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みなさん、ストレスを抱えて放置していませんか?知らない間に脳卒中のリスクを高めていた・・・なんてことにならないように、まずはストレスについて知り、上手く付き合っていきましょう!
脳卒中とストレスの因果関係【悪影響ばかり】
脳卒中とストレスはとっても深い関係があります。ではなぜストレスが脳卒中の原因となるのか、みていきましょう!
ストレスと脳卒中の関係
ストレスは間接的に脳卒中の原因になります。これはストレスが生活習慣病や高血圧などの症状と密接な関係があるためです。
ストレスが続くと、交感神経が優位の状態となります。交感神経とは副交感神経を一緒にバランスをとっている自律神経のことです。
分かりやすく言うと
・交感神経=戦闘体勢・興奮
・副交換神経=休息・リラックス
の状態です。そのため交感神経優位の状態が続くと常に戦闘体勢のため、心拍数・血圧などは上昇傾向になります。これが続くことで血管にダメージがたまり脳卒中の原因となります。
脳卒中になりやすい人の特徴3選
・血圧が高い
・不規則な生活
・飲酒・喫煙をする
・血圧が高い
高血圧は脳卒中の最大のリスクです。高血圧は動脈硬化を進行させ、血液の通りみちを狭くすることで脳梗塞のリスクが高まります。また、高血圧は血管の内側に常に圧をかけるため脳出血のリスクも高くなります。慢性的に血圧が高い方は気をつけましょう。
そして先ほど述べたように、高血圧の原因はストレスであることもあるため、ストレスの解消も重要になります。
▶︎脳卒中と血圧の関係に関して、詳しくはコチラの記事で解説しています!
脳卒中と血圧の関係|コントロールして予防する方法
・不規則な生活
不規則な生活によって生活習慣病になることで脳卒中のリスクが高まります。生活習慣病とは、食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒などの生活習慣が発症の要因となる疾患のことです。生活習慣病は脳卒中・心臓病・がん(悪性新生物)・糖尿病・脂質異常症など多くの病気がふくまれます。現在、生活習慣病で医療機関にかかっている人は約1400万人とも言われており、現代人にとって身近な疾患のうちの一つです。脳卒中自体も生活習慣病ですし、糖尿病・脂質異常症なども脳卒中のリスクをあげると言われています。
▶︎脳卒中と生活習慣病に関して、詳しくはコチラの記事で解説しています!
脳卒中と生活習慣病の関わりとは?
・飲酒・喫煙をする
血圧と同じく、飲酒・喫煙は脳卒中のリスクを高めます。飲酒に関しては脳卒中の中でも、脳出血のリスクをあげると言われています。喫煙は、タバコに含まれるニコチンによる血管収縮・血圧上昇の作用が高血圧になるリスクを高めます。これによって脳卒中のリスクをあげることになります。またどちらも依存性があり、なかなかやめられずに悩む人も多いのではないでしょうか。
その他の要因
・運動不足
運動不足は脳卒中など生活習慣病になるリスクを高めます。14万人を対象にした大規模な研究では、座りがちな時間が1日8時間以上ある60歳未満の人は脳卒中のリスクが上昇するとも報告されています。運動不足は生活習慣病にもつながりやすいことからも、運動不足と脳卒中には関係が深いことが分かります。
参考文献
Association Between Excess Leisure Sedentary Time and Risk of Stroke in Young Individuals
・遺伝
脳卒中は遺伝の影響を受けるといわれています。「脳卒中の家系だから」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、実際に両親・兄弟などで脳卒中を発症した方がいる場合、脳卒中になるリスクは高いと言われています。また、純粋な遺伝のみならず、生活習慣や食べ物などが似ていることも原因になります。小さいころから濃い味に慣れていて、その積み重ねで生活習慣病になりやすいなどということも考えられます。
ストレスがもたらす脳卒中以外の病気との関連性
ストレスによって引き起こされる病気は脳卒中だけではありません。なりやすい病気やその原因を解説していきます。
高血圧との関係
先ほども述べたようにストレスが持続すると血圧を上昇させます。
ストレスを受けると、交感神経が刺激され、副腎皮質からコルチゾール(別名ストレスホルモンとも言われます)などのホルモンが分泌されます。副腎髄質からはアドレナリン・ノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。これらはどちらも血圧を上げる作用をがあり、ストレスの持続が高血圧につながります。
「白衣高血圧」という言葉をご存じでしょうか?
