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脳卒中は薬と○○で治す時代【再発防止と予防法】

こんにちは!大阪府大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪で理学療法士をしている岡です。理学療法士のキャリアは12年になります。

「脳卒中って薬で治せるの?」

「再発を防ぐには…?」

その疑問に詳しくお答えします!

薬物療法は脳卒中の予防、治療、そして再発予防のキーとなる要素です。

しかし、これらの薬物がどのように働き、どのように健康に作用するのか、一から調べて理解することは難しいですよね。

この記事では、脳卒中における薬物療法を分かりやすく解説し、
あなたの、または、大切な人の健康を守るための知識を深めるお手伝いをします。

この記事を読めば、脳卒中の薬物療法に使用する薬の種類と副作用、予防と再発予防の方法が分かります。

脳卒中と薬物療法の理解を深めて、自信を持って健康管理を行いましょう!

はじめに:脳卒中とは何か


この章では、「脳卒中とは何か」について掘り下げていきます。

脳卒中の予防や治療において欠かせない、脳卒中の基本的な定義、種類、

そして一般的な原因とリスク要因についての理解を深めましょう。

脳卒中の基本的な定義と種類

脳卒中は、脳の血管が詰まるか破裂することで脳に血液が供給されなくなり、脳細胞が死ぬ状態を指します。

脳卒中には4つの種類があります。

①脳血管が詰まる「脳梗塞

②脳血管が破裂する「脳出血

③脳を覆う3層の膜の隙間で出血が起こる「くも膜下出血

④一時的に脳への血流が途絶える「一過性脳虚血発作(TIA)

脳卒中の一般的な原因とリスク要因

脳卒中の原因は多岐にわたりますが、主な原因として「高血圧」が挙げられます。

血圧が高いと、血管に大きな負荷がかかり、詰まりや破裂を引き起こしやすくなります。

その他のリスク要因

○糖尿病

○高脂血症

○肥満

○喫煙

○運動不足

○ストレス

これらの要因は、脳卒中を引き起こす可能性を高めるため、日常生活の中で注意が必要です。

注意点として、「年齢」も重要なリスク要因となります。

60歳以上の人々は、若い人々に比べて、脳卒中のリスクが高くなります。

しかし、若年層でも無視できないリスクが存在します。

健康な生活習慣を心掛け、定期的な健康診断を受けることで、

早期にリスク要因を発見し、対策を立てることができます!

脳卒中について、もっと詳しく知りたい!という方は、
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次の章では、脳卒中治療に用いられる主な薬物の種類とその効果、副作用について詳しく解説します。

脳卒中の薬物療法の基本


この章では、脳卒中治療の基本となる薬物療法について解説します。

人生を左右する脳卒中、その治療のカギを握るのは薬物療法です。

しかし、ただ薬を飲むだけではなく、それぞれの薬がどのように作用し、

どんな副作用があるのかを理解することが、適切な治療を受けるためには不可欠です。

それでは、具体的に見ていきましょう!

