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脳梗塞の後遺症とリハビリの重要性

こんにちは!愛知県名古屋市にある脳神経リハビリセンター名古屋で理学療法士をしている大野です。理学療法士のキャリアは6年になります。

みなさん、脳梗塞発症後のリハビリは重要」と耳にしたことがあると思いますが、なぜ重要なのかご存じでしょうか?
本日はリハビリをする目的や効果について解説していきます。
目的を理解することで「なぜリハビリが重要なのか」を知っていただければと思います。

脳梗塞発症後のリハビリは、個人の症状や状態に応じてプログラムが変わりますが、一般的には以下のような内容が含まれます。

1.身体機能の回復

脳梗塞後に障害を引き起こす可能性がある身体機能の回復を促すため、運動療法や物理療法などの方法を使用します。筋肉の強化、柔軟性の向上、バランスの改善、疼痛緩和、日常生活動作の訓練などが含まれます。

2.言語・コミュニケーションの回復:脳梗塞後には、言語やコミュニケーション能力に障害を引き起こす可能性があります。言語療法やコミュニケーション療法を使用して、これらの機能を回復させることができます。
3.認知機能の回復:脳梗塞後には、記憶、注意、思考能力などの認知機能に障害を引き起こす可能性があります。認知療法を使用して、これらの機能を回復させることができます。
4.日常生活への移行:リハビリの最終目標は、患者さんが自分自身で日常生活を送ることができるようにすることです。これには、日常生活動作の訓練、社会復帰のための訓練、自立生活のための支援などが含まれます。
5.脳梗塞後のリハビリは、専門的な医療スタッフによって個別に計画され、監督される必要があります。患者さんとその家族は、リハビリプログラムに参加し、積極的に支援することが重要です。
検査結果を見ている医師

脳梗塞の原因

脳梗塞は、脳の血流が止まってしまい、脳細胞が死滅する病気です。このため、脳梗塞の患者さんは、身体機能や認知機能などの障害を引き起こすことがあります。

脳梗塞発症後のステージとリハビリの目的について

以前は脳梗塞発症後すぐに体を動かすと、さらに症状が悪化するといわれてきましたが、現在では発症直後からのリハビリが推奨されています。
発症直後からリハビリを開始することで、症状の軽減、誤えん性肺炎などの合併症も予防することができると言われており、脳梗塞による死亡確率を下げることが各種統計データから明らかになっています。
また、脳梗塞のリハビリは大きく3つのステージ(時期)に分けて進めていきます。一般的には脳梗塞発症から、約2週間までが「急性期」発症から約3-6か月までが「回復期」自宅や施設に戻りリハビリを行う「生活期」と整理しています。

1.急性期(症状が安定するまで)

脳梗塞が発生した場合、すぐに治療を受けることが重要です。治療の一環として、急性期の脳梗塞リハビリが行われます。
脳梗塞急性期リハビリについて説明します。脳梗塞急性期リハビリとは、脳梗塞発生後すぐに始められるリハビリのことです。脳梗塞が起こると、脳の一部の機能が障害され、体のどこかに麻痺やしびれ、言語障害、バランスの悪化などが生じることがあります。脳梗塞急性期リハビリでは、これらの障害を緩和し、患者の機能回復を促すことが目的となります。

【急性期の治療】
血栓溶解療法: 脳梗塞の原因となる血栓を溶かすための薬を静脈注射する治療です。血栓溶解療法は、発症後3時間以内に行うことが望ましいとされています。
血管内治療: 血管内にカテーテルを挿入して、血栓を取り除く治療です。血栓溶解療法に比べて、治療時間が短く、有効性が高いとされています。
一般的な治療: 血圧管理、呼吸管理、栄養管理など、一般的な治療も急性期には行われます。

【急性期リハビリの目的】
身体機能の回復: 脳梗塞によって失われた身体機能を、物理療法や作業療法などを用いて回復させることを目的とします。例えば、運動機能、感覚機能、認知機能などを改善することができます。
生活能力の向上: 身体機能が回復した後、日常生活に必要な動作や課題に焦点を当てたリハビリを行うことで、生活能力の向上を目指します。例えば、自己介助、移動、食事などの能力を向上させることができます。
再発予防: 脳梗塞は再発のリスクがあるため、再発予防のためのリハビリも行われます。例えば、運動療法や食生活の改善、ストレス管理などが挙げられます。
姿勢制御の改善: 脳梗塞での麻痺やしびれにより、姿勢制御が悪化することがあります。リハビリでは、立位や座位などの姿勢を維持するためのトレーニングが行われます。
機能回復の促進: 脳梗塞で障害された機能を回復するため、物理療法、言語療法、職業療法などが行われます。患者さんの状態に応じて、適切なリハビリ方法が選ばれます。
情報提供: 患者さんや家族に対して、脳梗塞の予後やリハビリの目的、進め方、家庭でのケアなどについて情報提供が行われます。
心理的な支援: 脳梗塞は患者さんの生活に大きな影響を与えることがあります。リハビリでは、患者さんの心理的な問題にも対処し、リハビリの成功に重要な要素です。