白衣高血圧とは患者さんが病院で白衣をきたお医者さんを見ると血圧があがってしてしまう現象のことです。これもストレスによる血圧上昇のひとつです。お医者さんの白衣をみて緊張状態(ストレス)となり、血圧が通常よりも高くでてしまいます。
睡眠障害との関係
ストレスが持続すると睡眠にも障害がでてしまいます。ストレスにより自律神経・ホルモンが乱れ、睡眠の質を低下させてしまう可能性があります。「次の日のテストが心配で寝れない」など人によってストレスの種類はさまざまですが、睡眠にも大きな影響をおよぼす可能性があります。また、睡眠不足により集中できずさらにストレスをかかえたり、悪循環を引きおこすこともあるため注意が必要です。
うつ(鬱)
うつとは精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。うつになると、一日中気分が落ち込んでいる、なにをしても楽しめないといった精神症状と共に、睡眠障害・食欲不振・疲労感などの身体症状があらわれ、日常生活に支障をきたす可能性があります。うつの原因はさまざまですが、精神的・身体的なストレスが引き金となることがあるとも言われています。
引用元:厚生労働省
タイトル:うつ病
ストレスについて知ろう
ここでは「ストレス」の正体や種類・原因について解説していきます!
そもそもストレスとは
ストレスとは外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことをいいます。ストレス反応は大きく下記の3つに分けられます。
①心理面
②身体面
③行動面
①心理面
心理面のストレス症状は、感情や思考などにあらわれます。
・不安
・怒り
・悲しみ
・抑うつ
・楽しめない
・イライラする
②身体面
身体面のストレス症状は、体にあらわれる症状のことを指します。
・動悸
・発汗
・痺れ
・嘔気
・下痢
・腹痛
・頭痛
・疲労感
・食欲不振
・血圧の上昇
・心拍数の上昇
③行動面
反応は普段の行動の中にあらわれます。
・不眠
・意欲の低下
・引きこもり
・過食・拒食
・集中力の低下
・判断力の低下
・飲酒・喫煙の増加
ストレスの原因3選
・仕事
・金銭面
・健康面
・仕事
社会人で最もストレスを感じやすいとされているのが仕事です。仕事の量・内容、職場の人間関係、通勤時間など、ストレスの原因となることはさまざまです。
・金銭面
金銭面はほぼ全員の人が抱く不安です。養育費、治療費、仕事に対して給料が少ないなどが悩みの原因です。特に最近の物価上昇もあり、悩んでストレスを感じる人もふえてくる可能性もあります。
・健康面
こちらは成人で特に増えてくる原因の一つです。また、近年のコロナの状況もあり、健康面でストレスを抱える人は増えているのではないでしょうか。外出機会が減り運動不足にもなりやすいことから身体に不調をかかえ、ストレスを感じてしまうこともあります。生活習慣の見直しとともに適度な運動を行い、ストレスを防ぎましょう。
ストレスが体に及ぼす影響
ストレスからくる症状には下記のようなものがあります。
・疲れやすい
・イライラする
・集中できない
・やる気が出ない
・興味が持てない
・抑うつ傾向になる
・食欲がない/食べ過ぎる
・寝れない・寝過ぎてしまう
また、ストレスが続くことでなると言われている病気もあります。
・うつ病
・不眠症
・適応障害
・円形脱毛症
・潰瘍性大腸炎
・自律神経失調症
これらの病気・症状はほんの一例で症状・疾患は全身に症状としてでる可能性があります。
このようにストレスは精神的な症状だけではなく、身体的な症状がでることもある非常に深刻で放っておいてはいけないものです。
どんな人がストレスを抱えやすいのか
以下のような特徴のある人がストレスを抱えやすいと言われています。
・完璧主義
・我慢強い
・趣味がない
・交友関係が少ない
真面目で頑張り屋な方ほど、かえってそれがストレスを抱える原因になってしまいます。程よく息抜きをすることが大切です。
