改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後1年半】30代・女性・脳出血の改善事例

歩行(簡易装具)

30代
女性

ご利用者様情報

年代
30代
性別
女性
疾患名
脳出血
発症からの期間
1年6ヵ月
症状
左片麻痺・感覚障害など
ご利用期間・回数
リハビリ目標
装具の変更(簡易型装具へ)・杖なしで歩く・手が使えるようになる

動画

MOVIE
  • 歩行(裸足)

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

1年半前にAVM(動静脈奇形)の破裂により脳出血を発症し、左片麻痺となりました。急性期での治療後、約3ヶ月回復期でリハビリをし自宅退院されました。当施設へは回復期を退院直後にお越し頂きました。

体験時の状況

初期は上肢・下肢ともに重度の緊張亢進を認めておりました。内反や反張膝(膝の過度な伸展)が著明となるため、短下肢装具(RAPS-AFO)を使用しないと歩行が困難な状況でした。
恐怖心も非常に強く、過剰に非麻痺側に頼った姿勢でバランスをとっておりました。

リハビリ内容

初期は恐怖心を除きつつ体幹を強化する目的でマット上での動作、座位での体幹の促通を中心に実施しました。体幹の安定性が得られてきてからは、立位で体幹を抗重力位(まっすぐ伸びた姿勢)に保った状態で股関節周りの強化を行いました。また、目標である装具の変更に向け、下肢の緊張をコントロールした状態での立位・歩行練習を実施しました。
HALでの足の随意性改善に向けた介入も実施しております。

  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像

リハビリの結果

RESULT
立位で体幹を抗重力位(まっすぐ伸びた姿勢)で保てるようになり、それに伴い下肢の緊張も軽減を認めました。非麻痺側を過剰に使用した振り出しのパターンも再学習を図り、内反も軽減しております。
裸足での歩行も反張膝・内反を抑えた状態で可能となりました。SPSでは現在屋外の坂道まで可能となり、実用レベルの速さに近づいてきております。

担当スタッフからのコメント

COMMENT
体幹の低緊張・弱さにより、上下肢に著明に緊張亢進を認めておりました。恐怖心が強く、非麻痺側の上下肢を過剰に使用する傾向にあったため、マットや座位などの中で過剰努力を抑えながら体幹の促通(筋肉を動かす)を実施しました。足の緊張を緩め、立位で麻痺側で支持する練習を実施しました。徐々に下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)のコントロールも可能となり、簡易装具での歩行が可能となってきました。
自主トレや生活の中での練習など、ご本人様の日々の努力の成果だと感じます。ご家族様に非常に献身的にご協力頂いあたことも、改善に大きく繋がっていると思います。
引き続き、目標・課題を一つづつクリアして、”できること”を増やしていきます。
簡易装具(SPS)での屋外の歩行を達成し、”おしゃれをして買い物に行ける”よう、精一杯リハビリをさせて頂きます!
担当者の画像

大野 真之介

ご利用者様データ 改善実感率89% 実際の施設利用者様によるアンケート結果をご覧いただけます