改善事例

CASE

BRANCH
名古屋

【発症後5年】60代男性・脳出血の改善事例

【靴の脱着】

60代
男性

ご利用者様情報

年代
60代
性別
男性
疾患名
脳出血(右半身麻痺)
発症からの期間
約5年
症状
右半身麻痺
ご利用期間・回数
5か月・週1~2回・16回
リハビリ目標
麻痺側の靴を一人で履きたい・歩行姿勢の改善・筋緊張の緩和

動画

MOVIE
  • 【立ち上がり】

リハビリの記録

RECORD

ご利用までの経緯

2019年6月に脳出血を発症。退院後、介護保険領域でリハビリも、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により3年間ほどデイサービスでのリハビリは十分に受けられず。
徐々に上下肢(腕と脚)の筋緊張亢進(筋肉に勝手に力が入る状態)と姿勢の崩れが目立つようになる。HPを見て当施設の無料体験に申込。16回コースにて週1-2回のリハビリを実施。

体験時の状況

筋緊張が非常に高く、麻痺側上肢はセラピストがサポートしても伸ばすことが困難な状態でした。また、歩行は可能でしたが、杖への依存が強く麻痺側下肢への荷重が不十分な状態でした。その為、歩行時の姿勢は麻痺をしていない方への傾きが強く動作全般的に不安定な状態でした。また、座位姿勢も安定していなかった為、麻痺側の靴はご自身で履くことが困難な状態でした。さらに失語症や高次脳機能障害の影響から、初めておこなう動作や物品操作のリハビリでは、より動作が緩慢となってしまう場面がみられました。
介護保険領域のリハビリと並行して、週1-2回で利用開始して頂きました。

リハビリ内容

筋緊張が非常に高く、また発症から5年と経過も長い為、全身のお身体が硬くなってしまっている状態でした。
その為、徒手療法とHAL®で右半身の筋緊張を緩めることから始めました。リハビリ5回目に姿勢の改善が認められ、訓練の難易度を上げていきました。
最近では、更なる麻痺側下肢の支持性向上を目的に、「装具なしでの立位訓練」や「杖なしでの歩行訓練」を行っています。
ロボットに関しては筋緊張の緩和を目的にHAL®を使用しました。

  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像
  • リハビリ中の画像

リハビリの結果

RESULT
姿勢を保つ能力が向上したことにより、座位の安定性向上や歩行時の安定性向上を認めました。
座位が安定したため麻痺側の足を組むことが可能となり、麻痺側の靴をご自身で履くことが可能となりました。
また姿勢を保つ能力の向上により、歩行時に麻痺側下肢へ体重を乗せられるようになり杖を小さいものへ変更することが可能となりました。さらに、姿勢が安定してきたことにより動作遂行時に過剰な緊張を高める必要性が減ったため、現在では麻痺側の上肢の緊張も落ち着き、他動にて肘を最後まで伸ばすことが可能となってきました。

担当スタッフからのコメント

COMMENT
発症から5年経過されている重度麻痺の方でしたが、当施設のリハビリに加えて、ご自宅での自主トレーニングを積極的にしたことで、姿勢の改善や筋緊張の改善を認めるようになってきました。少しづつ「できること」が増えてきて、私どももうれしく思っています。今後は、『更なる姿勢の改善』や『歩行能力の改善』また『椅子を引く動作」の獲得など、お客様の目標に向かって一緒にリハビリをさせて頂きます。
担当者の画像

水谷 滉希