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手脚の痺れに悩んでいませんか。
放置すると歩行や手先の動作が難しくなり、生活の幅が狭まる恐れがあります。
本記事では、痺れの基本理解からリハビリ・セルフケアの工夫まで解説します。
患者様やご家族様が安心して改善への一歩を踏み出していただければ幸いです。
手脚の痺れとは?基本的な理解

この章では、手脚の痺れを正しく理解するために「一時的な痺れと慢性的な痺れの違い」「日常生活でよく見られる症状」「受診を考える目安」の3点を解説します。
患者様やご家族様が安心して適切な行動を取るための指針となる内容です。
一時的な痺れと慢性的な痺れの違い
一時的な痺れは、正座の後の足のビリビリ感のように、血流が一時的に滞ったときに起こります。
体勢を変えることで数分以内に改善するのが特徴です。
一方、慢性的な痺れは数日から数週間以上続き、神経や血流の働きに何らかの影響がある場合が多いです。
長く続く痺れは「放置してよい症状」ではありません。
日常生活でよく見られる症状の特徴
痺れの感じ方には個人差がありますが、多くの患者様は次のような訴えをされています。
- 指先がピリピリして細かい作業がしづらい
- 足裏の感覚が鈍く、バランスが不安定になる
- 手脚が冷えると症状が強まる
- 長時間立つと足の痺れが増す
これらは日常生活に直結する問題です。
放置すると転倒リスクや生活動作の制限につながり、患者様・ご家族様の負担が増えることがあります。
症状が続くときに注意したいこと(受診を考える目安)
痺れが数分で治る一過性のものであれば心配はいりません。
しかし、以下のような場合は注意が必要です。
- 左右どちらか半身だけに強い痺れが出る
- 痺れに加えて力が入らない、歩行が難しい
- 痺れに頭痛やめまいを伴う
これらは重大な病気のサインである可能性があるため、早めの受診が推奨されます。
一方で、軽度であっても繰り返す痺れは日常生活に影響を及ぼすため、理学療法士や作業療法士と連携してセルフケアや運動習慣を整えることが役立ちます。
正しい理解と早めの行動が安心につながります。
手脚の痺れが生活に与える影響

この章では、手脚の痺れが日常生活にどのような影響を及ぼすのかを解説します。
患者様ご自身だけでなく、ご家族様が気づきやすい変化についても整理することで、早期対応につながる視点を提供します。
歩行やバランスへの影響
手脚の痺れがあると、足裏の感覚が鈍くなり、地面をしっかり踏みしめられないことがあります。
この状態は、つまずきや転倒のリスクを高める要因となります。
特に高齢の患者様では骨折につながる危険もあるため、注意が必要です。
歩行の安定性に不安がある場合は、早めにリハビリや生活環境の調整を行うことが安全につながります。
手先の動作(書字・箸・ボタンかけなど)の不自由さ
痺れは指先の感覚を低下させ、細かい作業を難しくします。
字を書くときにペンを強く握ってしまう、箸が滑って食事に時間がかかる、ボタンをかけるのに苦労するなどの例が挙げられます。
- 字が乱れる、長時間の筆記で疲れやすい
- 箸やスプーンをうまく操作できない
- 衣服の着脱に時間がかかる
このような不自由さは生活の自立度を下げ、患者様の意欲にも影響を及ぼします。
改善のためには、理学療法士や作業療法士が動作に合わせた工夫を提案することが有効です。
ご家族様が気づきやすい変化
痺れは本人が「慣れてしまう」ことで訴えが弱くなることもあります。
しかし、ご家族様が次のような変化に気づいた場合は、見過ごさないことが大切です。
- 歩行速度が以前より遅くなった
- 物をよく落とすようになった
- 食事や着替えに時間がかかるようになった
これらは痺れが生活に及ぼすサインです。
見過ごさずに声をかけ、必要に応じてリハビリや生活習慣の見直しにつなげることが望まれます。
患者様とご家族様が早く気づき、対応することで生活の安心と安全が守られます。
3. 理学療法士・作業療法士ができる支援

