【発症後1年10ヵ月】50代男性・脳梗塞・右片麻痺の改善事例
【食事動作の変化】
- 50代
- 男性
ご利用者様情報
- 年代
- 50代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳梗塞(右麻痺)
- 発症からの期間
- 1年10ヵ月
- 症状
- 右片麻痺
- ご利用期間・回数
- 1年2ヵ月・週1~2回・24回
- リハビリ目標
- 右手で物を掴む・ご飯を食べる
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
脳梗塞を発症し、急性期病院にて保存加療されました。その後、回復期病棟に移り、約4ヵ月間リハビリを実施され、屋内は杖と装具にて歩行が可能になりました。退院後は外来リハビリを継続されましたが、期限の関係でリハビリ頻度が減ってしまったため、通所リハビリとの併用しながら当施設をご利用頂きました。
体験時の状況
初期は上肢の筋の緊張が非常に高く(MAS:2~3)、動作時に指や肘が曲がってしまうため、手を伸ばして物を掴むことが困難でした。日常生活で麻痺側を使う場面はほとんどない状態ででした。体幹の崩れも著明に認め、動作時には崩れが強くなってしまっておりました。
リハビリ内容
フォークなどの物品を使用する場面では、特に麻痺の腕や手に力が入りすぎてしまい、食事動作が困難な状況でした。原因として、手や腕の麻痺に加えて体幹機能の低下に伴う肩甲骨の安定性が原因だと考えました。
また、不安定な体幹を安定させるために麻痺をしていない側の腕や脚での代償が、麻痺側の力のコントロールをより阻害している状況でした。その為、HALなどを使用した麻痺の改善に加えて体幹や麻痺をしていない側にも着目をしてリハビリを行っていきました。
また、ご家族様からは『前より麻痺の手で物がつかめる』『食事が少しずつできるようになってきた』などとのお声を頂いております。当施設でのリハビリ以外でも、ご自宅でご家族のサポートのもと、常に意欲的にリハビリに取り組んで頂いていることは改善の大きな要因だと考えます。
今後も麻痺側での食事動作の獲得に向け、今後も精一杯努めてさせて頂きます。
水谷 滉希