【発症後2年2ヶ月】80歳代・女性・脳梗塞の改善事例
【歩行の改善動画】
- 80代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 80代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳梗塞(右麻痺)
- 発症からの期間
- 約2年2ヶ月
- 症状
- 右片麻痺
- ご利用期間・回数
- 1年2ヶ月・週1回程度
- リハビリ目標
- 娘様と一緒に散歩ができる・装具の変更
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約2年2ヶ月前に脳梗塞を発症され、リハビリ病院を退院後は、在宅型有料老人ホームに入所されました。
施設内では、車いす生活であったため徐々に歩行が困難となりました。
再び歩けるようになり、『娘様と散歩が出来るようになりたい』
『現在、使用している装具が重いから軽い装具に変えたい』と強い思いから定期的に当施設をご利用されています。
体験時の状況
体験時は、右足(麻痺側)に体重を乗せることが困難であり、立つことから介助を必要とされていました。
歩きに関しては、理学療法士が支えながら4点杖と金属支柱付き短下肢装具を使用して3m程歩く事は可能でしたが、
恐怖心や疲労感が強く姿勢も常に腰を曲げてしまっている状態でした。
また、病前より生じていた右の変形性膝関節症の影響より膝周囲の弱さがあり装具を外した状態や小さい装具では
右足で体重を支えることは困難であり歩くと右膝から姿勢が崩れてしまう状態でした。
リハビリ内容
全身の硬さを整えることよりはじめ、動きの軸となる体幹への介入から行いました。
長期間の車いす生活の影響もあり特にお尻周りの筋力低下も見られていたためお尻周りの筋力強化も並行し行いました。
また、脳梗塞発症前から生じていた右の変形性膝関節症の影響により、膝の疼痛が出現したいたため膝に対するリハビリも行ってまいりました。
右足への荷重訓練は、右足へ体重を乗せること事への恐怖心が強かったため、
恐怖心軽減を図るため運動する環境作りや声掛けにも配慮をしてリハビリを行ってまいりました。
お体の改善状況に合わせて、歩行練習ではSPS(プラスチックの簡易型装具)や
装具なしの歩く練習に加え・実際に娘様と歩く練習を行い、
ご本人様だけではなく娘様の歩行介助の方法のご指導も実施しました。
リハビリの結果
RESULTご利用約9ヶ月時点で、左手の支えがなくても右足に体重をのせご自身で立つことが可能となってきたため、
トイレ動作も全介助が必要でしたが、8割程度ご自身でトイレ動作が可能となりました。
ご利用1年2ヶ月時点で、金属支柱付き短下肢装具からSPSへの変更が徐々に可能となり、
現在では、声がけのみのでご自身の姿勢を修正することが可能となってきた為、
まだ練習段階ではありますが、目標の『娘様と歩く事ができる』が可能となってきました。











動きの軸となる体幹機能の向上やお尻周りの機能向上により、
金属支柱付き短下肢装具→SPS(軽い装具)に変更しても歩行が可能なりました。
軽い装具になった事により、ご本人様からは『歩く時に足が軽い』『楽に歩けられる』
娘様からも『そこまで支えなくても一緒に歩けます』『これなら私とも安心して歩けます』と
ありがたいお言葉を頂いております。
歩行能力が改善されたのも、ご本人・ご家族の強いお気持ちがあったからこその結果と思っております。
引き続き目標達成に向けて精一杯サポートをさせていただきます!
水谷 滉希