【発症後1年8ヵ月】60代男性・脳出血(右視床出血)・左片麻痺の改善事例
- 60代
- 男性
ご利用者様情報
- 年代
- 60代
- 性別
- 男性
- 疾患名
- 脳出血(右視床出血)
- 発症からの期間
- 1年8か月
- 症状
- 左片麻痺
- ご利用期間・回数
- 3か月・週1~2回・16回
- リハビリ目標
- ゴルフの再開
リハビリの記録
RECORDご利用までの経緯
急性期・回復期で約3ヶ月入院し、リハビリを実施されておりました。入院中は装具(長下肢装具→短下肢装具)を使用しながら毎日3時間程度のリハビリを行っていました。退院時には装具なしで歩けるようにはなったものの足が重く歩くのに苦労をされていました。手に関しても何とか物を持てるようにはなったもののすぐに落としてしまう状況だったそうです。退院後は後はデイに通ってリハビリをされておりましたが、さらなる機能回復によるゴルフ再開を目標に当施設をご利用頂きました。
体験時の状況
体験時は、独歩歩行可能もつま先が引っかかってしまい足をまっすぐ前に出して歩けない状態でした。また麻痺の足に体重を乗せきることが出来ず、左右の動揺が出現していました。
腕に関しては、腕を上げるときに腕が震えてしまい物品を把持しての上肢挙上保持が困難な状況でした。
リハビリ内容
当施設ではまず、股関節・体幹の強化やIVES(電気療法)を使用した促通、HALを使用した麻痺側上肢の学習を図りました。
その後、麻痺側下肢への荷重練習や実際の物品操作練習・実際のゴルフのスイングの練習等を行いました。
また、ご自宅で行える自主トレーニングの指導をさせて頂きご自宅でも機能改善に向けてお一人でリハビリが行えるようにサポーターをさせて頂きました。
手・足の麻痺機能自体は比較的軽度でしたが、手の緊張のアンバランスや足首周囲の弱さによる不安定性を認めました。加えて体幹・股関節の弱さがこれらを助長している状態でした。
手・足・股関節周囲のトレーニングを体幹の姿勢などに注意して実施し、並行して改善を目指しました。IVESやHALによる手首・足首の動かしかたの練習も行い、機能改善が図れるようにプログラムを立てました。
結果として、物品操作の安定性向上や巧緻動作能力の改善、歩行姿勢・クリアランス(体幹の動揺・分回し歩行)の改善に繋がったと考えます。今後はゴルフの再開に向け引き続きリハビリを行わさせていただきます。
水谷 滉希