2.回復期(急性期の治療終了から3~6カ月程度)

脳梗塞の回復期リハビリは、生活期リハビリを終えた後に行われるリハビリテーションの一つです。
回復期とは、脳梗塞後から3カ月から半年程度の期間を指します。この期間は、脳梗塞の影響による脳機能の回復が最も期待される時期です。

【回復期リハビリの目的】
脳梗塞により障害を受けた機能の回復を促すことです。具体的には、以下のようなリハビリが行われます。
運動療法: 回復期には、身体機能の回復を促すための運動療法が行われます。歩行やバランストレーニング、筋力トレーニングなど、患者さんの状態に合わせた運動プログラムが作られます。
言語療法: 脳梗塞により言語障害が生じた場合、言語療法が行われます。発話や言葉の理解、文章作成などを練習し、言語機能の回復を促します。
職業療法: 回復期には、仕事や家庭生活に必要な動作を再び行えるようにする職業療法が行われます。作業療法や日常生活動作(ADL)のトレーニング、家庭での安全な動作などを練習し、自立生活の実現を目指します。
心理的な支援: 脳梗塞後には、うつ病や不安症状などの心理的な問題が生じることがあります。回復期リハビリでも、患者さんの心理的な問題に対しても支援を行い、生活の質の向上につなげます。
回復期リハビリは、急性期や生活期と同様、患者さんの状態に合わせた個別のプログラムが作られます。患者さん自身も積極的に参加し、リハビリの成果を最大限に引き出すよう努めることが大切です。

3.生活期

脳梗塞の生活期リハビリの目的は、患者さんが日常生活を再び取り戻し、社会復帰を目指すことです。
生活期リハビリでは、患者さんの機能回復を促し、自立生活の実現を目指します。

【生活期のリハビリと目的】
生活期リハビリは、患者さんの状態に合わせた個別のプログラムが作られます。患者さん自身も積極的に参加し、リハビリの成果を最大限に引き出すよう努めることが大切です。
日常生活動作(ADL)のトレーニング: 脳梗塞により影響を受けたADLについて、トレーニングが行われます。食事、入浴、着替え、トイレなど、日常生活に欠かせない動作を練習し、自立生活を目指します。
社会復帰の支援: 脳梗塞により仕事や学業、家庭生活に支障をきたしている場合、リハビリによりその復帰を目指します。職業療法、言語療法など、専門的な支援が必要な場合もあります。
言語・認知療法: 脳梗塞により言語障害や認知障害が生じた場合は、言語療法や認知療法が行われます。例えば、言葉の理解や発話、文章作成、計算、記憶力の向上などがトレーニングされます。
運動療法: 生活期リハビリでは、体力や筋力の回復も重要です。ウォーキング、ストレッチ、バランス運動、筋力トレーニングなど、患者さんの身体能力に応じた運動療法が行われます。
心理的な支援: 脳梗塞は、患者さんの生活や社会活動に大きな影響を与えることがあります。リハビリでは、患者さんの心理的な問題にも対処し、自己決定力の向上や社会復帰の支援を行います。
自宅でのリハビリは、家族のサポートや訪問リハビリの利用なども重要です。リハビリのプログラムや進捗状況は、リハビリ担当者と定期的に相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。

最後に

今回は脳梗塞発症後のリハビリをする目的や効果について解説しました。

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この記事を書いた人
大野 真之介

大野 真之介

理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)

2016年に理学療法士免許を取得。同年より愛知県内の大学病院で勤務し、回復期・急性期・外来のリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)の専任理学療法士としても勤務。
これまで主に脳血管疾患・脊髄損傷・神経難病の方のリハビリに携わる。2020年に日本理学療法士協会の認定資格である認定理学療法士(脳卒中)を取得。2022年11月から脳神経リハビリセンター名古屋に勤務。
私は常に「一緒に進めるリハビリ」を心がけています。療法士がリハビリをするのではなく、お客様にも“動き方”や“変化”を知ってもらいながら、運動を通して目標達成を目指しています。目標に向けて一緒に挑戦していきましょう。全力でサポートします。