改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後4年】60代女性・パーキンソン病の改善事例

歩行比較(前方)

60代
女性

ご利用者様情報

年代
60代
性別
女性
疾患名
パーキンソン病
発症からの期間
4年
症状
パーキンソニズム(固縮、姿勢反射障害)
ご利用期間・回数
週1~2回・6ヵ月
リハビリ目標
歩けるようになりたい、できることを増やしたい

動画

MOVIE
  • 歩行比較(後方)

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

約4年前にパーキンソン病を発症されました。発症後、徐々に介助を要するようになり約2年前から症状が急激に悪化し、生活全般に全介助を要する状態でした。HPで当施設をご覧いただき、ご利用頂くことになりました。

体験時の状況

歩きや乗り移り等動作全般に最大~全介助を要している状態でした。固縮による上下肢・体幹の可動域制限(関節の動きの制限)も著明に認めておりました。自宅での移動はご家族が後方から抱えて実施しており、歩行はほとんど行えていない状態でした。体験時の歩行は歩行器を使用し、療法士が後方からしっかり支える介助が必要な状態でした。

リハビリ内容

ロボットも試してみましたが、まずは可動域の獲得、筋力・体力の獲得が最優先と考え、徒手での誘導や環境を整えた上での運動を中心に実施しました。これまでリハビリなど運動の経験がなかったため、廃用(運動量が少ないことなどによる筋力・体力の低下)を取り除くことを優先にリハビリを実施しました。
また、パーキンソン病の症状に合わせて、大きな運動や目印を利用した運動を取り入れて行いました。

リハビリの結果

RESULT
歩行の介助量で改善を認めました。初期は療法士が後方からしっかり支えて、5mが何とか歩ける状態でした。現在は歩行器を使用して、見守りで連20m程の歩行が可能になっております。
歩行時の体幹の姿勢も改善してきております。初期に著明に認めていたパーキンソンの症状で認めやすい突進歩行(前のめりになってしまう歩行)も改善を認めます。

担当スタッフからのコメント

COMMENT
パーキンソン病は進行疾患で、進行自体を止めることは困難であるといわれています。しかし、一般的に進行は緩徐(ゆっくり)で、一般的に発症後10年近くは通常の生活ができるとされています。
本利用者様の場合、4年前までは自転車にも乗っていたほど能力が高い状態でした。パーキンソンの症状は確かに出ていますが、廃用(運動量の減少などによる筋力・体力の低下)の要素が大きいと考え、プログラムを立てリハビリを実施しました。結果、パーキンソニズムは残存しますが、歩行能力の向上を認めたと考えます。症状に関して不安も多くありましたので、必要に応じてLINEでのサポートも実施し生活面のことに関してなどアドバイスもさせて頂きました。
引き続き、歩行能力の改善・介助量の軽減に向け、リハビリを続けて参ります!
担当者の画像

大野 真之介