改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後1年4ヵ月】70代女性・脳梗塞・右片麻痺の改善事例

歩行(側面)

70代
女性

ご利用者様情報

年代
70代
性別
女性
疾患名
脳梗塞(左基底核~放線冠)
発症からの期間
1年4ヵ月
症状
右片麻痺
ご利用期間・回数
5か月・週1~2回・24回
リハビリ目標
スムーズに歩けるようになる(色々な場所に行く)

動画

MOVIE
  • 歩行(後ろから)

  • HAL 足関節

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

急性期・回復期で約5ヶ月入院し、リハビリを実施されておりました。退院後は後は訪問リハ・デイ・自費リハビリに通ってリハビリをされておりました。他のリハビリを併用しつつ、リハビリの頻度を増やすことと、ロボットリハビリに興味を持たれて当施設をご利用頂きました。

体験時の状況

歩行は1本杖を使用し、屋外までお一人で歩くことが可能でしたが、クリアランス不良(足が擦ること)が目立ち、歩行が不安定な状況でした。また、体幹も麻痺側に潰れて左右非対称な状態でした。また、足の内反(内捻り)も著明に認めておりました。

リハビリ内容

足首や股関節周囲の筋力のトレーニングを中心に行いました。つま先上げに関しては徒手でふくらはぎを緩めたり動かした後に、ロボット(HAL)を使いつつつま先上げの促通(動かす練習)を行いました。また、足首の練習の際も、常に体幹が伸びるように必要に応じてセラピストが2人でリハビリを実施しました。
加えて体幹が伸びた状態でふくらはぎを使う練習を徒手での誘導・抵抗を用いて誘導しました。その際、麻痺側の手もできる限り使用しながらリハビリを進めました。

リハビリの結果

RESULT
歩行速度・姿勢・クリアランス(足の引っ掛かり)に改善を認めました。初期は蹴り出すタイミングで足がひねって(内反して)しまっていましたが、徐々に改善しています。歩行時の背中の丸まりや麻痺側への潰れも改善を認めます。また麻痺側の足を後ろまで蹴れるようになり、歩幅の拡大も認めています。

【歩幅】
初回:約14cm → 現在:約24cm

担当スタッフからのコメント

COMMENT
歩行は自立されておりましたが、引っ掛かりを認めて屋外活動がなかなか増やせない状態でした。足の麻痺機能自体は比較的良好でしたが、足首周囲の弱さによる不安定性や緊張のアンバランスを認めました。加えて体幹・股関節の弱さがこれらを助長している状態でした。
足・股関節周囲のトレーニングを体幹の姿勢などに注意して実施し、並行して改善を目指しました。HALによる足首の動かしかたの練習も行い、質・量とも確保できるようにプログラムを立てました。
結果として、歩行速度・姿勢・クリアランス(足の引っ掛かり)の改善に繋がったと考えます。引っ掛かりが減少してきており、今後は足が擦らずに屋外を歩くことを目標にリハビリを続けていきます。
担当者の画像

大野 真之介