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コラム

突然の意識不明、それ脳卒中かもしれません!原因やメカニズムとは?

こんにちは!大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪の岡です!

—――突然の意識不明

それ、脳卒中の症状かもしれません!

脳卒中には様々な初期症状がありますが、

脳のダメージから意識障害を引き起こすこともあります。

この記事では、脳卒中と意識不明の関連や、

意識障害が起こるメカニズム、治療法やリハビリについて

詳しく解説していきます。

この記事を読んで、予防や対策のための知識を学びましょう!

脳卒中と意識不明の関連性

脳卒中と意識不明の関連性

この章では、脳卒中がどのような疾患であるのか、

脳卒中が引き起こす意識不明のメカニズム、

そして脳卒中の主な種類とそれぞれの特徴について詳しく解説します。

脳卒中の基本的な定義

脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりすることで脳細胞が損傷する疾患です。

主に、血管が詰まることによる「脳梗塞」と、

血管が破れることによる「脳出血」の2つのタイプがあります。

・脳梗塞:血管が詰まることで起こる

・脳出血:血管が破れることで起こる

脳卒中による意識不明のメカニズム

脳卒中が発生すると、脳の一部が酸欠状態となったり、圧迫されることで、

意識障害を引き起こすことがあります。

特に、大脳の広範囲が影響を受ける場合や、

生命を維持するための基本的な機能を司る脳幹が損傷すると、

意識不明のリスクが高まります。

大脳の広範囲が影響…意識障害のリスク上昇

脳幹の損傷…意識不明のリスクが特に高まる

脳卒中の種類

脳卒中にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる原因と症状を持っています。

脳梗塞

主に高脂血症や動脈硬化が原因。

突然の片麻痺や言語障害が特徴。

脳出血

血管の壁が弱くなることで発生。

強い頭痛や意識障害が現れることが多い。

一過性脳虚血発作(TIA)

短時間の脳の血流障害。

症状は数時間以内に改善するが、再発のリスクがある。

これらの脳卒中の種類を理解することで、早期発見や適切な治療が可能となります。

さらに詳しい情報はこちらのリンクをご覧ください。

【【成功事例あり】脳卒中の基礎から回復過程まで徹底解説!○○が重要】

意識不明に至る主なメカニズム

意識不明に至る主なメカニズム

この章では、意識不明の状態に至る主要なメカニズムについて、

具体的にどのような脳の部位やシステムの障害が関与しているのかを詳しく解説します。

上行性網様体賦活系の障害とその影響

上行性網様体賦活系は、脳幹に位置する重要なシステムで、

私たちの覚醒状態や意識の維持に関与しています。

このシステムが障害を受けると、意識の低下や意識不明の状態になる可能性があります。
・ 覚醒状態の維持に関与

 このシステムが正常に機能することで、私たちは日常的に覚醒状態を保つことができます。

・ 脳幹に位置するシステム

 脳の中心部に位置し、生命維持に必要な多くの機能を制御しています。

・ 障害時に意識の低下や意識不明のリスク

 システムが損傷すると、意識の維持が難しくなることがあります。

大脳皮質の広範な障害とその結果

大脳皮質は、思考や感覚、運動などの高次機能を担当しています。

広範囲にわたる大脳皮質の障害は、意識障害の原因となることが多いです。

高次機能を担当する部位

複雑な思考や意識の中心となる部分です。

広範囲の障害時に意識障害のリスク上昇

大きな範囲が損傷すると、意識を保つことが難しくなります。

思考や感覚、運動などの影響

これらの機能が低下すると、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。

脳浮腫と意識状態の関連性

脳浮腫は、脳組織に水分が溜まることで起こる状態です。

これにより、脳内の圧力が上昇し、

意識障害や意識不明の状態を引き起こすことがあります。

これには、早期の対応が重要となります。

脳組織に水分が溜まる状態

脳の細胞が過度に水分を吸収し、脳組織が膨れ上がる現象です。

脳内の圧力上昇が意識障害の原因

圧力が上昇すると、脳の機能が低下し、意識障害が生じるリスクが高まります。

早期の対応が意識の回復に繋がる可能性

速やかな治療が施されることで、意識の回復が期待されます。

これらのメカニズムを理解することで、

意識不明の状態やその原因に対する適切な対応や治療が可能となります。

意識不明の評価と指標

意識不明の評価と指標

この章では、意識不明の状態を評価するための指標や

その評価基準について詳しく解説します。

特に、日本で広く使用されている「Japan Coma Scales(JCS)」に焦点を当て、

その評価基準や実際の評価例について詳しく見ていきます。

意識障害の程度とJapan Coma Scales(JCS)

