【発症9ヵ月】60代男性 青木茂様 脳梗塞からの上肢機能改善②
- 60代
- 男性
ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳梗塞
- 発症からの期間
- 9か月
- 症状
- 右片麻痺・体幹運動失調
- ご利用期間・回数
- 9か月(週2回) 53回
- リハビリ目標
- 生活で右手を使えるようになる
車の運転再開
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
脳梗塞発症後、車いすで退院され、ご自宅での起き上がりや歩行に強い不安を感じていらっしゃいました。
特に「歩けるようになり、3月には職場復帰したい」という明確な目標をお持ちであり、その実現に向けて当センターのリハビリを週2回のペースで開始されました。
また、 右手の痛みを改善し、動かせるようになりたいという思いも併せて伺っていました。
体験時の状況
体験当日は奥様に付き添われ、車いすで来店されました。
立ち上がり動作では、支持物がなければ立位を保持することが難しく、歩行においても体幹の不安定性と右下肢の支持性低下によりふらつきが強く、
四点杖を使用しても介助が必要な状態でした。
評価の結果、右下肢の麻痺に加えて体幹の運動失調がみられ、重心を適切にコントロールできないことが歩行不安定性の主な要因と考えられました。
また、右上肢の麻痺による動かしづらさと痛みにより、歩行時の上半身のバランスが崩れることも、重心が安定しない一因となっていました。
リハビリ体験を通じて右下肢への荷重や運動の感覚が改善し、歩行動作の安定性に変化がみられました。
体験終了時には歩行への自信も向上し、帰宅時には車いすを使用せず、ご自身の足で歩いて退店されました。
リハビリ内容
職場復帰や日常生活動作の改善を見据え、歩行の安定性向上と、
右手の実用的な使用の再獲得を主な目的としてリハビリを進めました。
特に、体幹の不安定性によるリーチ動作の難しさ、右上肢・手指の随意運動の困難さ、
動作時の肩の痛みが大きな課題でした。
こうした課題に対して、以下のようなリハビリを実施しました。
⑴リーチ動作練習
麻痺側の運動パターンを再学習し、実用的な手の使用と随意性の改善を目指しました。
⑵麻痺側上肢の協調運動
肩関節周囲の筋バランスを整える徒手療法と運動療法を組み合わせ、右上肢の動かしやすさの向上と疼痛軽減を図りました。
⑶HAL®による前腕の回内外練習
「つまむ・ひねる・回す」といった生活動作に必要な動きを獲得し、日常生活の幅を広げることを目指しました。
⑷ステップ練習
麻痺側の運動パターンを整えながら、体幹・下肢・バランス能力を同時に高め、全身の協調性改善を図りました。
⑸自主練習
ご自宅では「まいリハ」を活用し、手指の屈伸運動を反復的に実施しました。
麻痺側の手指・前腕・肩の随意的な伸展や把持の獲得を目指しました。












それでも少しずつ動かせる範囲が広がり、ご自宅でも奥様と二人三脚で自主練習に取り組まれてきました。
その積み重ねが実を結び、現在では食事の際にお箸を使ったり、飲み物を口元まで運んだりと、日常の動作が可能にになっています。
これからは、シャンプーや整髪など、これまで難しかった動作の再獲得を目指し、引き続きご一緒にリハビリを進めてまいります。
細葉 隆