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「小児麻痺の治療法としての理学療法とリハビリのポイント」

こんにちは!愛知県名古屋市にある脳神経リハビリセンター名古屋で理学療法士をしている大野です。理学療法士のキャリアは6年になります。

みなさん、「小児麻痺」についてご存じでしょうか?小児麻痺をテーマに解説していきます。

小児麻痺とは


小児麻痺とは、ポリオウイルスに感染することによって引き起こされる、中枢神経系の障害を特徴とする疾患です。主に幼児期に発症し、脊髄を中心とした運動神経の損傷によって、片麻痺や四肢麻痺、筋力低下、肢体の異常な成長、骨変形などの症状が現れます。

小児麻痺は、感染力の強いポリオウイルスによって感染することで発症します。感染後、一部の患者は症状を経験せずに完治しますが、重症化すると中枢神経系に障害を引き起こすことがあります。予防には、予防接種が有効です。
治療には、リハビリや手術、薬物療法などがあります。リハビリは、患者の症状に応じて行われ、運動機能の回復や生活能力の向上に効果があります。手術は、関節の拘縮や骨の変形を改善するために行われます。薬物療法は、症状の改善や疼痛の軽減などに用いられます。

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小児麻痺のリハビリ


小児麻痺のリハビリについて、どのような取り組みが行われるのかを説明します。例えば、物理療法、言語療法、義肢装具の使用などが挙げられます。

小児麻痺のリハビリは、患者の症状や状態に応じて、多様なプログラムがあります。以下に代表的なリハビリの内容をいくつか紹介します。

(1)運動療法
小児麻痺では、四肢の筋力低下や拘縮が起こります。運動療法では、筋肉の強化や伸展などを行い、運動機能の改善を目指します。さらに、リズム運動やバランス運動なども取り入れて、運動の質を向上させることができます。

(2)装具の使用
小児麻痺では、四肢の機能障害が進行することがあります。そのため、装具を使用することで、歩行能力の改善や手足の変形の予防をすることができます。適切な装具の選択と装着によって、患者の生活能力を向上させることができます。

(3)言語療法
小児麻痺では、舌や口腔の筋肉が弱くなることがあり、発語能力に影響を与えることがあります。言語療法では、発音や声の出し方、言葉の理解力を改善するためのトレーニングを行います。

(4)日常生活動作訓練
小児麻痺では、日常生活での身の回りの動作が困難になることがあります。訓練では、食事や入浴、着替えなどの動作を練習し、生活能力を向上させることができます。

(5)両親や家族の支援
小児麻痺では、患者が生活する環境を整えることが大切です。リハビリでは、親や家族に対して、患者の介護方法や、運動療法や日常生活動作訓練の方法を教えることで、家庭でのケアをサポートします。

以上のように、小児麻痺のリハビリは、患者の状態や症状に合わせた多様なプログラムがあります。リハビリを通じて、患者の生活能力の改善を図っていきます。

小児麻痺の予防


小児麻痺の予防方法について紹介します。下記に纏めた予防方法を実践することで小児麻痺の感染の予防になると言われおります。

⑴ワクチン接種
小児麻痺は、ポリオウイルスによって引き起こされる感染症です。ワクチン接種は、小児麻痺の感染を予防する最も効果的な方法の一つです。

⑵衛生管理
小児麻痺は、ウイルス感染症の一種であり、感染症予防対策が重要です。手洗い、咳エチケット、マスクの着用など、衛生管理を徹底することで感染リスクを低減することができます。

⑶妊娠中の健康管理
妊娠中の母親が感染すると、赤ちゃんも感染する可能性があります。妊娠中の健康管理は、小児麻痺の予防にもつながります。妊娠中の健康管理には、適切な栄養摂取や運動、定期的な健康診断などが含まれます。

⑷安全な飲料水の確保
ポリオウイルスは、汚染された水や飲料水から感染することがあります。安全で清潔な飲料水の確保は、小児麻痺の予防にもつながります。

小児麻痺にかかった子供とその家族の生活


小児麻痺にかかった子供とその家族が抱える悩みや課題について紹介します。例えば、子供の教育や学校生活、社会参加などが挙げられます。

⑴小児麻痺にかかったお子様
運動機能の障害が生じるため、日常生活の様々な行動に制限が生じます。歩行や手の動き、姿勢などが制限されるため、自立した生活を送ることが難しくなることがあります。また、呼吸や食事にも支障が生じることがあり、適切な医療やリハビリが必要となります。

