【発症後約7ヶ月】20代女性・SN様・右脳梗塞による左片麻痺の改善事例|また思い通りに左手を使いたい
- 20代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 20代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 右脳梗塞
- 発症からの期間
- 約7ヶ月
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 約5ヶ月・24回コース・週2回
- リハビリ目標
- 左手の動きの改善
・ピースサインがしたい
・髪の毛を結べるようになりたい
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
「また思い通りに左手を使いたい」
そんな強い想いを胸に来店されたのは、脳梗塞を発症した20代女性のSN様でした。
発症から約2ヶ月、回復期リハビリテーション病院を経てご自宅へ戻られたものの、左手に重度の麻痺が残り、生活の大半を右手で行っている状況でした。
左手が思うように動かせないもどかしさを抱えながらも、大学生として学生生活を送り、通学途中に当施設へ通われています。
開始当初は、ほとんど使うことができなかった左手でしたが、リハビリを継続する中で少しずつ動きがみられるようになり、できる動作にも広がりがみられるようになってきました。
今回は、その改善の過程をご紹介します。
体験時の状況
体験時には、左手の運動麻痺が強く、以下のような状態がみられました。
* グーパー動作:なんとか可能
* 指先の動き:つまみ動作が困難
* 握力:2.1kg
* 日常生活:右手でペットボトルのキャップを開ける際、左手でボトルを押さえることが困難
特に、左手の指を個別に動かす「分離運動」と言われる動作が難しく、OKサインを作ったり、細かな物をつまんだりする動作に困難がみられました。
リハビリ内容
左手の運動麻痺は重度で、力加減の調整や、指を一本ずつ動かすことが難しい状態でした。
一方で、手の動きに必要な感覚は比較的保たれていたため、その感覚を活かしながら、「自分で動かす」ことを繰り返し経験できるように練習を行いました。
まずは、指を動かす筋肉に対して適切な抵抗を加え、狙った筋肉を意識して動かす練習を行いました。
また、IVES®を使用して電気刺激を併用し、自分で動かそうとする力と実際の筋肉の動きを合わせながら、手指を動かす練習を行いました。
その後、ペグを使ったつまみ動作など、指先を細かく使う課題にも取り組み、少しずつ指を個別に動かす練習へとつなげていきました。
さらに、リハビリ室での練習だけでなく、実生活で左手を使うことを意識し、シャツやタオルを畳む、傘を閉じる、レンゲを使うなど、日常生活動作の確認や練習も行いました。
リハビリの結果
RESULT当初は難しかった指先で物をつまむ動作が少しずつできるようになり、個別に親指や人差し指を動かせるようになりました。
また、握力も2.1kgから8.0kgまで向上しました。
日常生活では、「左手でペットボトルを押さえ、右手でキャップを開ける」、「傘を閉じる」、「レンゲでラーメンを食べる」等ができるようになりました。
さらに、ご自宅では「自分でタオルを畳む」など、これまで使うことが少なかった左手を、生活の中で自発的に使う機会も増えています。











それでも、各指に対して個別に動かす練習やペグを使ったつまみ動作、タオルを畳む練習など、一つひとつの課題を意欲的に、繰り返し取り組んでくださいました。
また、施設でのリハビリだけでなく、ご自宅でも自主練習を継続してくださったことが、今回の変化につながった大きな要因の一つだと考えています。
「左手でペットボトルを押さえられるようになった」「レンゲでラーメンを食べられました」と教えてくださった時には、左手が少しずつ「リハビリで動かす手」から「生活の中で使う手」へ変わってきていることを感じました。
これからは、パソコンのタイピングなど、さらに多くの場面で左手を自然に使えるよう、SN様の「また左手を使いたい」という思いに寄り添いながら、引き続きサポートしていきたいと思います。
一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
伊藤 悠祐