ストレスの対処方法
自分のストレス状態を知って、正しく対処するための方法を学んでいきましょう。おすすめのストレス解消方法も紹介してますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
自分のストレスをチェックしよう
まずは自分のストレスの状態をチェックしてみましょう。ストレスは溜め込まず早い段階で発散していくことが大切です。そのためには自分の状態を知る必要があります。先に解説したような症状がある方は要注意です。
厚生労働省からストレスセルフチェックも紹介されていますのでよければ実施してみてください。
ストレスセルフチェック(厚生労働省)
職場でもストレスチェック制度のもと、定期的なストレスチェックを行っていると思います。結果によっては上司や産業医への相談、受診などをして早めの対策をしましょう。
ストレスの解消方法
・運動
運動はストレス解消に最適です!軽い運動をすることでセロトニンやエンドルフィンといった心を安定させてくれるホルモンが分泌されます。セロトニンは別名「幸せホルモン」ともいって運動により増加するとも言われています。ジョギングなど軽めの運動で少し心拍数が上昇する運動がおすすめです。
また、運動は脳の血流改善にもなり、頭もスッキリします。
・睡眠
睡眠は質の良い睡眠はストレス解消に重要な役割を果たします。ぐっすり寝て体を休めることで自律神経のバランスも整い、ストレス軽減に効果的です。最低でも6時間以上は寝るようにしましょう。また、昼間に日光を浴びることでより良い睡眠を促すことができます。
・趣味
自分の好きなことをする時間はストレス解消になります。仕事が趣味という人もいるかもしれませんが、仕事となるとどうしても効率・生産性・目標などを考えてしまいます。本当に好きなことを何も考えず行うことでリフレッシュしましょう。内容はなんでも構いませんが、感情を表現できるもの(創作など)や、手軽にできるものがおすすめです。
誤ったストレスの解消方法
これらはよくやりがちな誤ったストレス解消方法です。
・飲酒
・喫煙
・過食
どれも言うまでもなく生活習慣病のリスクを高め、脳卒中の危険性も高くなります。ストレスが溜まったときは正しい方法で解消しましょう!
ストレスとうまく付き合うには
適度なストレス状態を保つことです。適度なストレスは交感神経の興奮により、集中力や判断力などの向上に繋がります。そのためストレスは大きすぎてもなさすぎてもよくありません。適度なストレス状態を保てるように、自分に合ったストレス解消方法を見つけてうまくストレスと付き合っていきましょう。
いかがだったでしょうか。ストレスは適度な状態を保つことが理想的で、過度なストレスが続くことで、身体的な反応により脳卒中のリスクを高める可能性があります。
本人での解決が難しいこともあるため、周りの人も気づいてリスクを回避できるといいですね!
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この記事を書いた人
大野 真之介
理学療法士 / 認定理学療法士(脳卒中)
2016年に理学療法士免許を取得。同年より愛知県内の大学病院で勤務し、回復期・急性期・外来のリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)の専任理学療法士としても勤務。
これまで主に脳血管疾患・脊髄損傷・神経難病の方のリハビリに携わる。2020年に日本理学療法士協会の認定資格である認定理学療法士(脳卒中)を取得。2022年11月から脳神経リハビリセンター名古屋に勤務。
私は常に「一緒に進めるリハビリ」を心がけています。療法士がリハビリをするのではなく、お客様にも“動き方”や“変化”を知ってもらいながら、運動を通して目標達成を目指しています。目標に向けて一緒に挑戦していきましょう。全力でサポートします。