改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後4ヵ月】40代男性・脳出血(右被殻出血)・左片麻痺の改善事例

40代
男性

ご利用者様情報

年代
40代
性別
男性
疾患名
脳出血(右被殻出血)
発症からの期間
4か月
症状
左片麻痺
ご利用期間・回数
1か月・週1~2回・13回
リハビリ目標
装具を外して歩く

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

右被殻出血発症後、3か月程度回復期病棟にて毎日リハビリ実施。退院時にはRAPS-AFO(短下肢装具)+T字杖にて歩行が可能となったものの、筋緊張のコントロールが困難であり内反尖足となりやすい為自宅内でも装具は外せない状態でした。今後さらなる機能改善のご希望が強く知人に当施設を紹介していただき、回復期退院後直後から当施設をご利用いただきました。現在では介護保険での訪問リハビリと併用して当施設をご利用いただいています。

体験時の状況

体験時には、痙性が強く左足が内反してしまうため装具なしでは、麻痺側の足(左脚)に体重を乗せることが困難であり立ち上がりや立位保持から非常に不安定な状態でした。また、歩行では分回し歩行がみられ歩行速度の低下や安定性の低下がみられていました。

リハビリ内容

麻痺側下肢(足首)の随意性が乏しかったためIVES(電気治療)や徒手での促通を行いました。
体幹機能は比較的保たれていましたが、手・足との協調性が乏しかったため並行し協調性を引き出すようなトレーニングの実施や麻痺側の足部に感覚を入れつつ荷重を乗せる練習等を行いました。
また、リハビリ後にはご家族様とロボット(HAL)を使用し足首の力を入れる・抜くの学習を図れるように自主トレーニングを行っていただいていました。

リハビリの結果

RESULT
痙性が少しづつ収まり体幹と下肢の協調性も少しづつ得られるようになってきました。その為、麻痺側下肢に荷重を乗せることが可能となり立ち上がり時も安定しスムーズに行えるようになってきました。歩行時も麻痺側の下肢に荷重を乗せることが可能となり現時点でTUG(歩行の評価)が57.41秒から38.14秒と20秒程の改善を認めました。

担当スタッフからのコメント

COMMENT
装具を使用しての歩行は自立されておりましたが、装具なしでは内反がみられ歩行が不安定な状態でした。足は痙性(意図しないときに力が入りすぎてしまう症状)が著明にみられている状態でした。また、体幹機能は比較的保たれていましたが体幹と下肢の協調性不良により痙性を助長し麻痺側の下肢に荷重を乗せる事が不十分な状態でした。
麻痺側の下肢に荷重を乗せる練習を体幹の姿勢などに注意して実施し、並行して運動麻痺の改善を目指しました。
IVES(電気治療)による促通も行い質・量とも確保できるようにプログラムを立てました。
結果として、立ち上がりの安定性向上や歩行速度の改善等がみられたと思います。今後はサポートを外しての歩行獲得や階段昇降の獲得を目標にリハビリを続けていきます。
担当者の画像

水谷 滉希