【発症後10か月】左片麻痺に対する上肢機能改善 ― ペットボトル操作獲得に向けて
上肢機能比較
- 50代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 50代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 脳梗塞
- 発症からの期間
- 約10ヶ月
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 16回 6か月
- リハビリ目標
- 生活での左手参加(特に家事動作) 屋外歩行安定性向上
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
入院中に当施設へお問い合わせをいただき、退院後にリハビリ体験へお越しいただきました。
歩行に関しては屋外での独歩自立が可能なレベルまで回復されていましたが、
左片麻痺に伴う肩甲帯および肩周囲の過緊張が強く、
上肢機能の改善が十分に得られていない状況でした。
特に、左肩甲帯の固定と上腕の過剰な共同運動パターンが強く、
随意的な手指の操作や前腕の分離運動が困難であったため、
日常生活の中で「左手を使える場面がほとんどない」と感じられていました。
そのため、「左手をもっと使えるようになりたい」という
強い希望を持っておられました。
体験時の状況
初回体験時点では
・過緊張による運動の質の低下
・痛みによる防御的な運動パターン
・肩甲帯の固定化による上肢機能の制限
が複合的に影響し、左手の能力を十分に発揮できない状況であると判断しました。
12回目のリハビリ時に「両手でペットボトルを開けてみたい」という会話から、
両手でペットボトルを開けるためのリハビリを実施していきました。
ペットボトル操作を実施いただくと、「持つ」までは実施可能ではあるが、
開閉となるとキャップを開けれない状態でした。
お伺いすると、ペットボトルの硬さや形を手のひらで感じることが難しい状態でした。
左手で目一杯力も入れてしまい、左手を引き込む動作も認めました。
キャップを開けるという活動のコアを知覚できない状態でした。
リハビリ内容
〇手指の選択性を作るために左前腕~指までモビライズ
〇空間での左手操作を期待するために左手の空間での保持
〇骨盤の前後・左右運動から姿勢の調整
〇肩甲帯・上肢帯の筋肉促通
〇水の粘性を用いた介入
〇水とコップを使用して、コップ超しから水を知覚する介入
〇手洗い
リハビリの結果
RESULT〇手指の選択性の向上
〇左手全体の自動運動がスムーズに











リハビリにも前向きに参加してくださったことで、
日常生活の中でも随意的に動かせる範囲が確実に広がり、
生活に少しずつ左手の参加が可能となってきています。
些細なことでも出来るという実感を得てもらうことが重要と考えております。
大変なリハビリだったかと思いますが、ここまで努力を続けてくださり、
本当にありがとうございました。
今後も、目標に向かって一緒に取り組んでいけるよう、
精一杯サポートさせていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。
前川 裕樹