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1番わかりやすく解説します!「脳卒中・循環器病対策基本法」とは?

岡 民雄
こんにちは、大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪の岡です!大阪市でリハビリに携わって13年目になります。

脳卒中・循環器病対策基本法

これは、健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法で、

脳卒中対策の施策を6年ごとに見直しながら計画的に実施する仕組みです。

この記事では、この法についての概要や脳卒中治療の現状、予防法を解説します。

この記事を読むことで、脳卒中・循環器病対策基本法についての理解が得られるでしょう。

脳卒中・循環器病対策基本法の概要と目的

脳卒中・循環器病対策基本法の概要と目的

この章では、脳卒中・循環器病対策基本法の背景、その主要な目的、

そして具体的な取り組みについて解説します。

脳卒中・循環器病対策基本法の背景

日本は急速に高齢化しており、脳卒中や循環器病の患者数が増加しています。

この増加は、医療費の増大や社会的な問題を引き起こしています。

このような背景から、国は脳卒中・循環器病の予防と治療を強化するための法律を制定しました。

脳卒中患者数
図のように、高齢化社会における脳卒中患者の増加は深刻です。

そのため、予防策の普及や早期治療が必要です。

法の主要な目的

この法律の主要な目的は、脳卒中や循環器病の発症を予防し、早期発見・早期治療を推進することです。

さらに、患者のQOL(生活の質)の向上や社会復帰をサポートする取り組みも盛り込まれています。

この法律は脳卒中・循環器病の予防と治療を強化するため、

全国の病院で脳卒中の早期診断が推進されています。

岡 民雄
定期的な健康診断を受けることで、早期発見に繋げることができます。

脳卒中・循環器病対策基本法の取り組み

この法律に基づく取り組みとして、以下が行われています。

・啓発活動の強化

・医療機関のネットワーク構築

・リハビリテーションの普及

特に、地域住民への情報提供や教育が重点的に行われています。

一人ひとりの健康意識の向上や早期治療が社会全体の健康を向上させるため、

脳卒中・循環器病対策基本法は、多岐にわたる取り組みを推進しいます。

脳卒中の現状と課題

脳卒中の現状と課題

脳卒中は私たちの生活に密接に関わる疾患として知られています。

この章では、脳卒中の歴史的背景から現在の状況、主な症状、そしてその原因について詳しく解説します。

脳卒中の知識を深めることで、予防や早期発見の重要性を再認識しましょう!

