【発症後10か月】左片麻痺に対する歩行機能改善 ― 内反の軽減と支持性向上を通した自然な歩行パターンの再獲得
歩行比較
- 70代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 70代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳梗塞
- 発症からの期間
- 10か月
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 24回・4か月
- リハビリ目標
- 安定して歩ける
細かい動きを実施したい
左手足・腰の痛み改善
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
回復期リハビリテーション病院をご退院後、お身体の機能をさらに高めたいという強い希望をお持ちになり、当施設へお問い合わせをいただきました。
発症から7か月が経過しており、日常生活はある程度右手にて自立されていましたが、左上肢帯の強い圧痛や過緊張、歩行時の代償動作、右側の痛みなど、機能的な制限と身体の使い方の偏りが残存していました。
「もっと左側を使えるようになりたい」「屋外歩行を安定させたい」「細かい作業ができるようになりたい」という明確な目標をお持ちで、回復期で得られた機能をさらに高め、生活の質を向上させたいという意欲から、当施設にて体験を実施しました。
体験時の状況
初回は、装具と杖を使って歩けていましたが、左半身の強いこわばりと肩の痛み により、体を思うように動かせない状態でした。
左足に体重が乗りにくく、体が右に傾く歩き方になっており、足首も内側に倒れやすく不安定でした。
そのため、歩きにくさ・疲れやすさ・痛み が出やすい状況でした。
また、左足を前に出すときに肩が後ろへ引けてしまい、体全体の動きがバラバラになっていました。
リハビリ内容
まず全身のこわばりを整え、体が自然に動ける姿勢づくりから始めました。
特に固くなっていた左の背中や肩まわり、胸の筋肉をゆるめ、体幹と手足が連動して動けるように調整しました。
歩くために必要な太もも・お尻・すねの筋肉がうまく働きにくい状態だったため、それらが使いやすくなるようにアプローチし、左足に体重を乗せられる感覚 を取り戻していきました。
骨盤まわりの動きが改善してくると、立ったときの安定感が増し、歩くときのバランスも良くなりました。左足首の内側への倒れ込みも減り、地面にしっかり足がつくようになったため、装具や杖を外しての歩行練習にも進むことができました。
これらの取り組みにより、左足の支えが強くなり、体の動きの連動性が改善し、歩行が安定していきました。
リハビリの結果
RESULTその結果、左肩の痛みも大きく改善し、動作中の無理な代償動作が減っていきました。
歩くために必要な筋肉がしっかり働くようになり、左足に体重を乗せられる時間が明らかに増加。立ったときの安定感も向上しました。
左足首の内側への倒れ込みが減ったことで、足が地面に安定してつくようになり、歩行のリズムや効率も改善。
肩が後ろに引けることも少なくなり、体全体が連動した自然な歩き方 に近づいていきました。
屋内では、装具や杖を使わずに安定して歩けるようになり、日常生活の移動がスムーズに。屋外では安全のため装具と杖を併用していますが、見守りレベルで歩けるほど安定性が向上しています。
これらの変化により、左足の支え・体幹の安定・全身の協調性 が大きく改善しました。











左足首の内側への倒れ込みが減り、足がしっかり地面につくようになったことで、歩くときの不安も軽減。肩まわりの固さも改善し、痛みが減ったことで、より自然な動きが出せるようになりました。
今後は、屋外での歩行をより安定させることが課題です。現在は安全のため装具と杖を使用されていますが、左足の支えが向上しているため、バランス能力や体幹との連動性をさらに高めることで、屋外でも安心して歩けるようになる と考えています。
また、左腕についても、肩まわりの安定性が高まってきているため、日常生活で使いやすくなる可能性があります。前向きに取り組まれる姿勢がとても印象的で、その姿勢が今後のさらなる改善につながると確信しています。
これからも、ご本人さまのペースと目標を大切にしながら、より自然で負担の少ない動きの獲得 をサポートしていきます。
前川 裕樹