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【リハビリ改善事例あり!】脳卒中評価スケールのリハビリへの活用法
脳卒中の評価スケールについてどのくらいご存知ですか?
脳卒中は突然の発症で多くの人々の生活を一変させる疾患です。
脳卒中による症状や現象を正確に評価し、適切な治療やリハビリを行うためには、
信頼性の高い評価スケールが必要不可欠です。
そして、それらのスケールをリハビリ計画にどのように活かすかについて解説します。
脳卒中患者のケアに関わるすべての方々に、より質の高いサポートを提供するための情報をお届けします。
脳卒中評価スケールの重要性
この章では、脳卒中の基本的な理解、評価スケールの役割と目的、
そして脳卒中の評価方法の重要性について解説します。
脳卒中の基本的な理解
脳卒中は、脳の血流が一時的に途絶えることで起こる病態です。
この状態が続くと、脳細胞は酸素や栄養を受け取れず、機能を失います。
具体的には、以下のような症状が現れます。
・体の片側(または両側)が麻痺する
・左右片側が見にくくなる
しかし、すべての脳卒中が同じではありません。そのため、正確な評価が必要です。
詳しくはこちらの記事にまとめておりますのでご確認ください。
→【【改善事例あり】脳卒中による片麻痺とは?原因や症状、治療法について】←
評価スケールの役割と目的
脳卒中の評価スケールは、脳卒中の重症度や影響範囲を数値化するツールです。
このスケールを使用することで、以下の利点が得られます。
・適切な治療法の選択
・リハビリの進行度を評価
ただし、誤った使用方法は誤った評価を生む可能性があるため、正しい知識と技術が必要です。
脳卒中の評価方法とその重要性
脳卒中の評価方法は、主に画像診断や理学療法評価などによって行われます。
特にMRIやCTスキャンは、脳のダメージの位置や範囲を明確に示すことができます。
そのため、評価スケールの使用は、リハビリテーションの計画や進行度の評価において非常に重要です。
脳卒中の評価項目について、詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
→【脳卒中の評価項目ってなに?【評価を受けて日常生活へどう活かすか】】←
NIHSSの使用方法
この章では、NIHSSの開発背景、評価項目とスコアリング、具体的な評価項目の例、
そして改良版mNIHSSについて詳しく解説します。
NIHSSの開発背景
脳卒中の影響範囲や重症度を正確に評価するため、
NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)が開発されました。
これは、脳卒中の研究や治療の進展に伴い、
より詳細で客観的な評価が求められるようになったためです。
患者や医療関係者にとって非常に有益であると考えられています。
NIHSSの評価項目とスコアリング
NIHSSは、脳卒中の症状や影響を数値化するための評価項目を持っています。
これにより、患者の状態を迅速かつ正確に把握することが可能です。
具体的には以下のような項目が評価されます。
具体的な評価項目の例
意識レベル
良い例: 日時などを問う質問に即座に答える
悪い例: 反応しない、または強い刺激で反応する
視覚障害
良い例: 両眼ともに視野の欠損がない
悪い例: 左右どちらか半分の視野が欠けている
運動機能
良い例: 手足を挙げて保持することができる
悪い例: 一部または全ての手足が動かない
これらの項目を基に、スコアリングが行われ、脳卒中の重症度が評価されます。
改良版mNIHSSについて
NIHSSの基本的な枠組みを維持しつつ、
より詳細な評価を可能にするための改良版としてmNIHSSが開発されました。
この改良版では、特定の症状や機能に焦点を当てた詳細な評価項目が追加されています。
適切な状況や目的に応じて選択することが重要です。
脳卒中重症度スケール(Japan Stroke Scale:JSS)
この章では、日本で開発された脳卒中の評価スケールである
JSSの概要、特徴、評価方法、主要項目、そして具体的な評価項目の例について詳しく解説します。
JSSの概要と特徴
JSSは、日本の医療現場のニーズに合わせて開発された脳卒中の評価スケールです。
国内の患者様の特性や症状に特化しており、以下の特徴があります。
日本人の生活習慣や文化に合わせた評価項目
脳卒中の種類や程度に応じた細かいスコアリング
簡易的で迅速な評価が可能
JSSの評価方法
JSSの評価は、患者の身体的な状態や認知機能を中心に行われます。
定められた基準に基づいてスコアをつける方法を採用しています。
JSSの主要項目
JSSには、脳卒中の影響を総合的に評価するための主要項目が設定されています。
これにより、患者の状態や必要なケアを的確に判断することが可能です。
主要項目としては以下のようなものがあります。
・言語能力の評価
・視覚や認知の評価
具体的なJSSの評価項目の例
運動機能
良い例: 手や足を自由に動かすことができる