血栓溶解薬

脳卒中治療における主役の一つが「血栓溶解薬」です。

これは、脳の血管にできた血栓を溶かすための薬で、脳への血流を回復させる効果があります。

しかし、使用する際には、内出血のリスクがあるため注意が必要です。

抗血小板薬

抗血小板薬」は血小板の凝集を抑え、新たな血栓の形成を防ぎます。

しかし、副作用として出血傾向があるため、使用する際には注意が必要です。

抗凝固薬

次に、「抗凝固薬」も脳卒中治療の重要な薬物です。

血液の凝固を抑えることで、血栓の形成を防ぎます。

しかし、出血リスクのある疾患(脳出血、消化管出血など)には注意が必要です。

上記のように、薬物療法は非常に効果的な一方で、副作用のリスクも持っています。

そのため、医師の指示を厳守し、定期的な検査を受けることが重要です。

また、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善も脳卒中の予防・再発予防には欠かせません。

次の章では、これらの薬物をどのように活用し、どのように生活習慣を改善すれば良いのか、詳しく説明します。

脳卒中の予防と再発予防に役立つ薬物

脳卒中は一度かかってしまうと、再発のリスクがあります。

しかし、適切な薬物療法生活習慣の改善によって、そのリスクは大幅に減少します。

この章では予防的な薬物療法の基本と、生活習慣改善の組み合わせを詳しく見ていきましょう。

予防的な薬物療法の基本

脳卒中の予防と再発予防において、薬物療法は重要な役割を果たします。

高血圧

 血圧を下げる薬を服用することが一般的です。 例:カルシウムチャンネルブロッカー、ACE阻害薬など

 これらの薬は血管の硬化を防ぎ、血圧をコントロールし、脳卒中のリスクを低減します​​。

高コレステロール

 スタチンと呼ばれる薬が処方されることがあります。

 スタチンは、体内でのコレステロール生成を抑制し、血管にコレステロールが蓄積するのを防ぐ役割があります​​。

血栓が原因の脳卒中(脳梗塞)の予防

 抗血小板薬や抗凝固薬が使用されます。

 この薬は、血液を固まりにくくすることで、血栓の形成を防ぎます​​。

それぞれの薬物は効果がありますが、副作用も存在します。

医師との定期的な診察を通じて、体調や薬の効果を適切に管理することが大切です。

薬物療法と生活習慣改善の組み合わせ

薬物療法だけではなく、生活習慣の改善も脳卒中の予防と再発予防に重要な役割を果たします。

健康的な食生活、適度な運動、適切な休息、喫煙や過度な飲酒を避けるなど、

良好な生活習慣は脳卒中のリスクを大幅に減らすことができます。

食事

食事に関しては、塩分や脂質の摂取を控えめにすることで、高血圧や高コレステロールのリスクを下げることが可能です。

運動

適度な運動は心臓の働きを良くし、血流を改善するだけでなく、肥満による脳卒中のリスクも抑えることができます。

休息

適切な休息はストレスの軽減につながり、これも脳卒中のリスクを下げる要素となります。

一方、喫煙は血管を収縮させ、血液の流れを悪くするだけでなく、血液が固まりやすくなるなど、脳卒中のリスクを高めます。

過度な飲酒も肝臓や脳に悪影響を及ぼし、脳卒中のリスクを上げる要因となります。

このように、薬物療法と生活習慣改善は、それぞれが脳卒中の予防と再発予防に対して、相乗効果を発揮します。

だからこそ、脳卒中の予防と再発予防には、これらを組み合わせた全体的なアプローチが求められます。

薬物療法以外の脳卒中の予防・リハビリテーション


この章では、脳卒中の予防とリハビリテーションについて、薬物療法以外の視点から深く探ります。

医薬品の力を借りることなく、自分自身の力で脳卒中から身を守る方法、
そして、もし脳卒中を発症してしまったら、どのように回復していくかについて考えていきましょう。

リハビリテーションの役割とその種類

リハビリテーションは、脳卒中の後遺症からの回復を目指す重要なプロセスです。

以下に、主なリハビリテーションの種類とその役割を挙げていきます。

理学療法

障害によって発生した身体機能の痛み・不快感を、医師の処方に基づき運動療法・物理療法を用いて改善します。

作業療法

日常生活での自立を促すため、食事や着替え、トイレなどの生活動作訓練を行います。

言語療法

言語障害の改善を目指し、会話能力や理解力の回復を促します。

リハビリテーションは、決して短期間で結果が得られるものではありません。

「継続は力なり」という言葉が示す通り、継続的な努力が最終的な回復につながるのです。

弊社で実際にリハビリを受け、改善した事例がございます。

こちらも是非ご確認ください!>>【発症後1年半】50代男性・脳出血・左片麻痺の改善事例

生活習慣の改善の重要性

脳卒中の予防において、生活習慣の改善は、避けて通れない道です。特に、以下のポイントに注目してみましょう。

