【発症後20年】70代女性・MS様・脳出血による右片麻痺|右肩の痛みと歩行時の疲労感が軽減した事例
- 70代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 70代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳出血(右片麻痺)
- 発症からの期間
- 20年
- 症状
- 右片麻痺
安静時・動作時の右肩の痛み
家事や歩行時に生じる右足の疲労感 - ご利用期間・回数
- 8回目/8回コース
- リハビリ目標
- 右肩の痛みを軽減する
右足の疲労を抑え、より少ない力で歩けるようになる
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
病院退院後はご自宅で生活されていました。
杖と装具(オルトップ)を使用することで歩行は可能で、日常生活も送られていました。
しかし、10年ほど前から首から右肩にかけての痛みが出現し、安静時の痛みが続いておりました。
整形外科も受診されていましたが、湿布や痛み止めを処方されても痛みが変わらない状態でした。
また、調理といった立ち作業や外出時の長距離歩行で右足に強い疲労感を感じており、休憩を挟まなければならない状況でした。
生活の質の低下を自覚されたことから当施設へ相談され、
「疼痛の軽減」「疲労しにくい歩行の獲得」という明確な目標を持って、無料体験を利用されました。
体験時の状況
右腕を動かすことはできましたが、安静時にも右肩の痛みがあり、腕を動かした際には痛みが強くなる状態でした。
右肩まわりの筋肉には硬さが見られ、力を抜きにくくなっていました。
また、歩行時には右足へ過剰に力が入り、それに伴って右肩や右腕にも力が入る傾向が見られました。
身体を動かす際に右手足へ余計な力が入ることで、右肩の痛みや右足の疲労感につながっている可能性があると考えました。
そのため、右肩だけに対応するのではなく、全身の力の入れ方や、右足で身体を支える方法を見直す必要があると判断しました。
リハビリ内容
評価の結果、著明な関節拘縮や筋力低下は認められず、主な問題は 「関節や筋力そのものの問題」よりも「筋肉の使い方・身体の動かし方」に課題があると判断しました。
① 右肩周囲の筋緊張緩和
ストレッチを中心に、右肩周囲の筋肉の硬さを改善することから開始。痛みの消失を目指しました。
② 力みの少ない支持・移動の再学習
肩痛が軽減した段階で、膝立ち位での支持練習やステップ動作練習を実施し、
「少ない筋力で身体を支持できる感覚」
「過剰な共同運動を抑制した下肢運動」
を段階的に獲得していきました。
③ HAL®による足関節背屈の促通
HAL®を用いて右足関節背屈を促し、右足首の動かしやすさの改善を目的に行いました。
④ 自主トレーニングの指導
自宅で実施可能なストレッチを指導し、柔軟性維持に取り組んでいただきました。
リハビリの各段階で痛みの程度・歩行時の感覚を確認しながら、
「どの運動パターンなら痛みなく動作が行なえるか?」
「どの動きであれば疲労を抑えて動作ができるか」
を一緒に確認しながらリハビリを進めました。
リハビリの結果
RESULT項目 初回体験時 リハビリ後
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右肩の痛み あり(5/10点) 軽減(1~2/10点)
歩行 杖・装具あり 杖・装具なし
歩行時の右手の力み 動きが硬い 動きが柔らかい
歩行時の右足の力み 動きが硬い 動きが柔らかい











リハビリを始めた当初は、歩行時に全身へ力が入り、身体を固めるように歩く状態でした。
その影響で、右肩まわりの筋肉は一時的にほぐれても再び硬くなりやすく、痛みが生じやすい状況でした。
右肩だけではなく、右足で身体を支える方法や、全身の力の入れ方を段階的に練習することで、右肩の痛みと歩行時の過剰な力みに変化が見られました。
現在は、痛みや歩行だけでなく、生活の中で困っていることも共有しながら、実生活に沿ったリハビリを進めています。
発症から長期間が経過していても、現在の身体の状態を適切に評価し、身体の使い方を段階的に練習することで、歩行や日常生活動作に変化が見られる可能性があります。
今後も、痛みを抑えながら安心して歩ける状態を維持し、家事や外出を続けられるよう支援してまいります。
細葉 隆