改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後2年7ヵ月】70歳代・男性・脳出血の改善事例

歩行(正面)

70代
男性

ご利用者様情報

年代
70代
性別
男性
疾患名
脳出血(左被殻)
発症からの期間
2年7ヵ月
症状
右片麻痺・重度感覚障害
ご利用期間・回数
3ヵ月・24回
リハビリ目標
スムーズに歩きたい。家の周りを散歩したい。

動画

MOVIE
  • 歩行(側面)

  • Curara

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

急性期・回復期でのリハビリ後自宅退院されました。デイケアでのリハビリを継続しておりましたが、期限などの関係からリハビリ時間が減ってしまったこともあり、当施設を検討頂きました。

体験時の状況

歩行はお一人で可能でしたが、小刻みで努力的な歩行で、速度もゆっくりでした。不安定さもあり、歩行時は麻痺側の上肢の緊張も高くなりやすい状況でした。感覚障害もあり麻痺側への体重移動は十分に行えず、恐怖心も強く感じておられました。

リハビリ内容

リハビリはこれまでの努力的な歩きで硬くなっている部分を緩めつつ、弱くなっている股関節周りの筋肉の強化を行いました。重度の感覚障害はありましたが、筋の活動をしっかり伴った状態であれば、麻痺側の足を認識できていました。そのため、環境や刺激の入れ方などに配慮をして、右足を認識してもらった状態で体幹・股関節周りが働くようにリハビリを進めました。その上で、立位でのバランスの練習・歩行練習を行いました。歩行ではリズムをつかむためにcurararaを使用しました。

  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像

リハビリの結果

RESULT
荷重をした際の右足の認識ができるようになり、以前より恐怖心なく右足に乗せれるようになりました。また、体重をかけた際の筋肉の働きも強くなったため、安定性や推進力も向上し歩行速度の向上につながりました。歩幅も大きくなり、歩行時の疲労も軽減を認めました。
<5m歩行>
初回  |1本杖 35歩 19.45秒 
2ヵ月後|杖なし 22歩 12.10秒
  • リハビリ結果の画像

担当スタッフからのコメント

COMMENT
感覚障害が非常に強く、麻痺側に荷重を乗せた時に筋肉は働きにくく・恐怖心も強い状態でした。感覚はほぼ分からない状態にでしたが、環境の調整や筋の活動をしっかり促すことで足を認識することができました。そのため、様々な方法で麻痺側の足に刺激を入れ、できるだけ認識しやすい状態でお尻周りの力を鍛えることを心がけました。感覚障害もありご本人の実感は乏しい状態でしたので、細かな難易度設定や多様な練習課題など、運動を学習しやすくなり、日常生活でも維持できるよう工夫しました。奥様もご自宅で熱心にリハビリを行って頂けたことも改善に繋がったと考えます。
担当者の画像

大野 真之介