改善事例

CASE

BRANCH
名古屋
CATEGORY
麻痺

【発症後1年2ヶ月】30代男性・脳梗塞・左片麻痺の改善事例

立ち上がり比較(正面)

30代
男性

ご利用者様情報

年代
30代
性別
男性
疾患名
脳梗塞
発症からの期間
1年2か月
症状
左片麻痺、左半側空間無視
ご利用期間・回数
週1回・4か月
リハビリ目標
トイレに行けるようになる

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

1年2か月前に交通事故にて頸椎を骨折し、入院中に脳梗塞を発症されました。急性期病院にて2ヵ月ほど入院し、その後回復期病棟にてリハビリを実施されました。退院後、訪問リハビリを週3回実施されていましたが、更なる改善を求め当施設へご来店されました。

体験時の状況

首や体幹を支える筋肉の弱さにより、真っ直ぐな姿勢を保って座ることが困難でした。頚部や体幹は常に前傾位での座位であったため、前方へ倒れる危険性があり、近位での見守りが必要でした。左上下肢の運動麻痺と半側空間無視により、左下肢で体重を支えることができず、立ち上がりや移乗にも中等度の介助が必要でした。また、左足関節や右股・膝関節に関節可動域制限を認め、前方への重心移動が難しい状態にありました。

リハビリ内容

入院中は1日3時間(PT/OT/ST)のリハビリを実施しており、退院後はグループホームに入所され、週3回の訪問リハビリを実施されていました。
まずは左上下肢への荷重や運動を促すことで、本人が左上下肢の認識が行いやすくなるように促しました。座位の練習では、骨盤の前後傾の運動や左右への重心移動を行い、体重を支えている場所を理解していただけるように練習しました。また、お手玉などの物品を用いて、頚部や眼球運動の誘導も含めた座位でのバランス練習も実施しました。立位では、徐々に左下肢への荷重を促していき、正中位での立位保持が行え、その中でしっかりと体幹を起こしていけるように練習を行いました。身体の状況を感覚のみで確認することが難しかったため、鏡を用いて視覚的に姿勢の確認を本人様にも促しつつ、リハビリを進めていきました。

  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像

リハビリの結果

RESULT
左側のお尻で体重を支える感覚は分かるようになり、右側に頚部や体幹を傾けずに真っ直ぐな姿勢で座れるようになりました。体重を支える部分が分かるようになったことで、頚部や体幹を起こしやすくなり、目線も前を向くようになりました。立ち上がりは、足で体重を支える感覚が分かりやすくなったことで、体幹が前方に倒れることが少なくなりました。グループホームの中でも、ベッド柵を把持して数回いざりながら車いすへ乗車することや、ポータブルトイレへの移乗にもチャレンジすることができるようになり、少しずつ活動範囲が増えてきています。
  • リハビリ結果の画像

担当スタッフからのコメント

COMMENT
左上下肢への荷重や運動が難しく、右上下肢のみで頑張って姿勢を保持している状態でした。そのため、左上下肢がどのような状態であるか、どこに力を入れたら動くのかなど、左上下肢へ意識を向けたアプローチを行うことから始めました。リハビリ開始時は、臥床時間が長く90分のリハビリを実施するだけでも大変でしたが、グループホーム内で車いすへ座る時間を増やすなどの周囲の皆様のご協力も頂け、少しずつ運動量を増やしていくことができました。車いすやポータブルトイレへの移乗に挑戦していただくなど、ご家族の協力もこの改善に大いに関わっていると思います。ご本人様の笑顔が増えてきたことも、大変嬉しく思っています。今後も、目標に向けて全力でサポートさせていただきます。
担当者の画像

棚橋 美帆

ご利用者様データ 改善実感率89% 実際の施設利用者様によるアンケート結果をご覧いただけます