脳卒中の歴史的背景

古くから脳卒中は存在していましたが、近年の医療技術の進化により治療方法や予防策が大きく進歩しています。

医療技術の進歩や研究の積み重ねにより、20年前には30%だった脳卒中の死亡率は現在15%まで低下しています。

そのため、定期的な健康診断や最新の情報を取り入れることで、脳卒中のリスクをさらに低減させることが可能です。

脳卒中の現在の状況

現在、日本では年間約10万人が脳卒中で亡くなっています。

高齢者の増加や生活習慣の変化が影響しており、10年前に比べ、脳卒中の発症者数は20%増加しています。

健康的な生活習慣を心がけ、早期発見・早期治療を目指すことが重要です。

脳卒中の症状

脳卒中の症状は多岐にわたりますが、主に以下のような症状が現れます。

・片側麻痺

・言語障害

・手足のしびれ

・強い頭痛

脳の特定の部位が損傷することで、特定の症状が現れます。

例えば、右脳の損傷では左側の麻痺や注意障害が、

左脳の損傷では右側の麻痺や言語障害が現れることが多いです。

突然の体の変化を感じたら、すぐに医療機関を受診することが必要です。

脳卒中の原因

脳卒中の主な原因は、高血圧や糖尿病、喫煙などの生活習慣病です。

不健康な生活習慣で血管を狭窄させることが原因となります。

喫煙者は非喫煙者に比べ、脳卒中のリスクが2倍高まります。

喫煙の禁煙や塩分の摂取制限など、日常生活の見直しを行うことで、脳卒中のリスクを低減することができます。

脳卒中の治療

脳卒中の治療

この章では、脳卒中の最新の治療方法とその効果、

さらに日常生活の習慣が治療にどのように影響するのかを詳しく解説します。

治療の成功は、最新の医療技術だけでなく、患者自身の生活習慣にも大きく左右されます。

最新の治療方法とその効果

近年、脳卒中の治療は目覚ましい進展を遂げています。

特に、早期発見と迅速な対応が生命を救う鍵となっています。

最新の治療方法は、脳の損傷を最小限に抑え、患者のQOL(生活の質)を向上させることを目指しています。

最新の治療法としてtPAという薬物の治療法があります。

発症後4.5時間以内に投与することで、血栓を溶解し、脳への血流を回復させる効果があります。

しかし、遅れて投与すると効果が半減するため、早期治療が重要です。

生活習慣の重要性

脳卒中は突然の発症により多くの人々の生活を一変させる疾患です。

しかし、その発症リスクは日常の生活習慣に大きく影響されることが知られています。

ここでは、生活習慣が脳卒中の予防にどのように関わるのか、その背後にある理由を深く探ります。

食生活と脳の健康

食事の内容は、私たちの体だけでなく、脳の健康にも直接影響を与えます。

例えば、塩分の過剰摂取は血圧を上昇させ、これが脳卒中の主要なリスクとなります。

一方、ビタミンやミネラル、オメガ3脂肪酸を豊富に含む食事は、脳の細胞を保護し、炎症を抑える効果があります。

運動の効果

適度な運動は、心臓の健康を維持し、血流を良くする効果があります。

良好な血流は、酸素や栄養素を脳に適切に供給し、脳の機能を最適に保つために不可欠です。

ストレスと脳の関係

長期的なストレスは、ホルモンのバランスを崩し、これが血圧の上昇や動脈硬化を引き起こす可能性があります。

これらの状態は、脳卒中のリスクを増加させる要因となります。

アルコールの影響

適量のアルコール摂取は、血の流れを良くする効果があるとされています。

しかし、過度な摂取は血圧を上昇させ、脳血管に負担をかけることとなります。

このように、生活習慣の一つ一つが、脳卒中のリスクを増減させる要因として働いています。

日常の選択が、未来の健康を大きく左右することを理解し、健康的な生活を心がけることが求められます。

この章では、脳卒中の最新の治療方法とその効果、そして生活習慣の重要性について詳しく解説しました。

治療の成功は、患者自身の意識と日常の選択にも大きく影響されることを理解し、健康的な生活を心がけることが求められます。

脳卒中患者の実例

脳卒中患者の実例

この章では、脳卒中を経験した患者の実際の声や、リハビリを通じての改善事例について詳しく解説します。

脳卒中は突然の発症で多くの人々の生活を変えてしまいますが、適切な治療やリハビリを受けることで、日常生活を取り戻すことも可能です。

脳卒中を経験した患者の声

脳卒中に罹患された方々は、病気を発症した瞬間の事を最大の恐怖をもってお話して下さいます。

そしてその回復過程では喜ばしいことも難しいことも共存していると話されます。

50歳男性「突然足に力が入らなくなって歩くことができなくなった」
43歳女性「最初は手足をまったく思うように動かせなかったが、リハビリを続けることで少しずつ改善してきた」

リハビリを受けての改善事例

リハビリは脳卒中患者の回復にとって欠かせない過程です。

実際に、理学療法を受けた患者の中には、歩行困難だった方が数ヶ月のリハビリを経て歩けるようになった例や、

言語障害があった方がコミュニケーション能力を取り戻した例があります。

しかし、全ての患者が同じ結果を得るわけではありません。

ある患者は「半年のリハビリを経ても、以前のようには動けない」と言いますが、

その際には訪問リハビリ自費でのリハビリ装具の検討や介護用品の検討などにより、

日常生活をより快適に過ごす提案を理学療法士は行なう事ができます。

脳卒中の影響は人それぞれ異なりますが、適切な治療とリハビリ、そして患者自身の努力が回復をサポートします。

まとめ

まとめ

脳卒中は突然の発症で多くの人の生活を一変させる恐ろしい病気です。

しかし、「脳卒中・循環器病対策基本法」の導入により、国がその予防と治療に真剣に取り組む姿勢を見せています。

この記事を通じて、その法律の背景や目的、

さらには実際に脳卒中を経験した方々の声やリハビリの効果について深く知ることができました。

セラピストとして、私たちはその取り組みを全力でサポートし、患者さんの回復の手助けとなるよう努めています。

もし、あなたや大切な人が脳卒中に関する悩みを持っているなら、

この記事が少しでも助けとなり、前向きな気持ちになれたら…と、心から願っています。

岡 民雄
国の取り組みとともに、私たち専門家もあなたの健康を守るために努力しています。
この記事を読んで、一歩前進できたと感じていただけたら幸いです。

本記事でもお悩みを解決できない場合は、ぜひ弊社までご相談ください

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この記事を書いた人
岡 民雄

岡 民雄

理学療法士

2011年に理学療法士免許を取得。急性期・回復期・維持期・自費リハビリ、全てのステージのリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)にも勤務。これまで主に脳血管疾患・整形外科疾患・神経難病の方のリハビリに携わり、学会での発表や講習会でのアシスタントなどを行なう。2023年4月から大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪に勤務。