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【解説】脳卒中の入院ってどれくらい?【入院期間~退院後のケアまで】

こんにちは、大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪の岡です!大阪市でリハビリに携わって13年目になります。

「脳卒中の入院期間ってどれくらいなんだろう…?」

「退院した後のケアについて知りたい…」

そう疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、脳卒中の方やそのご家族の方が気になっている、

脳卒中の入院期間その後のケアについて、具体的な事例を交えて解説します。

この記事を読むことで、知識が深まり、疑問や不安を解消して、より良いケアができるようになります!

脳卒中とは何か?

この章では、脳卒中の基本的な概念、その種類と影響、そして一般的な原因とリスク要素について解説します。

この知識は、脳卒中の入院期間を理解するための基礎となります。

脳卒中の種類とその影響

脳卒中は、脳への血流が一時的に途絶えることで起こる急性の疾患です。

主に次の2つの種類があります。

虚血性脳卒中

 血管が詰まることで脳への血流が遮断され、脳組織が酸素不足になる状態。

 これは脳卒中の約80%を占めます。

出血性脳卒中

 脳内の血管が破裂し、脳組織に血液が漏れ出す状態。

 これは脳卒中の約20%を占めます。

これらの脳卒中は、運動麻痺や感覚の障害、言語障害、視覚障害など、さまざまな影響を及ぼします。

脳卒中の一般的な原因とリスク要素

脳卒中の原因は多岐にわたりますが、主な原因は次のとおりです。

高血圧

血管に過度の圧力をかけ、血管を破壊する可能性があります。

喫煙

血液の凝固を促進し、血管を詰まらせる可能性があります。

糖尿病

血糖値の異常が血管を破壊する可能性があります。

これらのリスク要素は、健康的な生活習慣を通じて管理することが可能です。

例えば、適切な食事や運動、禁煙などは脳卒中のリスクを軽減する効果があります。

次の章では、これらの脳卒中の種類と原因が、入院期間にどのように影響するかを詳しく見ていきます。

脳卒中の入院期間

この章では、脳卒中の入院期間について詳しく見ていきます。

特に、脳卒中の重症度や種類が入院期間にどのように影響するかを解説します。

脳卒中の重症度による入院期間の違い

脳卒中の重症度は、入院期間に大きな影響を与えます。

一般的に、脳卒中の重症度が高いほど、入院期間は長くなります。

以下に、重症度による入院期間の違いを示します。

軽度の脳卒中

 通常、入院期間は1週間から数週間です。

中等度の脳卒中

 入院期間は数週間から数ヶ月となることが多いです。

重度の脳卒中

 入院期間は数ヶ月から半年以上に及ぶこともあります。

これらは一般的な期間であり、個々の患者の状況により異なります。

脳卒中の種類による入院期間の違い

脳卒中の種類もまた、入院期間に影響を与えます。

具体的には、虚血性脳卒中の方が出血性脳卒中よりも入院期間が長くなる傾向があります。

これは、虚血性脳卒中が脳へのダメージが大きく、回復に時間がかかるためです。

しかし、これらは一般的な傾向であり、個々の患者の状況によっても変わります。

次の章では、入院期間中にどのような治療とリハビリテーションが行われるのかを詳しく見ていきます。

入院期間中の治療とリハビリテーション

この章では、脳卒中患者が入院期間中に受ける治療とリハビリテーションについて詳しく解説します。

初期治療からリハビリテーションの開始、そしてそのプロセスと目標までを見ていきましょう。

初期治療とリハビリテーションの開始

脳卒中の初期治療は、脳へのダメージを最小限に抑え、生命を救うことが最優先です。

具体的な治療法は脳卒中の種類や重症度によりますが、一般的には以下のような治療が行われます。

虚血性脳卒中

血栓溶解薬を使用して血栓を溶かす、または手術で血栓を除去します。

出血性脳卒中

手術で出血を止める、または血腫(血の塊)を取り除きます。

初期治療後、リハビリテーションが開始されます。

リハビリテーションは、患者が日常生活の活動を再開できるように、身体的および認知的な機能を回復することを目指します。

リハビリテーションのプロセスと目標

リハビリテーションは、患者の個々のニーズと目標に合わせてカスタマイズされます。

一般的には、以下のようにプログラムされます。

評価

 リハビリテーションチームが患者の身体的および認知的な能力を評価します。

目標設定

 患者、家族、リハビリテーションチームが協力して、達成可能な目標を設定します。

治療

 理学療法、作業療法、言語療法などの専門的な治療を行います。

再評価

 目標に向けた治療の進行を再評価し、必要に応じて修正します。

リハビリテーションの目標は、患者が可能な限り自立した生活を送れるようにすることです。

実際に弊社でリハビリを受けて、改善した事例の動画がありますので是非ご覧ください!

