【発症後1年11ヶ月】40代男性・加藤様・橋出血・複視/眼振/バランス障害の改善事例
眼振の改善
- 40代
- 男性
ご利用者様情報
- 年代
- 40代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 橋出血
- 発症からの期間
- 1年11ヶ月
- 症状
- 右片麻痺・複視・眼振・失調症状
- ご利用期間・回数
- 3ヶ月・週1回・16回コース
- リハビリ目標
- 眼振や複視の改善・仕事復帰・野球やゴルフをする
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約1年11ヶ月前に橋出血を発症され、急性期・回復期病院に約6ヶ月間ご入院されていました。
その後はご自宅に退院され、介護保険サービスでの通所リハビリや訪問リハビリを利用し、懸命にリハビリを継続されてきました。
将来的に「仕事復帰がしたい」「野球やゴルフがしたい」そんな前向きな想いから、ホームページからお問い合わせ頂き、当センターの無料リハビリ体験にお越しいただきました。
現在は、介護保険サービスの訪問リハビリやデイケアと併用しながら、週1回のペースで継続的にリハビリをされています。
体験時の状況
体験時は、眼振や複視(物が二重に見える)に対してプリズム眼鏡を使用しておりましたが、見づらさを感じておられました。特に、歩いて足元を見るときや走行中の車の中で物を見るときに見えづらさが生じていました。
両目ともに眼球の可動域低下を認め、特に左目は左側に動きませんでした。そのため、目線を左側に向けた際、複視が強く出現していました。眼振は片目だけでも出現し、特に両目で右側を見た時に眼振が強まりました。
また、屋内歩行はタマラック(継ぎ手付プラスチック短下肢装具)と四点杖を使用されていましが、バランスが悪く、自宅内で時折転倒していました。
リハビリ内容
眼球運動へのリハビリを中心に実施しました。追視(目で物を追う動き)の時に左右の外眼筋(目を動かす筋肉)が協調して動くことに問題が起こっていたため、徒手的に刺激を加えることで筋肉の状態の調整を行いました。
右目が右側を向いた時に眼振が出現しやすいので、片目→両目と難易度を調整して、頭頚部で上手く代償できるように眼球運動訓練を実施しました。
また、歩行の改善にもつなげるために体幹部の促通を図る運動として、寝返り動作訓練や四つ這い動作訓練は並行して行いました。
リハビリの結果
RESULT上下左右斜めなどの動きもスムーズになってきています。眼振の範囲については、体験時では9方向のうち6方向に強く認めましたが、現在は1方向に改善してきています。歩いて足元を見るときや走行中の車の中で物を見るときの困難さは改善していました。











特に発症から約1年11ヶ月経過して動きのなかった左眼球を左側に動かすことができるようになったのは大きな変化です。
眼振や複視の症状も軽減しています。引き続き眼球運動機能の改善を頑張っていきましょう!!
また、今後は屋内で転倒せず歩けるように、歩行機能改善に向けたリハビリをより積極的に行ってきます。
そして屋外でも安心して歩けるようにサポートしてまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
市橋 賢