【発症後8年】70代女性・傍腫瘍性小脳失調症の改善事例
【発症後8年】70代女性・傍腫瘍性小脳失調症の改善事例
- 70代
- 女性
ご利用者様情報
- 年代
- 70代
- 性別
- 女性
- 疾患名
- 傍腫瘍性小脳失調症
- 発症からの期間
- 8年
- 症状
- 小脳失調症
- ご利用期間・回数
- 3ヶ月・24回
- リハビリ目標
- 屋外を少しでも杖で歩きたい。
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
約8年前、突然の発症で「傍腫瘍性小脳失調症」と診断された70代の女性です。
急性期から回復期、そして療養型病院まで、約6か月にわたり入院治療を続けてこられました。
退院後も、外来リハビリやデイサービス、訪問リハビリなど、できる限りのリハビリに取り組まれていましたが、思うような改善が見られなかったので、もっと良くなる方法をインターネットで検索され、当リハビリセンターのホームページにたどり着き、お問い合わせをいただきました。
そして、私たちのリハビリを受けてみたいと決意され、利用を開始されました。
体験時の状況
無料体験の際、まず目に入ったのは、手や体幹が思うように動かず、特に左手の動きがほとんど出ていない状態でした。
動作をしようとすると体が強くこわばり、座る姿勢をとるだけでも「怖い」という気持ちが先に立ってしまうほどでした。
そのため、常に全身に力が入り、動こうとするたびに緊張が高まってしまう状況でした。
リハビリ内容
リハビリでは、まず全身のこわばりをゆるめるところから始めました。
特に体の中心である体幹が安定すると動きやすくなるため、姿勢づくりに重点を置いて介入を進めました。
安定して座れるようになってきた段階で、次は「手拭き動作」に取り組みました。
これは、左手の動きを引き出し、失調によるふらつきを減らし、さらに“動くことへの怖さ”を和らげるための大切なステップです。
手洗い動作や新聞紙を使った両手のトレーニングも行い、
・左手が自然に動きに参加できること
・両手が役割を入れ替えながら使えること
を目指して練習を重ねました。
実際の手拭き動作にも挑戦し、恐怖心にとらわれず、ご自身の力で動けるようサポートしていきました。
リハビリの結果
RESULTこれまで難しかった「左右の手を交互に使う動き」もスムーズに行えるようになり、ご本人の表情にも明るさが戻ってきました。
さらに、左手を動かすことへの強い恐怖心が和らぎ、失調によるふらつきも軽減して日常の中で左手を使う場面が増えました。










リハビリを開始した当初は、どの動作でも体幹や手に失調症状が強く現れ、恐怖心から体を固めてしまう場面が多く見られました。
私たちはまず、失調症状の軽減と恐怖心の緩和を最優先にリハビリを進めています。
最終的な目標は、ご本人が願われている「少しでも杖を使って歩けるようになること」。その実現に向けて、一つひとつ段階を踏みながら取り組んでいます。
今回の「手拭き動作」は、ご本人とご家族のご希望からスタートしたものです。
この動作には、
左手の活動を引き出す
失調による不安を減らす
“自分でできた”という達成感を得る
といった大切な目的があります。
リハビリでは、感覚を活かしたアプローチや徒手誘導を中心に、動きやすさを引き出すサポートを行いました。
その結果、治療後には「しやすい」「怖くない」とご本人から言葉があり、実際にしっかりと手拭き動作を行うことができました。
今後も、ご本人の目標達成に向けて、スタッフ一同全力でサポートしてまいります。
前川 裕樹