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パーキンソン病の原因になる食べ物6選【○○には気を付けてください】

こんにちは!宮城県仙台市にある脳神経リハビリセンター仙台で理学療法士をしている細葉です。理学療法士のキャリアは17年になります。

「パーキンソン病の予防」は、重要な健康課題の一つです。

将来的なリスクを避けるためには予防方法を知る必要があります。

そこで今回は、食事、運動、ストレス管理など、パーキンソン病の予防に役立つ様々な生活習慣の改善方法をご紹介します。

パーキンソン病とは?

パーキンソン病とは?

パーキンソン病は、脳の特定の領域が徐々に進行しながら変性していく神経変性疾患です。

この病気は進行性であり、発症後に自然に改善することはありません。

また、遺伝的な要因が影響するケースもごく少数ありますが、多くの発症例で具体的な原因が未だ明らかにされていません。
国内で継続的にパーキンソン病の治療を受けている患者様の数は、厚生労働省が2022年6月に公表した

「令和2年(2020)患者調査」(33ページをご参照下さい)で、28万9000人と報告されています。

これは「平成29年(2017)患者調査」から12万7000人も増加しています。

また年齢別の統計(政府統計資料)を見ると、65歳以上が26万7000人で全体の92.4%を占めており、

高齢の患者様が圧倒的に多いことが分かります。

パーキンソン病の原因とされる食べ物

パーキンソン病の原因とされる食べ物

医学的に直接の原因となる食べ物が解明されているわけではありませんが、

日常の食生活を見直し、以下の食べ物の摂取を控えることは、

パーキンソン病のリスクを減らすための一歩となります。

それでは、パーキンソン病のリスクを高める可能性がある食品をいくつか紹介します。

動物性脂肪

動物性脂肪にはドーパミンの減少を引き起こす作用があります。

避けた方がよい動物性脂肪が多く含まれている食べ物は以下の通りです。

・バター

・ラード など

これらの食品は、脳の健康に悪影響を及ぼすことが指摘されています。

低脂肪乳製品

低脂肪乳製品の摂取もパーキンソン病のリスクと関連があると考えられています。

これらの製品は、高脂肪製品と比べれば、健康に良いとされがちですが、パーキンソン病に関しては異なる見方が必要です。

砂糖の摂りすぎ

砂糖の摂りすぎは腸内の悪玉菌を増やします。

腸内細菌とパーキンソン病には関係があるとされています。

以下のような食べ物は、砂糖の摂りすぎになる可能性があるので、注意が必要です。

・菓子パン

・ケーキ

・チョコレート など

パーキンソン病の患者様は甘いものが好きな方が多い傾向があります。

殺虫剤が残留した食べ物

農薬残留が疑われる食品も、パーキンソン病のリスクを高める可能性があります。

特に殺虫剤が残留する食品は避けることが望ましいです。

除草剤が残留した食べ物

除草剤の残留も同様に、パーキンソン病のリスクと関連性があると考えられています。

これらの化学物質は、神経系に悪影響を与える恐れがあります。

アルミニウムを含む飲み物

アルミニウムを含む飲み物も、パーキンソン病のリスクを高める恐れがあると言われています。

パーキンソン病を予防する食べ物

パーキンソン病を予防する食べ物

パーキンソン病の予防には、ドーパミンの生成に必要な原料であるたんぱく質の摂取が重要です。

たんぱく質や、たんぱく質を構成する必須アミノ酸が豊富に含まれる食品は以下の通りです。

お肉(牛肉、鶏肉、豚肉)

