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これってまさか脳卒中の前触れ!?即時対応が大切な脳卒中の前兆
・突然の、今まで感じたこともない激しい頭痛
・強いめまいや、片方の手足の麻痺
今回は、脳卒中の前兆にいち早く気づくことができるように、
脳卒中の初期症状についてご説明します。
脳卒中の基本知識と前触れのサイン
この章では、脳卒中の基本的な知識と、その前触れや初期症状についてお話します。
これらを早期に発見し、適切な対応をすることが重要です。
脳卒中とは何か?
主に、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3種類に分類されます。
脳卒中の前触れと初期症状
脳卒中の前触れや初期症状を知ることは、早期発見と治療につながります。
以下に、主な前触れと初期症状を挙げます。
・片側の顔や手足の麻痺
・歩行時のふらつき
・突然の強い頭痛
・視覚障害、片目の視力低下
これらの症状は、脳が何らかのダメージを受けていることを示しています。
もし、これらの症状が現れたら、直ちに医療機関を受診してください。
また、これらの初期症状が一時的に改善したとしても、必ず医療機関での診断を受けてください。
↓↓↓脳卒中の初期症状チェックについての詳しい情報は、下記をご覧ください。
【予防法あり!】あなたは大丈夫!?脳卒中の初期症状チェックリスト
脳卒中の種類とそれぞれの前兆
この章では、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血の前兆について詳しく説明します。
これらの前兆を早期に発見することは、
迅速な治療へとつながるため、重い後遺症を防ぐ鍵となります。
脳出血の前触れ
以下の症状が見られることがあります。
・吐き気や嘔吐
・急な視覚障害や意識の混濁
・片側の手足の麻痺や感覚の低下
脳梗塞の前触れ
以下の症状が見られることがあります。
・言葉が不明瞭になる、理解が困難になる
・顔の片側の頬が下がるなど
・急な歩行困難やふらつき
これらの症状は、脳に問題が生じている恐れがあります。
くも膜下出血のサイン
以下の症状が見られることがあります。
・意識の混濁や失神
・吐き気や嘔吐
・光に対して過敏になる
これらの症状は緊急を要するため、直ちに救急医療の手を求めるべきです。
脳卒中の前触れを見逃さないことは、患者様の命を救い、重い後遺症を防ぐために重要です。
ご家族や周囲の方々も、異変を感じたらすぐに医療機関への受診を促してください。
意識不明を伴う脳卒中について、詳しく知りたい方はこちらのリンクをご確認ください。
→【突然の意識不明、それ脳卒中かもしれません!原因やメカニズムとは?】←
脳卒中の前兆チェックと見過ごしやすい症状
この章では、脳卒中の前触れを家庭でチェックする方法と、つい見過ごしてしまいやすい頭痛、めまい、視覚障害について詳しくお伝えします。
家庭でできる脳卒中の前兆チェック5選
家庭で簡単にできるチェック方法を5つご紹介します。
ご家族に脳卒中の疑いがある方がいる場合には、すぐにチェックしてください。
患者様に笑顔を作ってもらい、顔の両側が均等に動いているかを観察します。
片方の口角が下がっている場合、これは脳卒中のサインである可能性があります。
患者様に両腕を前に伸ばしてもらい、目の高さで10秒間保持してもらいます。
片方の腕が下がるか、持ち上げることができない場合、これも脳卒中の警告信号です。
簡単なフレーズや日付などを言ってもらい、発音がはっきりしているかを確認します。
言葉が不明瞭であったり(はっきり喋れない、呂律が回らないなど)、言葉を話すことが困難な場合などは、言語機能に障害がある可能性があります。
患者様に両目で視界の変化がないか確認します。
片目が見えにくい、視界の一部が見えない、または全体的に視界がぼやけるなどの症状は、脳卒中の前触れの可能性があります。
患者様に立ってもらい、単純な動作(たとえば、一歩前に歩く)を行ってもらいます。
もしバランスを保つことができない、または手足の動きの連動が上手くいかない場合、神経系に問題がある可能性があります。
大切なことなので何度もお伝えしてしまいますが、早期発見と迅速な対応が、脳卒中の重大な後遺症を防ぎ、回復を早める鍵となります。
いつもと違う?脳卒中の頭痛、めまい、視覚障害
脳卒中の前兆で見過ごされやすい、頭痛、めまい、視覚障害について、それぞれの症状の特徴と対処方法について詳しく解説します。
これらの症状は、脳卒中の重大な警告信号であり、すぐに適切な対応をとることが重要です。
頭痛:脳卒中による頭痛は、突然とても強い痛みとして現れます。
普段とは異なり、頭の特定の部分に限定されることが多いという性質を持っています。
対処方法:このような頭痛が発生した場合、ただちに安静にし、深呼吸を行ってください。
速やかに病院へ連絡し、可能であれば救急車を呼んでください。
めまい:めまいは、立ちくらみや回転感を伴うことがあり、重心を保つことが困難になります。
この症状は、脳内の血流不足が原因で発生することが多いです。
対処方法:めまいを感じたら、すぐに座るか横になることが安全です。
周囲の人に助けを求め、静かな環境で休息を取ることが重要です。
それでも症状が改善されない場合は、医療機関を受診してください。