>>【発症後7カ月】70代・脳梗塞・左片麻痺の改善事例

次の章では、入院期間が延長または短縮する可能性のある要因について詳しく見ていきます。

入院期間の延長や短縮の要因

この章では、脳卒中の入院期間が延長したり短縮したりする可能性のある要因について詳しく見ていきます。

これらの要因を理解することで、患者や家族が入院期間についての予測を立てやすくなります。

延長する可能性のある要因

脳卒中の入院期間が延長する可能性のある要因はいくつかあります。

以下に主な要因を挙げます。

・重度の脳卒中

 脳へのダメージが大きい場合、回復には長い時間が必要となります。

・合併症

 肺炎や深部静脈血栓症などの合併症が発生した場合、治療に追加の時間が必要となります。

・年齢と基礎疾患

 高齢者や基礎疾患を持つ人は回復が遅く、入院期間が延長する可能性があります。

これらの要因は、個々の患者の状況により異なります。

短縮する可能性のある要因

一方、脳卒中の入院期間が短縮する可能性のある要因もあります。

以下に主な要因を挙げます。

・軽度の脳卒中

 脳へのダメージが軽度であれば、回復は比較的早く、入院期間は短くなる可能性があります。

・早期リハビリテーション

 早期からリハビリテーションを開始すると、回復が早まることが報告されています。

・家族のサポート

 家族がリハビリテーションに積極的に参加し、退院後のケアを担当できる場合、

 早期退院が可能となることがあります。

これらの要因も、個々の患者の状況により異なります。

次の章では、入院期間中に患者と家族が経験する心理的な問題と、その対処法について詳しく見ていきます。

入院期間中の心理的な経験とサポート

この章では、脳卒中の患者とその家族が入院期間中に経験する可能性のある心理的な問題と、

それを乗り越えるためのサポートについて詳しく説明します。

脳卒中は身体だけでなく、心にも大きな影響を及ぼします。

患者と家族が経験する可能性のある心理的な問題

脳卒中の患者とその家族は、以下のような心理的な問題を経験する可能性があります。

不安と恐怖

未来への不確実性や再発の恐怖は、患者と家族に大きな不安をもたらします。

うつ症状

身体的な制限や生活の変化は、患者にうつ症状を引き起こす可能性があります。

ストレスと疲労

長期的なケアとリハビリテーションは、家族に大きなストレスと疲労をもたらします。

これらの問題は、患者と家族の心理的な健康に影響を及ぼし、

リハビリテーションの進行を妨げる可能性があります。

心理的なサポートとコーピング戦略

心理的な問題に対処するためのサポートと戦略は以下の通りです。

心理的なカウンセリング

専門の心理カウンセラーや心理療法士からのカウンセリングは、

感情の管理や問題解決のスキルを提供します。

サポートグループ

同じ経験を持つ他の人々との交流は、共感と理解を提供し、孤独感を軽減します。

リラクゼーションとストレス管理の技術

深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーションとストレス管理の技術は、

ストレスを軽減し、心の平穏を保つのに役立ちます。

これらのサポートと戦略は、脳卒中の患者とその家族が心理的な問題を乗り越え、

より良い生活の質を維持するのに役立ちます。

次の章では、退院後に必要な患者へのケアについて詳しく見ていきます。

入院期間後のケアと生活の調整

この章では、脳卒中の患者が退院後に直面するケアと生活の調整について詳しく説明します。

退院は一つの節目ですが、それは新たな挑戦の始まりでもあります。

退院後のリハビリテーションとサポート

退院後もリハビリテーションは続きます。

以下に主なポイントを挙げます。

通所・外来リハビリ

退院後も定期的に病院やリハビリテーションセンターで治療を受けます。

在宅リハビリテーション

自宅でリハビリテーションを行う場合もあります。

これには訪問リハビリテーションサービスを利用することが含まれます。

サポートサービス

日常生活を支援するためのサービスも利用できます。

これにはホームヘルパーサービスやデイサービスなどがあります。

これらのサービスは、患者の回復と自立をサポートします。

生活の質を向上させるための戦略

退院後の生活の質を向上させるための戦略は以下の通りです。

健康的な生活習慣

バランスの良い食事、適度な運動、十分な休息は回復を促進します。

社会的なつながり

家族や友人とのつながり、地域の支援グループへの参加は心の健康に寄与します。

適切なストレス管理

ストレス管理の技術を学び、適切にリラクゼーションを取り入れることも重要です。

これらの戦略は、退院後の生活の質を向上させ、再発のリスクを減らすのに役立ちます。

この記事を通じて、脳卒中の入院期間や退院後のケアに関する様々な側面を理解できたでしょうか?

脳卒中は身体的な影響だけでなく、心理的な影響も大きいことを理解することが非常に重要です。

適切なサポートを用いることで、患者とその家族は心理的な問題を乗り越え、より良い生活の質を維持することができます。

脳卒中の患者とその家族、または関心を持つすべての人々にとって、少しでも助けになれば幸いです。

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この記事を書いた人
岡 民雄

岡 民雄

理学療法士

2011年に理学療法士免許を取得。急性期・回復期・維持期・自費リハビリ、全てのステージのリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)にも勤務。これまで主に脳血管疾患・整形外科疾患・神経難病の方のリハビリに携わり、学会での発表や講習会でのアシスタントなどを行なう。2023年4月から大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪に勤務。