【発症後7か月】80代・女性・K.N様・脳出血(右視床出血)・左片麻痺・失調の改善事例
歩行比較(側面)
- 80代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 80代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳出血(右視床出血)
- 発症からの期間
- 7カ月
- 症状
- 左片麻痺、失調
- ご利用期間・回数
- 4か月/週1-2回/24回コース
- リハビリ目標
- トイレまで歩けるようになりたい
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
7か月前に脳出血を発症され、急性期病院にて保存加療されました。その後回復期病院へ転院し、2か月間のリハビリを実施していました。退院後は自宅での生活が困難なため、施設入所となり、リハビリは実施されていませんでした。歩けるようになり、息子様と一緒に生活がしたいとの希望あり、当施設をご利用されました。
入院中は合計2~3時間/日のリハビリテーションを実施していました。座位や立ち上がりなどの基本動作の練習を主にしており、歩行練習はほとんど実施していませんでした。
体験時の状況
座位姿勢は左に傾斜しており、短時間の端座位保持のみ可能な状態でした。左上下肢の運動麻痺は軽度であったものの、失調症状により力のコントロールが困難で立ち上がりや立位保持に介助が必要でした。そのため、日常生活においても移乗やトイレ時のズボンの上げ下げにも多くの介助を必要としていました。
リハビリ内容
まずは安定して立ち上がりや立位保持が行えるよう、床上動作にて体幹筋へのアプローチを行いました。立ち上がりは上肢支持があると過剰に頼ってしまう傾向にあったため、あえて支持を外し、両下肢の荷重感覚に意識を向けて練習を行いました。また、立位にて身体リーチ(自身の膝やお尻を触る)を行うことで、わずかな重心移動に対応できるバランス能力の向上を図りました。上肢支持なしでの立位がある程度安定したところで歩行練習を導入し、下肢の協調的な運動を練習しました。
棚橋 美帆