視覚障害:脳卒中の前兆としての視覚障害には、視界が突然ぼやける、一部が見えなくなる、または光の点滅が見える(チカチカする)などがあります。
対処方法:視覚障害が発生した場合、直ちに明るい光や画面から目を遠ざけ、目を休めてください。
それでも視覚障害が続く場合は、誰かに付き添ってもらい、速やかに医療機関へ行くことが大切です。
この場合は、視覚情報を処理する脳の部分が影響を受けていることから生じている可能性が高いです。
頭痛・めまい・視覚障害の症状は1つまたは複数組み合わさって発生することがあります。
脳卒中の危険因子と予防方法
この章では、脳卒中のリスク要因と、
それらを減らすための日常生活での予防策について詳しくお話します。
脳卒中は、そのリスク要因を理解し、
適切な予防を行うことで発症の危険性を大きく下げることができるといわれています。
脳卒中のリスク要因
脳卒中のリスクを高める要因は多岐にわたりますが、主なものを以下に挙げます。
また、動脈硬化とも深い関係がありますので、血管が破裂しやすくなります。
これらの要因に注意を払い、適切な管理を行うことが重要です。
日常生活でできる予防策
脳卒中のリスクを減らすために、日常生活で以下のような予防策を取り入れることが大切です。
これらの予防策は、脳卒中のリスクを減らし、健康的な生活を送ることにつながります。
患者様やご家族がこれらのリスク要因を持っている場合は、速やかに予防策を実施することをお勧めします。
脳卒中発症時の対処法
この章では、脳卒中が発症した際の対処法と、医療機関での治療についてご説明します。
脳卒中は、迅速かつ適切な対応が患者様の命を守る鍵となります。
緊急時の対処法
脳卒中の疑いがある場合、以下の行動が必要です。
速やかに救急車を呼ぶ
症状を救急隊員に伝える
安静に保つ
時間を記録
医療機関での治療
医療機関に到着後、以下の治療が行われます。
緊急診断
CTスキャンやMRIなどの画像診断を行い、脳卒中の種類と範囲を特定します。
速やかな治療
脳卒中の種類に応じて、血栓溶解療法や手術などの治療が行われます。
その後のケア
脳卒中の治療後、リハビリテーションや生活習慣の見直しが行われます。
脳卒中は時間との戦いです。
症状が現れたら、迅速な対応を心がけ、焦らずに行動することが大切です。
脳卒中後のリハビリテーションと生活管理
この章では、脳卒中後の患者様のためのリハビリテーションの重要性と、
日常生活での注意点及びケアについて説明します。
リハビリテーションの重要性
脳卒中後のリハビリテーションは、以下の点で非常に重要です。
認知機能の改善:障害により低下した記憶力や判断力などの認知機能の改善。
二次的な合併症の予防:筋肉や関節が硬くならないように予防します。
精神的なサポート:心理面・精神面に配慮し、安定できるようサポートをしていきます。
リハビリテーションは、患者様の状態に合わせて個別に内容が作られ、
理学療法士や作業療法士によって実施されます。
日常生活での注意点とケア
脳卒中後の日常生活では、以下の点に注意し、適切なケアを行うことが大切です。
転倒防止のため、家具の配置を工夫し、滑りにくい床材を使用するなど、環境への配慮。
高血圧や糖尿病の管理のため、塩分や糖質を控えたバランスの良い食事を心がけます。
再発防止と健康状態の確認のため、定期的に主治医の診察を受けます。
患者様が心理的にも安心して生活を送ることができるようにご家族がサポートすることも大切です。
心理的な安定は、患者様のQOL(生活の質)を高め、再発を防ぐために大切です。
脳卒中の改善事例
実際にリハビリを受けて改善した事例をご紹介します。
入院時は車椅子に乗車は可能でしたが、転倒への恐怖心が強く、
手すりや介助者にしがみついてしまい立ち上がることが困難でした。
リハビリにて恐怖心が和らぐような声かけと立ち座りの練習を行いました。
その後、ご自身の力のみで、手すりを使って立ち上がりや方向転換ができるようになりました。
具体的な改善事例についてはこちらをご覧ください。
→【【発症後4ヵ月】40代男性・脳出血(右被殻出血)・左片麻痺の改善事例】←
まとめ
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
脳卒中の前触れ、緊急時の対処法、リハビリテーションの重要性についてご説明しました。
脳卒中に対する正しい知識を持つことは、ご自身や大切なご家族を守ることに繋がります。
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この記事を書いた人
百瀬 義一
作業療法士
2007年に作業療法士免許を取得。回復期・生活期・介護施設・在宅と全てのステージでのリハビリを経験。
これまで脳血管疾患・運動器疾患・廃用疾患・難病など、多くの患者様のリハビリテーションに携わる。
2023年12月から脳神経リハビリセンター吉祥寺に勤務。
私は「少しでも利用者様のご希望を達成する事ができるリハビリ」を心がけています。自費領域でのリハビリテーションは病院でのリハビリとは違い、利用者様のご希望がはっきりとしていて、より切実である事が多いと感じています。リハビリ介入により少しでも利用者様のご希望や目標を達成することができるよう、精一杯のリハビリを行なってまいります。