意識障害の程度を正確に評価することは、

適切な治療やケアを行うために非常に重要です。

そのための指標として、日本では「Japan Coma Scales(JCS)」が広く採用されています。

JCSの概要

JCSは、意識障害の程度を数値で示す評価尺度です。

評価のポイント

 主にこの3つの反応を基に評価します。

①刺激しないでも覚醒している

②刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む

③刺激しても覚醒しない

使用場面

 救急医療の現場や病院での初期診断など、多くの場面で使用されます。

意識障害の実例とJCSの評価基準

JCSの評価基準を理解するために、具体的な実例を通じて評価の方法を見ていきましょう。

軽度の意識障害

名前を呼ばれると目を開け、痛みに反応するが、指示には従えない状態。

JCS評価では「Ⅱ‐10」。

中度の意識障害

痛みには反応するが、名前を呼ばれても反応しない状態。

JCS評価では「Ⅱ‐30」。

重度の意識障害

痛みにも反応しない状態。

JCS評価では「Ⅲ‐300」。

評価項目の詳しい解説はこちらのリンクをご覧ください。

【脳卒中の評価項目ってなに?【評価を受けて日常生活へどう活かすか】】

意識不明を伴う脳卒中の治療と予後

意識不明を伴う脳卒中の治療と予後

この章では、意識不明を伴う脳卒中の治療法とその進展、

さらに意識障害が残る場合の予後と対処法について詳しく解説します。

脳卒中の治療は日々進化しており、その最新の情報をお伝えします。

脳卒中の治療法

脳卒中の治療は、発症の原因や症状の重さによって異なります。

近年の医療技術の進展により、より効果的な治療法が開発されています。

急性期の治療 脳の損傷を最小限に抑えるため、速やかな治療が求められます。

血栓溶解療法: 血栓を溶かす薬を使用し、血流を回復させる方法。

内頸動脈ステント: 狭窄部分を広げるためのステントを挿入する方法。

リハビリテーション 機能の回復を目指し、日常生活の質を向上させるための取り組み。

理学療法: 運動機能の回復を目指す。

作業療法: 日常生活活動の回復を目指す。

言語療法: 話す・理解する能力の回復を目指す。

意識障害が残る場合の予後と対処法

脳卒中後、意識障害が残る場合、患者様とご家族にとっては大きな心配事となります。

予後の要因

意識障害の程度や脳の損傷部位、治療の早さなどが影響します。

対処法

– 早期のリハビリテーション: 機能回復を促進するための取り組み。

– ご家族のサポート: 患者様の心のケアや生活サポートが重要です。

– 専門家との連携: 継続的なケアやアドバイスを受けることで、より良い生活を目指します。

最新の治療法と再生医療

最新の治療法と再生医療

この章では、最先端の治療法や再生医療の進展について、

特に意識障害への応用やニューロリハビリテーションを用いた

リハビリテーションの取り組みに焦点を当てて解説します。

再生医療の進展と意識障害への応用

再生医療は、損傷した組織や臓器を修復、再生する医療技術のことを指します。

近年、この技術は急速に進化しており、脳卒中や意識障害の治療にも応用され始めています。

再生医療の主な技術

– 幹細胞治療: 損傷した脳組織の修復を目指す。

– 組織工学: 人工的に組織を作成し、移植する技術。

意識障害への応用

– 脳の損傷部位に幹細胞を移植し、神経回路の再構築を試みる。

ニューロリハビリテーションとリハビリ

ニューロリハビリテーションは、神経科学と技術を組み合わせた新しい分野で、

リハビリテーションの現場でも注目されています。

ニューロリハビリテーションの主な利点

– 神経回路の活性化: 電気刺激や磁気刺激を用いて、脳の活動を促進。

– バイオフィードバック: 患者様の脳波をリアルタイムでフィードバックし、リハビリの効果を向上。

先進リハビリテーションの取り組み

– VR(仮想現実)を用いたリハビリ: 実際の動作を模倣し、脳の回復を促す。

– ロボットアシストリハビリ: 機械を使用して、患者様の動きをサポート。

これらの技術は、患者様の回復をより迅速かつ効果的に

サポートするための有望な手段として注目されています。

当センターの改善事例

当センターでリハビリを受けて、症状が改善した事例をご紹介します。
A様:HALを利用することによって麻痺側の足首の運動を行なえるようになった。
B様:Curaraを利用することで歩くときに膝を曲げて歩けるようになった。

まとめ

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今回、私たちが深く掘り下げたのは、最新の治療法や再生医療の可能性、

そしてニューロリハビリテーションを駆使したリハビリテーションの取り組みです。

再生医療の進展は、脳卒中や意識障害の治療に革命をもたらしています。

そして、ニューロリハビリテーションは、脳卒中で意識不明となった患者様の回復への大きな希望となります。

あなたやご家族が直面するかもしれない課題に、新しい解決策や希望を見つける手助けができたら嬉しいです。

最新の医療技術やリハビリの進展は、私たちの未来を明るく照らしてくれることでしょう。

この記事を通じて、少しでもその希望の光を感じていただけたら幸いです。

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この記事を書いた人
岡 民雄

岡 民雄

理学療法士

2011年に理学療法士免許を取得。急性期・回復期・維持期・自費リハビリ、全てのステージのリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)にも勤務。これまで主に脳血管疾患・整形外科疾患・神経難病の方のリハビリに携わり、学会での発表や講習会でのアシスタントなどを行なう。2023年4月から大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪に勤務。