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【理学療法士が解説】くも膜下出血とは?前兆・症状・原因・治療・リハビリまで徹底ガイド


突然の激しい頭痛や吐き気に、「これってくも膜下出血かも…?」と不安になったことはありませんか?
くも膜下出血は命に関わることもある重大な疾患。
早期発見と迅速な対応が、命とその後の生活を大きく左右します。
この記事では、くも膜下出血の前兆や症状、原因、治療の流れ、そして退院後のリハビリや生活の工夫まで、わかりやすく解説します。
ご本人様やご家族様が、落ち着いて次の一歩を選べるよう、ぜひ最後までご覧ください。
くも膜下出血とは?|脳を包む膜の間で起こる出血
私たちの脳は「軟膜・くも膜・硬膜」という3層の膜で守られています。
このうち、くも膜と軟膜の間にある「くも膜下腔」に動脈が破れて出血する状態を「くも膜下出血」と呼びます。
医療現場では「SAH(Subarachnoid Hemorrhage)」と略されることもあります。
くも膜下出血は突然発症し、命に関わる危険性が高いため、早期の受診が非常に重要です。
数値で見るくも膜下出血
くも膜下出血は脳梗塞・脳出血とともに、脳卒中の一種で、脳卒中全体の約11%を占めます。
脳卒中についての統計
脳卒中は、1951年から約30年にわたり死亡原因の第1位でした。
下記のグラフをご参照ください。
現在は急性期治療の進歩により、「がん」「心疾患」に次いで第3位となっています。
しかし一方で、脳卒中の患者数自体は年々増加しているというデータもあります。

