【発症後2年】30代女性・小脳出血の改善事例②|歩行改善・職場復帰・家事育児復帰へ
- 30代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 30代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 小脳出血
- 発症からの期間
- 2年2ヵ月
- 症状
- 失調
- ご利用期間・回数
- 11ヶ月・週1回・48回
- リハビリ目標
- ・歩行・バランスの改善
・職場復帰
・家事・育児への復帰
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
脳出血の発症後、約10か月にわたって入院しながらリハビリに取り組まれていました。
退院後も、医療保険によるリハビリや生活介護サービスを継続して利用されていましたが、歩行やバランスを改善し、将来的には仕事や家事・育児への復帰を目指したいという思いから、より集中的かつ専門的なリハビリを求めて、当施設でのリハビリを開始されました。
体験時の状況
体験時、手足に明らかな運動麻痺はみられませんでした。
一方で、体幹から左足にかけて、自分の意思とは関係なく身体が揺れてしまう「失調」があり、バランスを保つことが難しい状態でした。
そのため、移動時には4点杖を使用し、一歩一歩、慎重に確認しながら歩く必要がある状態でした。
見た目には「動けている」ように見えても、実際にはふらつきへの不安が強く、歩行や外出に大きな負担がある状況でした。
リハビリ内容
まず取り組んだのは、身体の軸となる体幹機能の改善です。
失調がある方は、ふらつきを抑えようとして無意識に全身へ力が入りやすく、かえって動きにくさやバランスの不安定さにつながることがあります。
そこで、手足の動きの中で体幹を促通しながら、さまざまな姿勢で姿勢保持の練習を行いました。
そのうえで、正しい姿勢で身体を支える、適切な筋肉を使ってバランスを取る、体幹と足部を協調させる、必要以上に力を入れずに動く、といった点を意識しながら段階的に練習を進めました。
具体的には、徒手による誘導や抵抗を用いて、適切な身体の使い方を身につけていただきました。
さらに、ご本人の「子どもと遊びたい」「仕事に戻りたい」という思いに応えられるよう、階段昇降、ジャンプ、走る動きなど、生活や復職を見据えた実践的なリハビリにも取り組みました。
リハビリの結果
RESULT9.86秒 18歩 → 4.22秒 9歩
・TUG(左回り)
26.3秒 → 10.82秒
歩くスピードが大幅に向上し、ほとんどの場所で杖を使わずに移動できるようになりました。
何より大きな前進は、お仕事への復帰です。
現在は公共交通機関(電車やバス)を利用して、ご自身での通勤も可能です。
日常生活でも、料理や洗濯、ゴミ出しといった家事もできる状態まで回復されました。












ふらつきを抑えようとして身体を固め、全身に力が入っている状態だったため、まずは体幹の強化から丁寧に取り組みました。加えて、偏平足もみられたため、足部の状態にも配慮しながら進めました。
そのうえで、体幹と足部を協調して使えるよう、さまざまな姿勢や課題の中で「支える練習」を重ねたことで、歩行の安定性やバランス能力が大きく向上しました。
結果として、全身の余分な力みも減り、より自然で実用的な動きにつながったと考えています。
今後も、お子さまと遊ぶことや、さまざまな場所へ安心して出かけることなど、「できること」をさらに広げていけるよう、全力でサポートしてまいります。
大野 真之介