大豆製品 など

これらの食品を適量摂取することで、パーキンソン病の予防に効果があるとされています。

カフェインを含む飲料

シンガポールの研究機関によると、カフェインを含む飲料(コーヒー、紅茶)を飲む人は、

全く飲まない人に比べてパーキンソン病を発症しにくいことが報告されています。

しかし、カフェインの摂りすぎは依存症を起こしたり、心臓に悪い影響を与えることがありますので注意が必要です。

パーキンソン病の患者様の食事は、調理にも注意が必要です。

パーキンソン病が進行すると、飲み込む機能にも障害が起き、食べ物を飲み込むことが困難になることがあります。

食品を舌でつぶせる程度の柔らかさに調理し、小さく切ることをおすすめします。

また、焼くより煮たり、あんかけのようなとろみのある料理を選ぶことで、食べやすさが向上します。

これらの工夫によって、パーキンソン病が進行しても、食事での誤嚥を予防することができます。

また、種々の食べ物はパーキンソン病だけでなく、脳卒中の発症リスクを高めるものもありますので、

食べ物の特徴をしっかりと知っておく必要があります。

脳卒中に関する食べ物について詳しく知りたい方はこちらのリンクをご覧ください。

【その食生活、脳卒中の原因かもしれません!リスクが高い食生活を解説 – 脳卒中・脳梗塞・脳出血の後遺症改善】

食事以外でパーキンソン病を予防する方法

食事以外でパーキンソン病を予防する方法
パーキンソン病の予防には食事だけでなく、日常生活の中で実践できる様々な方法があります。

これからご紹介する方法は、パーキンソン病の進行を遅らせることや、健康状態の維持にも有効です。

運動とストレッチ

運動は、パーキンソン病の進行を遅らせる効果があります。

特に、ストレッチは、体の硬直を防ぎ、筋肉の動きをスムーズにするのに役立ちます。

定期的な運動は、筋肉を柔らかく保ち、動作の改善に繋がります。

ウォーキングや階段昇降などの有酸素運動は良いとされています。

負荷量については専門職にご確認ください。

ストレッチ方法をいくつかご紹介します。

【肩回りとお腹を伸ばすストレッチ】

・仰向きになり、背中にクッションやタオルなどを挟み、両手を「バンザイ」するようにあげて、肩と背中を伸ばす。

・仰向けになり膝を立て、両膝をねじるように片側に倒し20秒数える。終わったら反対側に倒し20秒数える。

【アキレス腱とふくらはぎを伸ばすストレッチ】

・椅子などに掴まり、片側の足を後ろに下げる。

 下げた足の足先は前に向けて踵をゆっくりと地面につけるようにしてアキレス腱とふくらはぎを伸ばす。

 前かがみにならないようにしっかりと身体を起こす。

 反対側も行う。

パーキンソン病の改善事例については、こちらのリンクをご覧ください。

【【発症後4年】60代女性・パーキンソン病の改善事例 – 脳卒中・脳梗塞・脳出血の後遺症改善 】

ストレスの軽減とドーパミンの増加

ストレスはパーキンソン病の症状を悪化させることがあります。

ストレスを避け、リラックスすることでドーパミンの分泌が促進されます。

ドーパミンの分泌を高める効果的な方法には以下の方法があります。

・日光を浴びながらのウォーキング

・好きな食事(砂糖や動物性脂肪などには注意)

・歌を歌うこと

・笑うこと など

水分補給と室温の管理

パーキンソン病の患者様は特に脱水になりやすいため、適切な水分補給が重要です。

脱水状態を防ぐために注意すべきこと

・日々の水分補給の量を意識する

・尿の量や色をチェックする(色が濃ければ脱水が疑われます)

・適度にエアコンを使用して室温を調整する

これらの予防方法を実践することで、パーキンソン病のリスクを低減し、症状の進行を遅らせることが期待できます。

また、健康状態の維持にも役立ちます。

パーキンソン病の進行に影響がある食材

パーキンソン病の進行に影響がある食材
パーキンソン病の進行に直接的には影響しませんが、いくつかの食材や飲み物には注意が必要です。

これからご紹介する食品は、パーキンソン病の治療に使用される薬の効果に影響を与える可能性があります。

注意が必要な食品:バナナ

バナナに含まれる特定の成分は、パーキンソン病の治療に使用されるレボドパ製剤という薬の吸収を悪化させる可能性があります。

そのため、パーキンソン病の患者様はバナナを避けた方が良いとされています。

注意が必要な食品:酸性の食べ物や飲み物

以下のような酸性の食べ物や飲み物は、パーキンソン病の治療に用いられるレボドパ製剤の吸収を促進することがあります。

・柑橘類

・酢の物

・レモン水 など

これにより、薬の効果が強く現れることがありますが、同時に副作用が強く出る場合もあります。

そのため、これらの食品や飲料を摂る際には、主治医や薬剤師に相談することをおすすめします。

パーキンソン病の患者様は、薬の効果を有効にし、副作用を最小限に抑えるためにも、医師や薬剤師に相談しながら

患者様の健康状態に合わせた食事を摂ることが大切です。

まとめ

まとめ

今回の記事を通じて、パーキンソン病と食生活の深い関係についてご説明しました。

病気の進行に影響を与えるとされる食べ物症状を和らげる食べ物など、

日々の食生活がいかに大切であるかをご理解いただけたでしょうか。

また、食生活だけでなく、日常の小さな行動や習慣が健康の維持に大きな影響を与えます。

この記事が、あなたやあなたの大切な人のより良い生活に役立つヒントとなれば幸いです。

パーキンソン病と上手に付き合いながら、より豊かな毎日を過ごしましょう。

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この記事を書いた人
細葉 隆

細葉 隆

理学療法士

2006年に理学療法士免許を取得。
一般病院・訪問リハビリ・介護老人保健施設・通所リハビリと全てのステージで脳卒中を中心としたリハビリを経験。
2024年、公的保険で回復できなかったお客様の改善をしたいという想いから、脳神経リハビリセンター仙台に勤務。

私はこれまでに様々なお客様とそのご家族とリハビリを通して関わってきました。お客様の夢や目標に向かってチームとして、そしてセラピストとして携わってきました。私のモットーはお客様や家族の方と同じ方向を向き、寄り添いながら一緒に進んでいくことです。
脳神経リハビリセンターでは、充分な時間と最新の機材が整っており、リハビリを必要としている方の夢を叶える場所であると確信しています。
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皆様との出会いを楽しみにしています。