【発症後約40年以上】40代・MY様・女性・膝関節の疼痛ー正座ができるようにー
- 40代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 40代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳性麻痺
- 発症からの期間
- 40年以上
- 症状
- 膝関節の疼痛にて正座困難
歩行時の疼痛にて歩行効率の低下 - ご利用期間・回数
- 8回コース・半年
- リハビリ目標
- 正座
歩行時の疼痛改善
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
生まれつき脳性麻痺があり、長年、身体の動かしにくさを抱えながら生活されていました。
そのような中、左膝関節に疼痛が出現し、正座が困難になるだけでなく、歩行時にも痛みを感じるようになりました。
整形外科に通院されていましたが、十分な改善がみられず、脳性麻痺による身体の使い方や筋肉の緊張など、膝関節以外にも痛みの原因があるのではないかと考えられ、当施設へご相談いただきました。
「膝の痛みを改善し、日常生活を安心して送れるようになりたい」というご希望がありました。
体験時の状況
左膝関節の疼痛により、正座や歩行などの日常的な動作に制限がみられていました。
脳性麻痺による身体機能の特徴も踏まえ、膝関節だけでなく、腰椎や骨盤周囲の可動性、股関節から下肢にかけての軟部組織の柔軟性、神経周囲の滑走性などを含めて評価を行いました。
その結果、膝関節そのものだけでなく、腰部から骨盤、下肢へとつながる組織の動きに着目する必要があると考えました。
リハビリ内容
まず、腰椎から仙骨にかけての可動性を高め、腰部や骨盤周囲の組織が動きやすい状態を整えることから開始しました。
続いて、下肢の運動や感覚に関係する腰神経叢・仙骨神経叢周囲の軟部組織にアプローチし、柔軟性の改善を図りました。
さらに、膝関節周囲の感覚や運動に関係する大腿神経・伏在神経周囲の組織に着目し、神経が周囲の組織に対して滑らかに動けるよう、滑走性の改善を目的とした介入を実施しました。
これらの介入を通して、膝関節だけに着目するのではなく、腰部・骨盤・下肢のつながりを考慮しながら、疼痛の軽減を目指しました。
初回の体験時から疼痛の大部分が軽減したため、その後は月1回の頻度で身体の状態を確認しながらリハビリを継続しました。
リハビリの結果
RESULTこれまで痛みによって制限されていた正座や歩行時の問題が改善し、日常生活での活動範囲も広がりました。
また、以前は難しかったヨガにも通えるようになり、現在では復職も果たされています。
疼痛の改善に伴い、ご利用頻度も月1回から2か月に1回へと変更しました。
現在は疼痛の改善を目的としたリハビリから、良好な身体の状態を維持するためのコンディショニングへと移行しています。
今後の症状の再発に対する不安もあることから、定期的に身体の状態を確認するメンテナンスコースをご利用いただいています。











脳性麻痺のある方では、長年の身体の使い方や筋緊張の特徴などが、関節や周囲の組織に影響している可能性があります。
今回のリハビリでは、痛みのある膝関節だけでなく、腰椎・仙骨周囲の可動性や神経周囲の組織の柔軟性に着目して介入を行いました。
その結果、初回から疼痛の大幅な軽減がみられ、3回目には痛みが消失するまでに改善しました。
特にうれしく感じているのは、痛みがなくなったことだけでなく、ヨガなどの活動を再開され、復職にもつながったことです。
現在は、痛みを改善する段階から、改善した身体機能を維持し、安心して活動を続けられるようにする段階へと移行しています。
今後も、脳性麻痺による身体機能の特徴を考慮しながら、症状の再発予防と身体機能の維持・向上を目指し、充実した日常生活を送っていただけるようサポートしていきたいと思います。
竹内 良平