【発症後約2年】80代女性・左脳出血による歩行不能から独歩での歩行獲得を目指して
歩行改善動画
- 80代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 80代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳出血
- 発症からの期間
- 約2年
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 1年10か月/週2回/24回コース
- リハビリ目標
- 歩けるようになり、息子様と一緒に生活がしたい
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約2年前に脳出血を発症され、急性期病院にて保存加療されました。
その後回復期病院へ転院し、2か月間のリハビリを実施していました。回復期病院でのリハビリ開始時は順調な回復を認めていたものの、次第に回復は停滞し、日常生活動作での介助量軽減が困難な状態となっていました。
退院後は自宅での生活が困難なため、施設入所となり、施設内でのリハビリは実施されていませんでした。
「歩けるようになり、息子様と一緒に生活がしたい」との希望があり、当施設でのリハビリが開始されました。
体験時の状況
座位姿勢は左に傾斜しており、短時間の端座位保持のみ可能な状態でした。
左上下肢の運動麻痺は軽度であったものの、失調症状により力のコントロールが困難で立ち上がりや立位保持に介助が必要でした。そのため、日常生活においても移乗やトイレ時のズボンの上げ下げにも多くの介助を必要としていました。
リハビリ内容
【入院中】
合計2~3時間/日のリハビリテーションを実施していました。
座位や立ち上がりなどの基本動作の練習を主にしており、歩行練習はほとんど実施していませんでした。
【当施設でのリハビリ】
股関節周りの筋肉を使って体重が支持できるよう、立位での重心移動やステップ練習を行いました。
上半身を傾けるなど、誤った重心移動の戦略から見直すことで、効率的に股関節周囲の筋肉に収縮が入るように練習を工夫しました。
ロボットを使用した歩行練習を行い、実際の歩行での股関節の使い方を学習できるようにしていきました。
また足関節を使って、立位や歩行時のバランスが取れるように前後方向への重心移動の練習も行いました。
足部で床を蹴る力の位置を変化させることで重心移動が行えるよう、足底の感覚を意識しながら丁寧に練習を行いました。前後に足を開いた状態や段差に足を乗せた状態での重心移動など、課題の難易度を少しずつ上げながら、歩行でのスムーズな重心移動に繋がるようにバランス練習を行いました。
リハビリの結果
RESULT歩行時に、左股・膝関節が伸びた状態で支持することができるようになったため、歩幅や歩行速度の増加に繋がりました。
また、つま先を擦って歩くことが減ったため、床や段差に躓く機会も減り、見守りでの独歩歩行が可能となりました。
現在は屋外や階段昇降の練習も行えており、より日常生活場面に近づけた課題を行うことができています。











1つ1つの問題点を評価しアプローチ方法を検討することで、少しずつ歩容の改善を目指すことができました。
施設という環境により行動の制約がある中で、自身で行える自主トレを提案し、ご家族とともに積極的に取り組んでいただけたことも、改善につながった要因であると考えます。
ご自宅で息子様と一緒に生活できることを目指して、今後も精一杯サポートさせていただきます。
棚橋 美帆