この章では、手脚の痺れに対して理学療法士や作業療法士がどのような支援を行えるのかを解説します。
痺れを直接取り除くのではなく、動作を通して神経系に正しいパターンを学習させ、身体全体の動きを再構築することが目的です。
その結果として、生活に必要な動作や機能が少しずつ取り戻されます。
姿勢や動作の改善を目指す運動療法
痺れがあると、体の一部をかばうような姿勢が習慣になり、余計に筋肉や関節へ負担がかかります。
理学療法士は、正しい姿勢を取り戻すためにストレッチや筋力訓練を行います。
歩行練習やバランス訓練を通して、転倒を防ぐことが大きな支援の一つです。
関節や筋肉を柔らかく保つための工夫
痺れによって動かしにくさが続くと、関節が硬くなり、日常生活での不便さが増します。
理学療法士や作業療法士は、関節可動域を保つためのリハビリやストレッチを提案します。
- 関節の硬さを防ぐストレッチ
- 筋肉の緊張をやわらげるリラクセーション
- 安楽な姿勢を保つためのポジショニング
これらを継続することで、関節が硬くなる事を防ぎ、生活動作を楽に行えるようにサポートします。
日常生活動作を取り戻すための訓練(作業療法士との連携)
痺れの影響は「歩く・立つ」といった大きな動作だけでなく、「字を書く・服を着る」といった細かな動作にも現れます。
作業療法士は、生活に密着した動作訓練を専門とし、患者様の生活自立を支えます。
- 書字や箸の操作など手先の巧緻動作訓練
- 食事や更衣の動作練習
- 必要に応じた福祉用具の活用
「できないこと」をできるまで繰り返し練習するのではなく、できるコツを再学習していくことがリハビリの大切な視点です。
理学療法士と作業療法士が連携することで、患者様に合わせた総合的な支援が可能になります。
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【発症後10カ月】70代男性・TT様・頚椎症性脊髄症術後の改善事例
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4. ご自宅でできるセルフケアと予防

この章では、手脚の痺れを和らげたり予防したりするために、ご自宅で取り入れやすいセルフケアを紹介します。
医療機関での治療を補うだけでなく、患者様やご家族様が日常生活の中で安心を得る工夫として役立ちます。
血流を促すための軽い運動やストレッチ
血流の滞りは痺れを悪化させる要因の一つです。
軽い運動やストレッチを習慣にすることで、血流を改善し筋肉の柔軟性を保つことができます。
- 就寝前や起床後に足首を回す運動
- 椅子に座ってできる膝伸ばし運動
- 腕や肩のストレッチで上半身の血流を促す
無理のない範囲で継続することが、痺れ予防の第一歩です。
身体を冷やさないための生活習慣
冷えは痺れを強める要因となります。
日常生活では、身体を温める工夫が重要です。
- 靴下やレッグウォーマーで下肢を保温する
- 入浴で体を温め、血流を整える
- 冷房の効いた部屋では膝掛けを活用する
「寒いときだけ」ではなく、日常的に冷え対策を続けることが大切です。
食事・休養で整えるセルフマネジメント
食事や休養は神経や血流の働きを支える基本です。
痺れに悩む患者様には、以下のような生活習慣の工夫がおすすめです。
- ビタミンB群を含む食品(豚肉・大豆製品など)を意識する
- 過度な飲酒を避け、バランスの良い食生活を保つ
- 十分な睡眠で神経の回復を促す
セルフケアは「症状を消す」ことではなく、毎日の動作を繰り返す中で神経回路に新しい学習を促し、生活を快適にしていくことが目的です。
患者様・ご家族様が前向きに取り組むことで、日々の安心感と自立した生活につながります。
5. まとめ|痺れと付き合いながら生活の幅を広げるために

ここまで、手脚の痺れの理解から生活への影響、リハビリでの支援、ご自宅でのセルフケアまでを解説しました。
最後に、患者様やご家族様が覚えておきたい大切なポイントを整理します。
患者様・ご家族様が押さえておきたいポイント整理
痺れは放置すると生活の質を下げる可能性があります。
しかし、正しい理解と工夫を続けることで改善や安定が期待できます。
- 一時的な痺れと慢性的な痺れを見分ける
- 歩行や手先の不自由さは早めに対策する
- セルフケアを習慣にして症状を予防する
リハビリやセルフケアを続ける意義
痺れの改善は一朝一夕ではありません。
理学療法士や作業療法士と一緒に継続的なリハビリを行うことで、生活機能を高めることができます。
また、ご自宅でできる運動や生活習慣の工夫を重ねることで、安心できる毎日につながります。
諦めずに改善を目指す姿勢の大切さ
痺れがあると不安を感じることも少なくありません。
しかし、取り組みを続けることで「できること」が増え、自信を取り戻すことができます。
痺れと向き合うことは、機能を失ったまま暮らすことではありません。
動作を繰り返すことで神経系は学び直し、できる動作は必ず広がります。
生活の幅を取り戻す前向きな一歩として、リハビリを続けることが大切です。
ですが、患者様・ご家族様が正しい知識と工夫を持つことで、安心できる日常と新しい可能性を築くことができます。
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この記事を書いた人

岡 民雄
理学療法士
2011年に理学療法士免許を取得。急性期・回復期・維持期・自費リハビリ、全てのステージのリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)にも勤務。これまで主に脳血管疾患・整形外科疾患・神経難病の方のリハビリに携わり、学会での発表や講習会でのアシスタントなどを行なう。2023年4月から大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪に勤務。