【発症後約4年】30代・女性・脊髄損傷(不全麻痺)の改善事例
【起き上がり動作の改善動画】
- 30代
- 女性

ご利用者様情報
- 年代
- 30代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脊髄損傷
- 発症からの期間
- 約4年
- 症状
- 両下肢不全麻痺・重度感覚障害
- ご利用期間・回数
- 1ヶ月・8回・週1回程度
- リハビリ目標
- お一人で車椅子生活が送れる・装具をつけて立つことが出来る
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約4年前に脊髄損傷を受傷されました。病院にて治療・加療後ご自宅へ退院されました。
それからは主にベッド上での生活が続きましたが、「もう一度、自分の足で立ちたい」という強い想いから、当施設の無料リハビリ体験にお越しいただきました。
その後は週1回のペースで継続的にリハビリに取り組まれています。
体験時の状況
両足の力はほぼ入らずご自身の足の力で立つことや座ることは困難であり、車いすへの移乗は全介助を必要とされていました。また、腹部筋群の力も弱く寝た状態からおひとりで起きることも難しく理学療法士の介助が必要な状態でした。
リハビリ内容
まずは、比較的筋力が残っていた腹部の筋肉にアプローチ。
仰向けや座った状態(長坐位)での運動から始めました。
・徒手(手による)抵抗訓練で直接筋肉を強化
・輪投げや物を投げる動作などactivityの要素を取り入れたトレーニングで腹部と上肢の連動を促通
・HAL(装着型ロボットスーツ)を使って、太もも周囲の筋肉に刺激を与える訓練も実施
・最近では装具を使用して2人介助による立位訓練もスタート
リハビリの結果
RESULT介助が必要だった起き上がり動作がお一人で可能となり、座位保持も見守りで可能となりました。
また、ご利用当初は、HALを使用しても足の筋力はわずかにしか出現しませんでしたが反復し行うことで少しずつ筋肉の収縮を感じられるようになってきました。ご本人様からも少しずつだが『足に力が入る気がする』との前向きなお声をいただいております。さらにリハビリを通して、体が少しずつ動き始めたことで、リハビリ中の笑顔も増えてきました。
また、両下肢の筋力や感覚がほぼない状態であったため動くこと自体に恐怖心を抱いていましたが、枕投げや輪投げなどactivityを通した動作練習を反復することで、動くことに対しての恐怖心が減ってきたのも起き上がり動作がおひとりでできるようになった要因だと思います。
今後は、さらに難易度の高い装具や歩行訓練にも挑戦し、「もう一度立ちたい」という目標に向かって、私たちも全力でサポートを続けてまいります。
水谷 滉希