改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後1年】50代男性・脳出血・左片麻痺の改善事例

歩行(前額面)

50代
男性

ご利用者様情報

年代
50代
性別
男性
疾患名
脳出血
発症からの期間
1年
症状
左片麻痺・左半側空間無視
ご利用期間・回数
3ヵ月・24回
リハビリ目標
1人で歩けるようになりたい・スムーズに歩けるようになりたい

動画

MOVIE
  • 歩行(矢状面)

  • curara(歩行支援ロボット)

  • リハビリ風景

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

急性期・回復期で約9ヶ月入院され、リハビリを実施されておりました。その後は自立支援施設に入所され、入所しながら、歩行の自立に向け当施設をご利用頂きました。

体験時の状況

歩行は4点杖・金属装具を使用し見守りで何とか可能でしたが、非麻痺側を過剰に使い麻痺側へのかじゅは非常に乏しい状態でした。足の振り出しの際も非麻痺側を使って、麻痺側を大きく振り出すため接地が定まらず不安定な状況でした。そのため、左右非対称で低速度な歩行状況でした。また、半側空間無視の影響から左側の物にもぶつかることも多く認めました。

リハビリ内容

入院中は歩行ロボットやや筋力増強、日常生活練習、高次脳機能に対するリハビリを毎日約3時間実施されていました。
当施設ではまず、体幹・股関節への介入を徹底的に実施しました。体幹・股関節が安定してきた段階でcurara(歩行支援ロボット)を使用した歩行練習を実施し、リズム良く・足を前に出して歩く練習を行い、歩行の改善を図りました。
また、装具なしでの歩行練習・杖なしでの歩行練習・屋外歩行の練習も積極的に行いました。
並行して半側空間無視に対する介入も実施しました。

リハビリの結果

RESULT
補助具 :4点杖        → 1本杖
歩行様式:3動作・揃え型〜前型 → 2動作・前型
5m歩行:21歩21.52秒      → 17歩 18.19秒

リハビリ実施後、歩行・立位姿勢・座位姿勢で大きく改善を認めました。初期は3動作歩行でしたが、24回実施した時点で2動作前型歩行が可能となりました。
体幹・股関節が安定し麻痺側への荷重が可能になったことで、左右の対称性が改善し、歩行速度や安定性に改善を認めております。
半側空間無視により物のぶつかる頻度も軽減を認めました。

担当スタッフからのコメント

COMMENT
運動麻痺・感覚障害は重度であり、手足を自信で動かすことは困難な状態でした。また、半側空間無視もあり、左側が認識しずらい状態でした。お持ちいただいた脳画像を拝見させていただくと、麻痺は重度ですが、反射的に支える力はは残存している可能性が高いことが分かりました。実際のリハビリ中でも、荷重時の体幹・股関節の反応は非常に良好でした。そのため、その部分を最大限活かせるようリハビリプログラムを組み立てました。
初期は環境を丁寧に整え、必要な部分を補助しながら座位・立位で積極的に体幹・股関節の強化を徒手抵抗などを用いて行いました。麻痺側への荷重が可能になってきた段階で、curara(歩行支援ロボット)を使用しリズムのよい、2動作前型歩行の練習を行いました。徐々に左右対称に近づき歩行速度や姿勢で改善を認めました。
練習レベルでは装具を外してのサポーターでの歩行、杖なし歩行、近隣のコンビニまでの屋外歩行なども可能となりました。
ご本人様は非常に意欲・体力がありリハビリに一生懸命取り組んで頂きました。ご家族にも協力してもらい、当施設でご紹介した歩行練習などを行って頂きました。これらも改善に繋がった大きな要因と考えます。
今後は施設内をお一人で歩くこと、お部屋の中を杖なしで歩くことが目標です!
担当者の画像

大野 真之介