◎ 健康的な食事

 脂質や塩分の過剰摂取を避け、バランスの良い食事を心がけます。

◎ 適度な運動

 運動不足は、脳卒中のリスクを高めます。

 日常生活に適度な運動を取り入れましょう。

◎ 禁煙・節酒

 喫煙と過度な飲酒は、脳卒中の大きな要因です。

 禁煙と節酒は脳卒中を予防するための重要なステップです。

喫煙は特に血管を狭め、血液の凝固を促進し、酸素の供給を阻害するため、脳卒中のリスクを高めます。

禁煙には医療専門家の指導や補助を利用することが推奨されます。

ニコチン補給療法や医薬品、カウンセリングなど、さまざまな手段が利用できます。

過度な飲酒も高血圧を引き起こす可能性があり、これも脳卒中のリスクを増加させます。

節酒においても医療専門家の指導を受けることで、健康的な飲酒習慣を築くことが可能です。

これらの生活習慣の改善は、脳卒中だけでなく、心疾患やその他の健康問題のリスクも低下させます。

健康的な生活を送ることで、全体的な健康状態を改善し、より良い生活の質を維持することが可能となります。

まとめ:脳卒中と薬物療法への理解


脳卒中の予防と治療には、様々な薬物療法が関与しています。

それぞれの薬物が持つ特性や効果を理解することで、最適な予防・治療プランを立て、質の高い生活を送ることが可能となります。

脳卒中の薬物療法の重要性の再確認

脳卒中の薬物療法は、予防から治療、さらには再発防止まで、幅広い段階でその重要性を発揮します。

以下に、その主な要点を箇条書きにしてまとめてみました。

血栓溶解薬(tPA)

 急性期(発症から4.5時間以内)の脳梗塞に対し、血栓を直接溶かす役割を担います。

 ただし、出血リスクが高い方には適さないため、使用には医師の判断が必要です。

抗血小板薬

 血小板の凝集を防ぎ、新たな血栓の形成を防ぐ役割があります。

 ですが、出血リスクがあるため、使用する際には注意が必要です。

抗凝固薬

 血液の凝固を防ぐことで、血栓の形成を抑えます

 ただし、出血リスクがあるため、使用する際には注意が必要です。

スタチン類

 高コレステロール血症の治療に用いられ、動脈硬化の進行を防ぎます

降圧薬

 高血圧をコントロールし、脳卒中の主要なリスク因子を管理します。

脳卒中予防・再発予防の4つの心得

脳卒中は突然訪れ、命を脅かすだけでなく、日常生活にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

しかし、適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことが可能です。

以下に、脳卒中予防・再発予防のための4つの心得をご紹介します。

・定期健診
・リスク管理
・健康的な生活習慣の維持
・薬物療法の理解と適切な使用

それぞれひとつずつ解説していきます。

定期健診

定期的な健康診断は、脳卒中のリスクを早期に発見し、適切な対策を講じるための重要な手段です。

血圧、血糖、コレステロールなどの数値をチェックすることで、

脳卒中のリスク因子を把握し、早期に対策を立てることができます。

リスク管理

高血圧、糖尿病、高脂血症などの疾患は脳卒中のリスクを高めます。

これらの疾患を適切に管理することで、脳卒中のリスクを低減することができます。

また、喫煙や過度のアルコール摂取もリスクを高めるため、これらの習慣を改善することも重要です。

健康的な生活習慣の維持

健康的な食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの管理など、

日々の生活習慣が脳卒中の予防に大きく寄与します。

バランスの良い食事は血圧やコレステロールを正常に保つのに役立ち、

適度な運動も血圧コントロールや心疾患の予防につながります。

薬物療法の理解と適切な使用

脳卒中のリスクを抑えるための薬物療法が存在します。

医師から処方された薬は、適切に使用することが重要です。

また、その効果や副作用を理解し、必要な場合は医師と相談しながら使用することが求められます。

これらの心得を実践することで、脳卒中の予防・再発予防に大きく寄与します。

自身の健康を守るために、これらの心得を日々の生活に取り入れてみてください。

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この記事を書いた人
岡 民雄

岡 民雄

理学療法士

2011年に理学療法士免許を取得。急性期・回復期・維持期・自費リハビリ、全てのステージのリハビリを経験。急性期ではSCU(脳卒中集中治療室)にも勤務。これまで主に脳血管疾患・整形外科疾患・神経難病の方のリハビリに携わり、学会での発表や講習会でのアシスタントなどを行なう。2023年4月から大阪市にある脳神経リハビリセンター大阪に勤務。