【発症後1年】70代・女性・脳梗塞の改善事例
歩行比較
- 70代
- 女性

ご利用者様情報
- 年代
- 70代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳梗塞
- 発症からの期間
- 1年
- 症状
- 左片麻痺・高次脳機能障害(注意障害・半側空間無視)
- ご利用期間・回数
- 4ヵ月(週2回→宿泊プラン)
- リハビリ目標
- 歩けるようになる(歩いてトイレに行く)
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
入院中に脳梗塞を発症し、その後回復期病院で約5ヶ月リハビリを実施されました。サービスを利用しながらご自宅で生活されていましたが、生活動作はほぼ全介助の状態でした。更なる改善を目指し当施設にお越し頂きました。
体験時の状況
重度の麻痺に加え、高次脳機能障害(半側空間無視・注意障害)を強く認めておりました。麻痺側の半側空間無視も影響し、常に非麻痺側を過剰に使っている状態でした。そのため中心線もずれており、歩行では最大介助(しっかりと支える)が必要でした。
リハビリ内容
座位(座った状態)・臥位(寝た状態)であれば麻痺側に注意を向けることができたたため、ベッド上での練習から開始しました。感覚をしっかり入力し、注意を向けることで麻痺側の下肢の動きがみられてきました。左への注意を持続したまま、徐々に座位・立位(立った状態)へとレベルを上げていきました。常に非麻痺側を使いすぎないようにコントロールすること、麻痺側に注意を向け出力を上げることを重点的に介入しました。
リハビリの結果
RESULT立位でも非麻痺側に過剰に頼った姿勢ではなく、麻痺側も使って立位をとることが可能となりました。歩行の介助量も軽減し、現在は見守りで歩くことが可能となっています。当初は杖をもってもバランスを取ることが難しい状況でしたが、杖なしでの歩行も少しずつ可能になってきています。
また、トイレ動作や更衣(着替え)に対する介入も行い、徐々に一人でできることが増えてきております。
大野 真之介