⑵ご家族
生活が大きく変わることがあります。子供の介護や支援が必要になり、仕事との両立や日常生活の維持が困難になることがあります。小児麻痺にかかった子供の治療やリハビリに必要な費用が高額であることも悩みの一つとなります。治療やリハビリのために医療費や通院費がかかり、さらには車椅子や介護用具の購入費なども必要となります。また、小児麻痺による障害が重い場合、介護や看護が必要になり、家族の生活が大きく変化することも挙げられます。また、家族が子供の介護や支援を行うために、精神的・身体的な負担がかかることもあります。

こうした課題に対して、小児麻痺にかかったお子様とそのご家族には、様々な支援が必要となります。医療・リハビリはもちろんのこと、社会福祉サービスや就労支援など、総合的な支援が必要となります。また、小児麻痺に関する情報を提供することや、他の小児麻痺の子供やその家族と交流することも、支援の一つとなります。小児麻痺に関する情報を提供する機関や団体がありますので、そうした機関や団体に相談することができます。また、自助グループや支援団体に参加することで、同じような悩みを持った人たちと交流し、励まし合うこともできます。

小児麻痺に対する社会的な取り組み

小児麻痺に対する社会的な取り組みは、年々進化しています。いくつかの取り組みを紹介します。

⑴予防接種プログラムの実施
小児麻痺は、ポリオウイルスによって引き起こされます。ポリオウイルスは、予防接種によってほぼ完全に予防できるため、各国で予防接種プログラムが実施されています。

⑵バリアフリーの推進
小児麻痺による身体障害を持つ人たちが、社会的な活動や日常生活を送る上で、バリアフリーな環境が必要です。このため、公共施設や交通機関、商業施設などでバリアフリー化が進められています。

⑶小児麻痺患者支援団体の設立
小児麻痺による身体障害を持つ人たちやその家族のために、患者支援団体が設立されています。これらの団体は、情報提供や支援活動を行い、小児麻痺患者の社会参加を促進しています。

⑷小児麻痺患者の雇用支援
小児麻痺による身体障害を持つ人たちが、就労や自立生活を送るために、雇用支援が行われています。雇用支援の一例としては、職業訓練や就職先の紹介、就労支援金の支給などが挙げられます。

⑤小児麻痺の研究
小児麻痺の研究が進められており、治療方法やリハビリの改善に向けた研究が行われています。また、小児麻痺の治療法や予防法に関する情報発信も行われています。

以上のように、小児麻痺に対する社会的な取り組みは、予防、支援、研究の三つの柱に基づいて進められています。

小児麻痺の最新の治療法・研究動向

小児麻痺の治療法や研究動向について紹介します。最新の治療法や、研究の進展について触れます。
⑴治療法
小児麻痺の治療法は、リハビリが基本的な治療方法とされています。そのほかにも、手術、装具、薬物療法などが行われることもあります。具体的には以下のような治療が行われます。

リハビリ:筋力トレーニング、ストレッチ、マッサージ、電気刺激療法、言語療法などが行われます。
手術:手足の矯正、筋肉の移植、神経の移植などが行われます。
装具:足や手を支えるための装具を使用することで、歩行や手の動きをサポートします。
薬物療法:筋肉の弛緩を促す薬や、痙性を抑える薬などが使用されます。

⑵研究動向
小児麻痺に対する研究は、現在も進んでいます。特に注目されているのは以下のような研究分野です。
①細胞治療:患部に幹細胞を注入することで、損傷した神経細胞を再生する治療法が研究されています。
②脳機能再生:脳梗塞などの脳損傷に対する治療法が発展してきたことから、小児麻痺に対する脳機能再生の研究も進んでいます。
③AI(人工知能)を利用したリハビリ:AIを用いて、より効率的かつ効果的なリハビリを実現する研究が進んでいます。
脳神経リハビリセンターでも小児麻痺ではないですが、脳性小児麻痺の改善事例がありますので、ぜひご覧ください。

【発症から9年】10代・脳性麻痺・歩行障害・両下肢運動麻痺の改善事例

本日は小児麻痺についての説明をさせていただきました。
小児麻痺の治療法や研究動向は、常に進化しているため、最新情報をまたご紹介したいきたいと思います。

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この記事を書いた人
大野 真之介

大野 真之介

理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)

2016年に理学療法士免許を取得。同年より愛知県内の大学病院で勤務し、回復期・急性期・外来のリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)の専任理学療法士としても勤務。
これまで主に脳血管疾患・脊髄損傷・神経難病の方のリハビリに携わる。2020年に日本理学療法士協会の認定資格である認定理学療法士(脳卒中)を取得。2022年11月から脳神経リハビリセンター名古屋に勤務。
私は常に「一緒に進めるリハビリ」を心がけています。療法士がリハビリをするのではなく、お客様にも“動き方”や“変化”を知ってもらいながら、運動を通して目標達成を目指しています。目標に向けて一緒に挑戦していきましょう。全力でサポートします。