定など、左手で物品を固定した状態での右手の操作も少しずつ行えるようになってきました。
棚橋 美帆