【発症後9年】50代女性|脳梗塞による左片麻痺が改善し、補助具なしで歩行可能に
上肢機能比較
- 50代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 50代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 大動脈解離後脳梗塞・くも膜下出血・関節リウマチ
- 発症からの期間
- 約9年
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 1か月・8回
- リハビリ目標
- 左手を動かしたい
足の装具を着けずに外で歩けるようになりたい
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
これまで週2回、デイサービスでリハビリに取り組まれていましたが、思うような改善が得られず不安を抱えておられました。
「もっと良くなりたい」「今の状態から一歩前に進みたい」という強い思いから、より専門的なリハビリを求めて当施設へお問い合わせいただきました。
改善の可能性を広げたい”という前向きな気持ちでご来所されました。
体験時の状況
初回体験では、左足にゲイトソリューションを装着され、杖を使わずにご来店されました。
歩行はやや不安定であるものの、左上肢の動かしにくさが強く残っている状態でした。
左腕を動かそうとすると、左背部の筋肉が強く突っ張り、思うように腕を持ち上げたり伸ばしたりすることが難しい状況でした。
さらに、頑張って動かそうとするほど力が入りすぎてしまい、肘は強く曲がり、指も握り込んでしまう「努力性の緊張」が見られました。
その結果、左肩や腰に負担がかかり、動作のたびに痛みが出てしまうなど、日常生活にも影響が及んでいました。
脳卒中後の麻痺ではよく見られる症状ですが、ご本人は「なんとか動かしたい」という強い思いで努力されており、その分つらさも大きかったと感じられました。
リハビリ内容
まず初めに、姿勢の左右差を丁寧に整え、上半身が無理なく動ける状態をつくることから介入を始めました。
特に肩甲骨まわりの緊張を調整し、肩関節が自然に動きやすくなるよう、細かなリハビリを行いました。
肩甲骨と肩関節の動きが滑らかに連動し始めたことを確認したうえで、腕が正しい方向へ動くように運動を促し、左手の機能を引き出す練習へと進めました。
力みが入りやすい部分には過剰な緊張が出ないよう配慮しながら、「動かしやすい感覚」を身体に再び覚えていただくことを大切にしていました。
立位では、右足に体重が偏りやすい傾向があったため、左足へ適切に荷重できるよう調整しながら、立った状態で左手を使う練習も実施しました。
全身のバランスを整えながら上肢を使うことで、日常生活動作につながる動きを引き出すことができます。
「姿勢」「筋緊張」「全身の協調性」を丁寧に整えながら、
無理なく自然な動きが戻るようにリハビリを進めていきました。
リハビリの結果
RESULT立位では、身体の軸が安定し、これまで優位だった右足への偏りが改善。左足へ体重を乗せることが無理なくできるようになり、立つときの恐怖心も大幅に軽減しました。
全身の協調性が高まったことで、立位での上肢操作も安定して行えるようになっています。
歩行では、左足への体重移動が滑らかになり、歩行全体のリズムが整ったことで安定性が向上。その結果、ゲイトソリューションを外しての歩行が可能となるほどの改善が見られました。
ご本人も「足が前に出しやすい」「歩くときの不安が減った」と実感され、日常生活での自信にもつながっています。











本来の身体機能には十分なポテンシャルがあり、少し視点を変えるだけで動きが大きく変わる可能性を感じていました。そこで、ひとつひとつの動き方や力の入れ方を丁寧にお伝えしながら、「無理なく動ける身体の使い方」を再び引き出すことに重点を置いてリハビリを進めました。
その結果、ご本人の持つ良さがしっかりと表れ、動きの質が大きく向上しました。
今回の改善は、何よりもご本人の継続した努力がつないだ成果だと感じています。
今後は、日常生活の中で左手が自然に参加できるよう、さらに動きの幅を広げていけるようにサポートしてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
前川 裕樹