【発症後2年】60代男性・脊髄梗塞・対麻痺の改善事例
歩行比較(歩行器・四点杖)
- 60代
- 男性

ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脊髄梗塞
- 発症からの期間
- 2年
- 症状
- 対麻痺、感覚障害
- ご利用期間・回数
- 3ヵ月/14回 週1回
- リハビリ目標
- 歩行のレベルアップ(杖で歩けるようになる)
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
手術中の合併症にて発症し回復期病院でのリハビリを経て自宅退院をされました。退院後は週2回の訪問リハビリと自主トレーニングを継続して行ってきました。介護保険でのリハビリに加え、積極的な改善に取り組みたいというご希望で来店して頂きました。
体験時の状況
立ち上がりや歩行に上肢の支持を使って動作を行っていました。そのため歩行時は体幹が前傾しやすく、立ち上がりの際も骨盤の動きが乏しい状態でした。
リハビリ内容
週1回、14回のリハビリに通ってい頂いています。
取り組んだ主なリハビリ内容は以下の通りです:
【随意運動促通練習】HALを使用して左足首の動きをより高めていく練習を行いました。
【体幹機能練習】座位・四つ這いや膝立ち位で脊柱や骨盤の分節的な動きを高めつつ、インナーマッスルを鍛える練習を行いました。
【課題指向型練習】体幹の前傾を軽減するため歩行動作の中での課題となる動きを焦点化し動きの修正を反復して練習しました。
【歩行練習】キャスター付きピックアップ歩行器を用いた練習を行い、上肢支持による体幹伸展を抑制しながら体幹機能やバランスの改善を図りました。ベッド脇で安全性を担保しながら四点杖を使用した練習を行いました。
上記に加え自宅での自主トレーニングも実施頂き、相乗効果での回復につながっています。
リハビリの結果
RESULT| 歩行器での歩行時に体幹の屈曲が生じていた →体幹の屈曲が減少し重心が高くなった ! |
| 杖歩行実施困難 →10m以上の屋内四点杖歩行が可能に !|
| 立ち上がり動作が上肢優位になっていた →骨盤前傾、体幹伸展を伴う立ち上がりに! |
| キャスター付き歩行器の導入(5mを19’3秒、16歩) →歩行速度が改善(5mを15’6秒、14歩)! |
現在は四点杖歩行の耐久性や効率性改善を主目的にした練習を継続的に行っています。
中田 裕