2020年時点で、国内の脳卒中患者は、約174万人
脳卒中による死亡率が低下した分、後遺症を抱えて生活する方が増えているともいえます。
介護認定の原因について

40歳~64歳の2号被保険者の方が、介護が必要となった原因として、脳卒中が最も多いです(51.1%)。
↓↓↓脳卒中についてはこちらの記事をご覧ください。
【改善事例あり!】脳卒中とは?どこよりもわかりやすく解説します!
くも膜下出血の前兆・症状|見逃さないために
典型的な症状
- 突然の激しい頭痛(「人生で一番の痛み」と表現されることも)
- 吐き気・嘔吐
- 意識がぼんやりする、反応が鈍い
- けいれん、ふらつき
前兆がある場合・ない場合
「警告頭痛」と呼ばれる前兆があるケースもあります。
これは、動脈瘤が破裂する前に少量の出血が起きた可能性を示すサインです。
ただし、前兆がないまま突然発症することもあるため、「いつもと違う頭痛」には要注意です。
目の異変にも注意
- 突然の複視(二重に見える)
- まぶたが下がる(眼瞼下垂)
これらの症状は、動脈瘤が視神経などを圧迫している可能性があります。頭痛や吐き気と同時に現れた場合は、すぐに受診を。
救急車を呼ぶべき?受診の目安
- 激しい頭痛とともに意識がもうろうとしている
- 嘔吐やけいれんがある
- 呼びかけに反応しない
判断に迷う場合は、地域の救急相談窓口(#7119など)に連絡し、指示を仰ぐのも一つの方法です。
くも膜下出血の原因・リスク・予防
原因
血管の分かれ目などにできた「こぶ」が破れて出血します。
自覚症状がないことも多く、脳ドックで偶然見つかることもあります。
まれに脳動静脈奇形(AVM)や頭部外傷が原因になることもあります。
↓↓↓くも膜下出血の原因について詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。
くも膜下出血とは|麻痺が出る原因
リスク因子
- 高血圧
- 喫煙
- 過度の飲酒
- 家族歴
- 中高年・女性に多い
予防のポイント
- 血圧を管理する
- 食事・運動・睡眠を整える
- 特定の食品に頼りすぎず、生活全体を見直す
「なぜ起こるのか」を知ることで、過度な不安を減らし、できる対策に集中できます。
日々の習慣を少しずつ整えて、健康を守っていきましょう🍀
当センターでは、毎月先着5名様限定で無料体験を実施しておりますのでお早めにどうぞ!
くも膜下出血の検査・治療・リハビリの流れ|家族が知っておきたいポイント
くも膜下出血の治療はスピードが命。
入院中は情報が多く、ご家族も不安や疲れを感じやすいものです。
ここでは、検査から治療、退院後のリハビリまでの流れを分かりやすく解説します。
検査の流れ|CTで出血の有無と原因を確認
受診後はまずCT検査で出血の有無や広がりを確認します。
必要に応じて、血管の異常(脳動脈瘤など)を調べる追加検査も行われます。
また、意識や頭痛の変化も重要な判断材料になります。
治療法の選択|クリッピングとコイル治療
出血の再発を防ぐため、以下の治療が検討されます:
- 開頭クリッピング術:頭を開いて動脈瘤の根元を金属クリップで閉じる方法
- 血管内コイル塞栓術:カテーテルで動脈瘤にコイルを詰めて血流を止める方法
どちらが適しているかは、動脈瘤の場所や形、患者さんの状態によって異なります。
医師に治療方針の理由や見通しを確認することが大切です。
術後の経過観察|「山場」の時期に注意
治療後もしばらくは状態の変化に注意して見守ります。
理由は、出血後の反応や合併症の影響で、体調が揺れやすい時期があるためです。
「眠りが深い」「反応が鈍い」など、小さな変化も医療スタッフに伝えることが重要です。
よくある合併症|血管攣縮・水頭症
- 血管攣縮(れんしゅく):脳の血管が細くなり、血流が減る状態
- 水頭症:脳脊髄液がたまり、頭の中の圧が上がる状態
これらは治療後に起こりやすく、早期発見と対応が大切です。
退院後のリハビリ|焦らず段階的に
退院はゴールではなく、回復のスタートです。
後遺症は、疲れやすさや集中力の低下など、見えにくい形で現れることもあります。
リハビリは次の順で進めるのが基本です:
- 起きる・歩く・食べるなどの基本動作を安定させる
- 家事や買い物など日常生活を少しずつ再開
- 仕事や外出など負荷の高い活動へ段階的に挑戦
無理をせず、「できる範囲で続ける」ことが回復のカギです。
リハビリ専門職と相談しながら、生活に合ったペースで進めましょう。
脳神経リハビリセンターのリハビリによる改善事例を紹介します。
【発症後4カ月】60代女性・くも膜下出血・右片麻痺の改善事例
日常生活は自立されていましたが、「犬の世話」や「一人での外出」を目指し、当施設の体験リハビリに参加されました。
右手足に軽い麻痺があり、歩行に不安がある状態で記憶障害の自覚がなくご家族も心配されていました。
体幹の安定や歩行バランスの改善、記憶トレーニングに取り組みました。
↓↓↓詳しくは、こちらをご覧ください。
【発症後4カ月】60代女性・くも膜下出血・右片麻痺の改善事例
まとめ|くも膜下出血への備えと対応
くも膜下出血は、突然の激しい頭痛などで始まる緊急性の高い病気です。
この記事では、症状の見分け方、原因、予防、検査・治療の流れ、退院後のリハビリまでを紹介しました。
大切なのは、正しい知識と冷静な行動。
強い頭痛を感じたら、迷わず医療機関へ。ご家族は症状の変化を記録し、医療スタッフと共有しましょう。
この情報が、安心して次の一歩を踏み出す助けになれば幸いです。
本記事でもお悩みを解決できない場合は、ぜひ弊社までご相談ください
弊社では経験豊富なセラピストが、ロボットやAIによる最新のリハビリを駆使してサポートさせて頂きます。
・維持ではなく、改善をしたい
・大阪城公園を装具や杖なしで歩けるようになりたい
この記事を書いた人

岡 民雄
理学療法士
2011年に理学療法士免許を取得。急性期・回復期・維持期・自費リハビリ、全てのステージのリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)にも勤務。これまで主に脳血管疾患・整形外科疾患・神経難病の方のリハビリに携わり、学会での発表や講習会でのアシスタントなどを行なう。2023年4月から大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪に勤務。