悪い例: 片方の手足が全く動かない
言語能力
良い例: 質問に対して適切に答えることができる
悪い例: 質問の内容を理解できない、または適切な言葉を発することができない
視覚
良い例: 与えられた物や文字を正確に認識する
悪い例: 片側や一部がみえない
評価スケールをリハビリ計画に活かす
この章では、脳卒中評価スケールの結果をどのようにリハビリ計画に取り入れ、
その効果や進行管理にどのように役立てるかについて詳しく解説します。
スケール結果のリハビリへの応用
評価スケールの結果は、リハビリの方向性を決定する上で非常に重要です。
悪い例: スケールの結果を無視し、一般的なリハビリ計画を適用
評価スケールに基づくリハビリの効果
評価スケールを基にしたリハビリは、患者の具体的なニーズや課題に合わせて、
最適化された治療アプローチを提供することができます。
このアプローチにより、リハビリの質を高め、患者の回復を加速させる可能性があります。
課題指向型のリハビリ
それに焦点を当てたリハビリを行うことで、効果的な回復を促します。
個別のニーズの特定
それに対応した治療を行うことができます。
リハビリの進捗のモニタリング
必要に応じて治療計画を調整することができます。
具体例
その上で患者さんに必要な動作の練習を行う。
また、スケールで高次脳機能障害が指摘された場合、その症状を考慮した上で、リハビリを行う。
悪い例: 一律のリハビリ方法を採用し、患者の個別のニーズやスケールの結果を考慮せずに治療を進める。
評価スケールに基づくリハビリの進行管理
リハビリの進行を管理する際、評価スケールの結果は大きな指標となります。
定期的な評価を行い、リハビリの方向性や内容を適宜調整することで、より効果的なリハビリが実現できます。
悪い例: 評価スケールの結果を基にリハビリの進行管理を行わず、同じ内容のリハビリを継続
当センターでのリハビリへの活用
2.目標や課題に向けて、理学療法評価や動画・写真などを使用した評価を行う
3.評価に基づいたリハビリプランの提案
4.リハビリ
5.再評価
このように、評価に基づいたリハビリを行い、
できるだけ早く目標が達成できるようリハビリを行っております。
脳卒中評価スケールの今後の展望
この章では、脳卒中評価スケールの未来に向けた取り組みや期待される変化について、具体的に解説します。
診断、治療効果、予後評価の重要性
脳卒中の評価スケールは、医療の質を向上させるための鍵となります。
正確な診断は、治療の成功率を高め、患者の生活の質を向上させるための第一歩です。
早期の段階での的確な評価は、治療の方向性を明確にし、回復を加速させます。
脳卒中の治療と回復について、こちらで詳しく説明しております。
→【【弊社の成功事例あり!】脳卒中は治るの?治療と回復の完全ガイド!】←
評価スケールの使用上の注意
評価スケールを使用する際は、その方法や限界を理解することが不可欠です。
正しい知識と技術を持つことで、より信頼性の高い結果を得ることができます。
注意点
・評価結果は一つの参考情報であり、最終的な治療判断は専門家の経験に基づくものであることを忘れない。
脳卒中の重症度評価と今後の研究の方向性
脳卒中の評価に関する研究は、日々進化しています。
新しい技術や方法の導入により、より高度な評価が期待されます。
今後の研究方向性
患者の生活の質に関連する要因を評価に取り入れる取り組み。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事を通じて、脳卒中の正確な診断の重要性や、評価スケールの適切な使用方法、
そしてその今後の展望について学ぶことができたと思います。
そしてより質の高いものにする手助けができると考えます。
また、最新の研究動向にも目を向け、これからの医療の進化にも
期待が持てることを感じていただけたのではないでしょうか。
皆さんの日々の実践や学びに、この記事が少しでも役立てれば幸いです。
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この記事を書いた人
大野 真之介
理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)
2016年に理学療法士免許を取得。同年より愛知県内の大学病院で勤務し、回復期・急性期・外来のリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)の専任理学療法士としても勤務。
これまで主に脳血管疾患・脊髄損傷・神経難病の方のリハビリに携わる。2020年に日本理学療法士協会の認定資格である認定理学療法士(脳卒中)を取得。2022年11月から脳神経リハビリセンター名古屋に勤務。
私は常に「一緒に進めるリハビリ」を心がけています。療法士がリハビリをするのではなく、お客様にも“動き方”や“変化”を知ってもらいながら、運動を通して目標達成を目指しています。目標に向けて一緒に挑戦していきましょう。全力でサポートします。