【発症後14年】10代女性・脳性麻痺・痙直型片麻痺の改善事例
歩行比較
- 10代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 10代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳性麻痺
- 発症からの期間
- 14年
- 症状
- 痙直型片麻痺
- ご利用期間・回数
- 3ヶ月・13回
- リハビリ目標
- 歩き方をもっと良くしたい
腰の痛みを軽くしたい
左腕をもう少し使えるようになりたい
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
14年前、生まれたばかりの頃に発症し、急性期病院での治療や入院生活を経てご自宅へ戻られたお客様です。
退院後も外来リハビリや訪問リハビリを続けながら、ずっとご自身の身体と向き合ってこられました。
そして今回、「歩き方をもっと良くしたい」「腰の痛みを軽くしたい」「左腕をもう少し使えるようになりたい」という思いを持って、当施設にお越しくださいました。
体験時の状況
右の腰から太ももにかけて強い痛みがあり、そのつらさを改善したいと来店されました。
特に、立っている姿勢を保つときや靴を履くために前かがみになると痛みが出てしまい、通学にも支障が出るほどでした。
歩いている様子を確認すると、左足で体を支えるタイミングで安定しにくく、バランスを取ろうとして左腕に力が入ってしまう動き(連合反応)も見られました。
リハビリ内容
リハビリではまず、右の腰から太ももの外側にかけて続いていた痛みを和らげるところからスタートしました。
右足は股関節の動きが硬くなり、太ももの筋肉にも強い緊張が見られました。
また、左右どちらの腰まわりの筋肉も堅くこわばっていたため、まずはその緊張をゆるめ、身体が動きやすい状態をつくることに集中しました。
筋肉の緊張が落ち着いてきた段階で、次は座った姿勢で骨盤や胸まわりをしっかり動かす練習へ。
普段は意識しにくい部分ですが、ここがスムーズに動くと立つ・歩くといった動作がぐっと安定します。
現在は、これらの土台づくりに加えて、立った姿勢でのバランス練習や、左足でしっかり体を支えられるようにするトレーニングも進めています。 痛みの軽減だけでなく、「動きやすい身体」を取り戻すためのステップを一つずつ積み重ねているところです。
リハビリの結果
RESULTしかし、継続した介入により痛みは少しずつ和らぎ、現在ではほとんど気にならないほどに改善しています。
歩き方にも変化が見られています。
これまで左腕に力が入りすぎてしまう「連合反応」が目立っていましたが、今ではその動きが減り、自然に左腕を振れるようになってきました。
さらに、左腕そのものの動かしやすさも向上しています。
腕を持ち上げるときに必要以上の力が入っていた状態から、スムーズに動かせる状態へと変わりつつあります。
痛みの軽減だけでなく、歩き方や腕の動きといった“日常の質”が着実に良くなってきている段階です。











しかし継続した介入により、現在ではその痛みが大きく軽減し、ほとんど気にならない状態にまで改善しています。
歩行にも良い変化が現れています。
左足で体を支える力(支持性)が向上したことで、これまでうまく振れなかった左腕の振りが自然に出てくるようになってきました。
さらに、体幹(お腹・背中まわり)の動きがスムーズになるほど、左腕の随意的な動きはより改善していきます。
そのため今後も、
• 左下肢の支持性を高めるトレーニング
• 体幹の協調性を引き出すリハビリ
• 左上肢の随意性を向上させる運動
これらを組み合わせながら、より安定した歩行とスムーズな腕の動きを目指したリハビリを続けていきます
岡 民雄